『バズ・ライトイヤー』リモート制作秘話 「今を見つめて」作品に込めた監督のメッセージ
7月1日に公開されるディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』の監督を務めるアンガス・マクレーン監督より、リモートでの作業を余儀なくされたパンデミック禍での制作秘話と、かつてない映画作りを体験して作品に込めたメッセージが公開された。
【動画】「仲間になりたいの」イジーの言葉に胸打たれる 『バズ・ライトイヤー』日本版予告
本作は、世界初の長編フルCGデジタルアニメーション『トイ・ストーリー』シリーズに登場した“おもちゃ”バズ・ライトイヤーを主人公にしたディズニー&ピクサー最新作。誰よりも仲間想いな人気映画の主人公“スペース・レンジャー”の原点を描く。
『トイ・ストーリー』シリーズでアニメーターとして携わり、短編『ニセものバズがやって来た』で監督を、『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』では脚本・監督を務めたアンガス監督は「観客はこの映画をいままでと違った風に見ることになるんじゃないかと思う。僕もずっと家にこもっていて、この映画のほとんどをリモートで作らないといけなかったんだ」と制作の裏側を明かす。
また、『トイ・ストーリー』シリーズなど数々の作品に携わってきたプロデューサーのギャリン・サスマンは、「オンラインでコミュニケーションを取る上でどのように行えばいいか工夫したわ。色んなツールを使うことで、前より他の部署とコミュニケーションが取りやすくなった部分もあった。このやり方になって良いこともたくさんあったの」と、リモートを通じて感じたメリットを語っている。
アンガス監督はまた、「この物語のメッセージは、今を大事にしようっていうことなんだ。過去のことを悔やむんじゃなくて、今を見つめて、大切な人や、仲間と過ごすこれからの時間を大事にしようっていうことを伝えたいんだ」と、リモート制作を通じて作品に込めた思いを熱弁。パンデミック禍での映画制作を経験した今だからこそ世界に伝えたいことがあるという。
作中では、バズが危険なハイパー航行で62年後の親友すらいない孤独な世界に辿り着き、親友アリーシャの孫で“スペース・レンジャー”志望の若者イジーら新たな仲間たちと出会う。ひとりで問題を抱え込もうとするバズに対し「助けてほしいんじゃない、仲間になりたいの」と、予告編では本当の仲間の意味を教えてくれるイジーの印象的なシーンも見ることができる。そしてバズは、『トイ・ストーリー』シリーズでおなじみの〈誰よりも仲間思い〉なキャラクターへと成長していく。
監督は「バズにとって、途方もない時間を無くしたからこそ、イジーらの存在が大切なんだ。彼は、チームとして努力する大切さに気付いていくんだよ」と、〈仲間の存在〉がバズの成長に必要だと言及。「これは人々が外にでてきて、ビッグスクリーンで一緒に見るために作られた映画なんだ」と、今見るべき作品であると自信を見せている。
ディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』は7月1日全国公開。