『VIVANT』“別班”平山祐介「和田としての存在意義を全うしたい」 壮絶な最期と、堺雅人の言葉にこらえた涙
最期まで別班員としての誇りを貫いた人物がいる――。TBSで毎週日曜21時から放送中の日曜劇場『VIVANT』第2シーズン。主人公・乃木憂助(堺雅人)らが所属する自衛隊直轄の非公認組織「別班」の一員・和田貢を演じる平山祐介。過酷な運命を辿る和田の結末を前に、平山は「これが我々別班の存在意義」と受け止め、心身ともに極限まで追い込んで撮影に臨んだ。撮影の裏側や、あえて言葉を交わさずとも通じ合う別班メンバーとの絆、そして乃木役・堺との対峙で胸に込み上げた感情とは。和田としての見せ場に全てを注ぎ込んだ日々を聞いた。
【写真】壮絶な展開を迎えた和田(平山祐介)
■「これが我々、別班の存在意義」和田の見せ場に集中した覚悟
――台本で和田の最期を知った時、率直にどのような感想を持ちましたか?
平山祐介(以下、平山):台本全体を通してみると、第1シーズンで(乃木に)撃たれて病院へ搬送され、今度は拉致されてという流れだったので、「あ、またこんな感じか」と正直思いました(笑)。「別班員らしい活躍ができる場はないのかな」「いよいよ見せ場があるんじゃないか」という期待も少しありましたから。でも、これが『VIVANT』における我々、別班の存在意義なんだと受け止めました。
それに、1人だけ最期を迎えるところまで台本にしっかりと描かれていました。和田としての見せ場は「ここだな」と感じたので、それをどう表現できるかだけに集中して撮影現場にいようと決めました。
――和田を演じるにあたり、どのように役作りに向き合いましたか?
平山:直前の仕事で体をかなり大きくしていて、ほぼ100キロあったんです。第1シーズンの和田が84~85キロ程度でしたし、今回はろくに食事も取れない設定なので、目標を75~76キロ前後に設定して体を作っていきました。なかなかハードでしたが、「よし、やるか」という気持ちでした。
それは単なる役作りというより、“別班作り”のような感覚でした。自分は不器用なタイプなので、実際に苦しい状況に身を置いたほうが、現場でもいい仕事ができると思ったんです。そこからは毎日、体と気持ちを作る日々でした。
――そうして準備を重ねたことで、撮影現場にも役への思いを持ち込めたのですね。
平山:もちろん他の仕事への影響も考えましたが、その年に関しては「『VIVANT』のために」という思いが何より強かったんです。他の仕事にご迷惑をかけないようにしつつも、頭の中には常に和田がいました。「ここで一発やってやろう」という強い意気込みがありました。
――放送後の反響も大きかったのではないでしょうか。
平山:完全に予想外でした。こんなに大きな反響をいただけるとは思っていなかったので、改めて『VIVANT』という作品の注目度の高さを思い知らされましたし、ものすごく驚きました。
■言葉は交わさずとも“別班になれる”信頼関係
――別班員同士は言葉で細かく相談せずとも、共通の“別班らしさ”という軸を持っていたそうですね。
平山:「別班ってこうだよね」と話し合ってすり合わせるようなことはありませんでしたね。
それこそ、第1シーズンでモンゴルへ行った時も、ほぼ毎日のように食事へ行って顔を合わせていましたが、別班の在り方について語り合うことは意外となかったんです。もちろんシーンごとの段取りなどは話しますけど、在り方の“答え合わせ”をする必要がないくらい、それぞれが徹底的に準備してきているのが伝わっていましたから。言葉を交わさずとも、一緒にいれば自然と別班のチームになれる。すごくやりやすかったですし、周りのメンバーに助けてもらいました。
――どのように役の状態を保っていたのでしょうか?
平山:普段ならカットがかかると一度外へ出ることが多いのですが、お昼休憩以外はほぼ1日中、床に寝転がっていました。今回は他のメンバーとも会話をせず、「隣に仲間がいるな」と気配を感じる程度にしていました。床に溶け込んでしまうくらいの気持ちで、セットに居続けたんです。
