ジョディ・フォスターのブレない人生観「賞や地位で価値は測れない」
さらに、子役時代から50年、 “マネーモンスター”が横行する(であろう)ハリウッド映画界の中にあって、まったくブレずに歩んで来られたのは、「私は純粋に映画を作りたかっただけ。アーティストとして自分を表現すること、それが地に足をつけさせてくれたんだと思う」と述懐。「ご存知のように、私は小さい時から公の目にさらされてきたので、実人生を奪われそうになることがとても多かったけれど、“これは仕事、これは生活”という風に箱を作り、きちんと分けることによって自分の感覚を保ってきた」と振り返る。
今回は、旧知の仲でもあるジョージとジュリアの力を借りて、満足のいく作品に仕上がったと自信を見せるジョディ。「とくにピエロのようなジョージのダンスシーンは楽しかったわ!私はある意味、役者のアイデアを頼りに演出しているところもあるしね」と満面の笑顔みを見せる。今後は監督業に重きを置きたいと意欲を見せるジョディは、「日本の文化が大好きなので、何かカタチにできないかしら?って実は考えているの」とまさかのサプライズ発言。近い将来、日本を舞台にした、あるいは日本をテーマにした映画がジョディの手から産まれるかも?想像するだけで興奮が止まらない。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『マネーモンスター』は6月10日より全国公開。