オースティン・バトラー、エルヴィス・プレスリーを演じるキーとなった運命の共通点
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7月1日より公開される、バズ・ラーマン監督最新作となるエルヴィス・プレスリー伝記映画『エルヴィス』。このたび、エルヴィス役のオースティン・バトラーが、自身とエルヴィスの奇跡的な共通点を明かすコメントが到着した。
【写真】エルヴィスとの共通点を見つけ、役作りの“突破口”を見つけたというオースティン
“ロック”を創り世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリー。彼がいなければ、ビートルズも、クイーンも存在しなかった。本作は、そんなエルヴィスの<誰も知らなかった>真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化したミュージック・エンタテインメント。数々の逆境を打ち破り世界を変えていくエルヴィスの生き様が、多くの伝説的なライブとともに描かれる。
本作のキャスティングが行われた際、この世界的な大スターの候補に上がったそうそうたるたるメンバーを押しのけてエルヴィス役を射止めたのが、ディズニーチャンネルのドラマ『シークレット・アイドル・ハンナ・モンタナ』や『アイ・カーリー』などに出演し、ティーンから圧倒的な支持を受けるオースティン・バトラーだ。
オースティンはエルヴィスを演じるにあたり、当初はその偉大さに気圧(けお)されていたが、ある意外な共通点を見つけ出せたことから道が開いたという。「彼の人生についてのドキュメンタリーを見ていた時、驚くべきことを知りました。それはエルヴィスの母が、彼が23歳の時に亡くなっていたということ。そして彼の母は、彼の親友だった。実は私も23歳の時に母を亡くしているのです。そして僕も母とは親友だった。だから、その時に彼が受けた悲しみが理解できたのです。母との共通点を見つけてからは、そういった他のカギを探し始めました」と、自身とエルヴィスに若くして母の死を経験するという共通体験があったことを明かした。
それまでエルヴィスの存在を“大きすぎるお父さんの服”と例えていたオースティンは、その共通点により実は自分と近しい経験や感じ方をしていたことを知り、役作りへの突破口を見出す。そしてさらなるエルヴィスとの共通点を探し出しながら、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックを指導したコーチ、ポーリー・ベネットと組み、役作りを加速させていく。
ただのコピーではなく、その瞬間を正にエルヴィスが生きているかのように演じるため、「なぜ彼がそう動いたのか?」とエルヴィスの内面を探求し動きを導き出していたオースティン。このオースティンのアプローチについて、バズ・ラーマン監督は「オースティンが求めていたように、単なる物まねになってしまってはいけないのです。オースティンの最大のミッションは、エルヴィス・プレスリーの人間としての側面をみせることであり、彼の人生の旅路を描くことだったのです」と、まさにラーマン監督がオースティンに求めていたものだったと語っている。
映画『エルヴィス』は7月1日より全国公開。