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松本穂香の上京物語 「東京で頑張るしかない」必死にもがき続けた日々

映画

◇自分の強みは「普通なところ?」


 ただ具体的に“どこが違うのか”は自分では分からないといい、「普通なところですかね?」と首をかしげながら、「『そこにいるだけができる人だね』と言ってもらえます」と松本。“そこにいるだけ”というのは、できそうでいて、突飛な役柄よりもよほど難しい。それはまさに本作の澪役で証明されている。松本は驚くほど自然に、作品の中で風景や土地にすっと溶け込みながら、同時にヒロインとして観る者を引き付けている。

 澪を演じたことで、より「人は一人じゃ生きていけない」と感じたという松本。本作では澪の成長とともに、土地開発によって失われていく町の姿が映し出されていく。「場所というのはもちろん大事ですが、それ以上に“居場所”が大事だなと感じました。澪が上京してきたその場所は失われても、彼女のことを支えてくれる人はいる。どんな場所でも人とつながっていれば、やっていけるのだと思います」。


 デビュー数年で、すでに異彩を放っている松本。しかし本人はまだ「夢を叶えられている意識はない」という。「自分はまだまだ。求められたら、それ以上のものを返したいですし、上を見て頑張りたい。何か私にできるゾーンで、ほかの人にないことをやれたら、きっと楽しいんじゃないかなと思っています」。松本も上京し、“居場所”を見つけた。(取材・文:望月ふみ 写真:高野広美)

 映画『わたしは光をにぎっている』は11月15日より全国公開。

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