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ヒュー・ジャックマン、17年の歴史に幕 『X‐MEN』への愛と別れ

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ヒュー・ジャックマン、『LOGAN/ローガン』来日記者会見にて
ヒュー・ジャックマン、『LOGAN/ローガン』来日記者会見にて

 ヒュー・ジャックマンは潔い男だ。代表作にして、ハリウッドの扉を開いた出世作『X‐MEN』シリーズのウルヴァリン/ローガン役を、最新作『LOGAN/ローガン』で締めくくることについての葛藤を聞くと、「一旦決めたら、全く迷いはなかったよ」と言い切ったからだ。ヒューは続けて、「だって、すべて出し切ったからね」と、17年もの間、8本の同シリーズに出演したことに、ほのかな感慨を込める。ヒュー自ら「完璧な終わり方」と表現したフィナーレにふさわしい、ローガンというヒーローの内面に迫った作品への愛と別れを聞いた。

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 『LOGAN/ローガン』では、不死身の超人とされていたローガン(ヒュー)が、変わり果てたボロボロの年老いた姿をさらすシーンから始まる。かつて、無敵のヒーローだった男の姿は見る影もなく、雇われ運転手として日銭を稼いで暮らしていた。パワーを失った男の傷を負った立ち姿、ダークでものものしいオープニングは、これまでの『X‐MEN』シリーズとは一線を画す風情を醸し出しており、観客にこれから幕を開ける「終わりの始まり」という緊張感、これで見収めだという覚悟を植えつけてくれる。

 冒頭から漂う「いつもと違う感」について、ヒューは、「今回はこれまでとはすごく違うものにしたい、観客を驚かせたい気持ちがあったんだ」と狙い通りであると告白。演じたローガンについての分析も深い。「彼は非常に悲劇的なヒーローだったんだ。今までヒーローの部分だけを出していて、悲劇的な部分が出ていなかったから、悲劇的なところを出したかった。実は、闘うのは非常に楽なことで、人とつながったり愛することがローガンは苦手なんだよ」と饒舌に話す。「人間関係や人とつながること、家族ということがテーマになっているんだ。非常に美しい主題だよね」と、締めくくった。

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