ゲイリー・オールドマンがシリウス・ブラック役についてのコメントの真意を明かす
「ハリー・ポッター」シリーズで、シリウス・ブラックを演じたゲイリー・オールドマン。以前ポッドキャストに出演した際、シリウス・ブラックの演技について「平凡だ」と語りファンをザワつかせたが、この度真意を明かした。
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Varietyによると、現地時間5月22日に、カンヌ国際映画祭にて映画『Parthenope(原題)』の記者会見が行われ、同作に出演するゲイリーが記者からの質問に「『ハリー・ポッター』の原作と映画、キャラクターのファンを軽んじるつもりはなかった。彼は皆に愛されていると思う」と答えたそうだ。
当時も自分の演技に対する厳しい評価を口にしていた彼だが、ここでも、「僕が言いたかったのは、俳優であれ画家であれ、アーティストは皆、自分の仕事を酷評するということだ。自分の仕事に満足していたとしたら、僕にとっては死を意味する。自分の演技を見て『なんてことだ、この作品の僕は最高に素晴らしいぞ』と思ったら、それは何とも悲しい日だ」と続けた。
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』からシリーズ4作品に渡って彼が演じたシリウス・ブラックは、当初極悪人として紹介されるが、その後真相がわかり、ハリーの心強い味方となる。
「原作は厳しく管理され、秘密で覆われていた。最初から知っていたら、5巻すべて読んでいたら、キャラクターの運命を知っていたら、違うアプローチをしていただろう。視点も色付けも違ったと思う。シリーズに参加したとき、僕が知っていたのは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のシリウスだけだったんだ。映画について駄作だとか、自分が最悪だったとは言っていない。ただ、状況が違ったら良かったということだ。僕が言いたかったのはこれだけで、映画を愛する人達に対して無礼な態度を取るつもりはない」と述べた。