佐野勇斗「カッコいい役は難しい!」 事務所の先輩・山崎賢人を尊敬
熱心かつお茶目に語る姿がなんとも魅力的だが、今年は5本の映画に出演するなど引っ張りだこ。『3D彼女 リアルガール』ではオタク青年役にトライするなど、どんな役でも背負える頼もしい俳優に成長している。いつでも役を得た時は「まず自分と似ているところ、似ていないところを書き出してみる。台本の裏に書いておく」のだとか。「役者のお仕事は、いつも悩むことばかり。経験も浅いので、壁にぶち当たることばかりです。たくさんの先輩方と共演させていただくようになりましたが、みなさんを見ていると生半可な努力では、この世界ではやっていけないんだと実感しています。今は“ツライ思いをしてなんぼ”だと思っています!」と全力でぶつかっている。
壁を乗り越える力をくれるのは「地元の人やファンの方など“頑張れ”と言ってくれる人の存在」だ。「愛知県出身なんですが、親も親戚もすごく応援してくれています。おじいちゃん、おばあちゃんは最初、芸能活動に反対していたんですが、今では僕の一番のファン。地元の人に東京で頑張っている姿を見せたいんです」。そんな佐野の野望は「M!LKとしては、紅白歌合戦の司会をやりたいです。まだ出場もしていないのに!」と笑い、「俳優としては、朝ドラと大河ドラマに出たいです。おじいちゃん、おばあちゃんが好きなので、恩返ししたい」と未来を見つめる。明るく、まっすぐで頑張り屋。佐野勇斗、快進撃の理由が垣間見えた。(取材・文・写真:成田おり枝)
映画『青夏 きみに恋した30日』は8月1日より全国公開。