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芦田愛菜16歳が語る、“わからないもの”への面白さ

映画

芦田愛菜
芦田愛菜 クランクイン!

 芥川賞作家・今村夏子の小説を映画化した『星の子』で主演を務める芦田愛菜。本作では、両親の愛情をたっぷりと受けて育ちつつも、その両親が“あやしい宗教”に傾倒していくことに葛藤や心の揺らぎを感じながら成長していく中学3年生の主人公・ちひろを演じている。16歳にしてすでにキャリア13年の芦田が、本作で感じた“わからないもの”への面白さとは。

【写真】ロングヘアをばっさりカット ボブヘアがかわいい芦田愛菜、撮り下ろしカット

■“直感”でロングヘアを30cmカット


 先日開催された本作の完成報告イベントでは、映画のテーマともいえる「信じることとはどういうことか?」について自身の考察を語り、その深みのある内容がニュースとして大きく取り上げられるなど反響を呼んだ芦田。

 こうした発言でも見られるような自身の思いを明確に言語化する能力の高さ、さらに年に100冊以上の本を読む読書家という一面から、彼女が台本や原作を深く読み込み、論理的に役柄を築き上げていくという姿をイメージしがちだが、それだけでは芦田愛菜という女優のすごさを見誤ることになる。論理的に考察し、事前に徹底的な準備を重ねつつも、時に直感や自身の内側から湧き上がる衝動に身を任せる――そんな演技の一端を明かしてくれた。

映画『星の子』で芦田愛菜が演じたちひろ 髪を30cmカットして臨んだ (C)2020「星の子」製作委員会
 本作でちひろを演じるにあたり、自ら大森立嗣監督に提案し、ロングヘアを30cmも切って臨んだという芦田。これも台本や原作小説に書いてあったわけではなく、自らの“直感”に従った決断だという。

 「(原作・脚本を読んで)髪の長い自分がちひろを演じることがしっくりこないというか、イメージが湧かず、監督に『髪を切りたいと思うんです』と伝えました。そうすることで(自身の中のちひろの)イメージに近づいて、納得して演じることができました。(脚本を読んでのイメージは)人それぞれだと思うんですが、私としては『この髪型がいい』とかじゃなく、今の自分だとしっくりこない、想像してみたときに納得がいかないなと思ったんです。それは感覚的なものなんですけど…」。


 大森監督から、ちひろ像について具体的に指示されたことはなく「いろんな話をする中で、ちひろになるためのヒントをもいただいた」と振り返る。印象に残っているのは「毎回、シーンごとに少しずつ言い方が変わっている気がした」という大森監督の「よーい、スタート!」の掛け声。そしてもう一つ「会話を楽しんで」という言葉に背中を押されたという。

 「本当にお芝居ってそういうものだなと。ただセリフを言うんじゃなく、相手との会話を通して作られるものがお芝居だと感じました」。

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