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森七菜「そのままでいいんだ」 主演を経て変化した意識

映画

■松村北斗との共演で得た「好きな人を思い涙を流す」感情


 透役の松村とは、今回が初共演。「透は湊にとって、何年も一緒に住んできた弟でもあるので、そういった関係をナチュラルに表現するためにも、松村さんのことをいろいろ知りたいなと思っていました。クールなイメージもあったんですが、現場ではスタッフさんと打ち解けていて、尊敬できる方だなと思いました」という森。

 そして、「とても緊迫していた」と振り返るのが、みなから別れを切り出された透が「別れたくない」と涙を流すシーン。「本番前は、“好きな人を思って涙を流すって、どういうことなんだろう”と感じていたんですが、透の表情や仕草から、“好きな人と別れるってすごくさみしいことなんだな”と実感できました。松村さん演じる透のおかげで、そういった気持ちが理解できました。“助けていただいたな”と思いますし、一緒にお芝居をしていて、とても心地よかったです」と喜びをかみ締める。

 湊に見せる“クール系モテ男”の顔と、みなに見せる“一途男子”の顔。透のツンとデレのギャップも胸キュンポイントだが、森がイチオシするのが「透がバイバイと大きく手を振るシーン。あれは松村さんのアドリブなんです!」とのこと。「この作品は、透のツンとデレが向かう対象が同一人物。映画をご覧になっている方は、湊とみなが同じ人物だとわかっているので、透のツンとデレのふたつをたっぷりと味わえる。それはこの作品だからこそ味わえる感覚だと思います」と語る。

■「そのままでいいんだ」 主演を経て変化した意識


 2019年に新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』でヒロイン・陽菜の声を演じ、2020年は岩井俊二監督の『ラストレター』、連続テレビ小説『エール』(NHK)にも参加。同年の『この恋あたためますか』(TBS系)では連続ドラマ初主演を果たすなど、めきめきと活躍の場を広げている森。主演として真ん中に立つ機会もますます増えてくることと思うが、そんなときに思い出すのが、「菅田将暉さんや中村倫也さんの現場での振る舞い」だと話す。

 「『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』でご一緒した菅田さんは、ご自分もものすごく大変な役なのに、“このシーンはみんなが緊張しているから、少し話しかけておこう”など、いつも生徒みんなのことを考えてくださっていました。お芝居は一人でするものではないんだと、すごく勉強になりました」。さらに「『この恋あたためますか』では、クランクイン前に、中村倫也さんが“主演は初めてだもんね”と声をかけてくださって。“はい!頑張ります!”と答えたら、“いいんだよ、そんなに頑張らなくて”と言ってくださった。もちろん頑張るのは当たり前なんですが、中村さんがそう言ってくださったことで、“そのままでいいんだ”とすごくホッとしたんです」とリラックスできる魔法の言葉をもらったという。

 経験を重ねるごとに変化していることを聞いてみると、「緊張をしないで臨んだほうが、面白いアドリブを提案できたり、いいお芝居ができるような気がしています。いざ緊張してしまったときに、“硬くならないほうがいいんだぞ”と思い出すようにしています」とやはり心のコリをほぐすことの大切さを実感しているそうで、「そういった意味でも、中村さんは硬くなっている私を見て、言葉をかけてくださった。すごいなと思います」と感謝があふれ出す。

 ドラマ・映画で主演を務めた今、自身が感じている女優としての強みはどんなものだろうか? 「人の意見を聞くことができること…かな」とはにかみ、「なんだか恥ずかしいですが、それはすごく大切にしていることで。自分の意見以上に、周囲の話に耳を傾けたり、それを受け入れてみると、いい方向に進んだということも多い気がしています」と告白した森。作品や人との出会いにも恵まれ、「このお仕事に感じる楽しさがどんどん増えています。どんなことができるのか、これからの自分にも期待しています!」とキュートな笑顔を弾けさせていた。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)

 映画『ライアー×ライアー』は2月19日より全国公開。

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