ジェームズ・マカヴォイも「NO!」 一般人に声をかけられた驚くべき場所とは…
――メディアに出演されることも多いと思いますが、言ったことと違うことが見出しになってしまって困った、といった経験はありますか?
ああ、あるね。出演作のためにたっぷりとインタビューを受け、その映画についてものすごく語ったのに、ひとことだけバカバカしいことを言ったら、それが見出しになったりね。言ったときは明らかにジョークだと分かる雰囲気だったのに。それにはがっかりさせられるね。そういうことがあると、俳優は「じゃあ、もう面白いことは何も言わないようにしよう」となりがちだ。「自分はすごくつまらない奴になってやろう」と。
でも僕はメディアを攻撃しようとは思わない。だって、すごく面白い見出しだから読んでみたら大したことない内容だったというのは、いつだってあることじゃないか。
――ちなみに、自分に関してこれまでに読んだ最もバカバカしいことは何ですか?
僕がブラッド・ピットからアンジェリーナ・ジョリーを奪おうとしていた、というやつかな(笑)。あれは笑えたよ。
――自分が出た映画の批評は読みますか?
映画が成功していたら、読むな。コケたら読まない(笑)。基本的に、自分に関することはあまり読まないようにしているんだ。
――これまでで、一般人に声をかけられた最も変な場所はどこですか?
手術の直後だね。麻酔から覚めたらドイツ人の医師から「あなたはあの映画に出ていた人ですか?」と言われた。「一緒に写真を撮ってくれますか」と言われたから「NO!」と言ったよ(笑)。(取材・文:猿渡由紀)
映画『世界の涯ての鼓動』は8月2日より順次公開。