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声優・森川智之、トム・クルーズ吹き替え収録の過酷な舞台裏を告白

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トム・クルーズ
トム・クルーズ(C)AFLO

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 声優の森川智之が17日、『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京系/毎週木曜24時12分)に出演し、かつて俳優トム・クルーズの吹き替えを担当した際に味わった過酷すぎる収録について語った。

【写真】トム・クルーズの吹き替えを担当 「森川智之」フォトギャラリー

 さまざまなアニメに出演する大人気声優の森川がトムの役を演じるようになったきっかけは映画『アイズワイドシャット』(1999)。当時、鬼監督として知られるスタンリー・キューブリックの愛弟子であるレオン・ヴィダリが吹き替えオーディションを担当していたが、レオン自身もこだわりが強すぎるあまり吹き替え声優が1年以上決まらなかったそう。

 見事に役を勝ち取った森川だが、レオンのこだわりは収録に入ってからも続いたよう。通常の吹き替え収録は1日あれば終わるというが、同作では1分のシーンになんと半日もの時間をかけるのが当たり前であったという。ある日のベッドシーンの収録ではスタジオに本物のベッドが置いてあり、レオンは「トムがベッドに横になってしゃべったから、お前も同じような格好でしゃべれ」と寝ころんだ状態で声を発することを希望されていたと振り返った。

 そのほかにも、15時間かけて録ったシーンをレオンの指令でもう一度初めから撮り直したり、1行ごとに「お前は今どういう風に思ってしゃべった?」と問われたりと過酷な現場が次々と明かされ、出演者もあ然。「こだわりが過ぎる」と驚くゲストが相次いだ。

 しかし、そんな過酷な収録を乗り切った森川の声をチェックしたトムは「日本語(の吹き替え)が一番良かった」と称賛したそう。以後、森川は『ラスト・サムライ』(2003)や『宇宙戦争』(2005)など、トムが出演する15作品の吹き替えを担当したと振り返っていた。

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