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アカデミー主演女優、映画『ルーム』でこだわり抜いたのは “信頼関係”

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『ルーム』ブリー・ラーソン&ジェイコブ・トレンブレイにインタビュー
『ルーム』ブリー・ラーソン&ジェイコブ・トレンブレイにインタビュー クランクイン!

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ジェイコブ・トレンブレイ

 映画『ルーム』で第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンが、息子役のジェイコブ・トレンブレイと共に初来日を果たした。映画さながら、まるで本物の親子のように自然体で接するブリーとジェイコブ、心の垣根を全く感じさせないこの関係性は、いったいどのように作られたのか?2人に撮影の舞台裏を聞いてみた。

【関連】『ルーム』ブリー・ラーソン&ジェイコブ・トレンブレイ<フォトギャラリー>

 本作は、エマ・ドナヒューの大ベストセラー小説『部屋』をエマ自らが脚色し、『FRANK ‐フランク‐』などのレニー・アブラハムソン監督が映画化したサスペンスドラマ。7年間、密室に監禁された女性ジョイ(ブリー)が、そこで出産し育てた5歳の息子ジャック(ジェイコブ)の将来を案じ脱出を決行、隔絶された部屋から社会という大きな世界に飛び込んだ母と子の戸惑いや葛藤を描く。

 写真撮影の途中、「お腹すいちゃった、グーグー鳴ってるよ」と甘えるジェイコブを優しい眼差しで見守るブリー。今も続く親子のような2人の信頼関係は、クランクイン前から地道に築き上げた賜物だと振り返る。「幼いジェイコブにプレッシャーを与えたくなかったので、撮影に入る3週間前からあの“部屋”のセットの中で、遊んだり、食事したり、自然体で過ごしたの。映画で描かれているルーティン(歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駈けっこなど)も毎日やったわ」。

 その成果は本編を観れば一目瞭然だが、ジェイコブにとっては日常の延長、環境にも慣れ、ブリーにも心を開き、映し出されるのは本物の母と息子。演技経験の少ないジェイコブは、「カメラの前で泣いたことがなかったから大変だったけど、ママ(ブリー)がケガをしてストレッチャーで運ばれるシーンで初めて泣いちゃった」と、大きな目をクリクリさせながら撮影当時に思いを馳せる。

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