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『ノマドランド』リアルな表現の裏側 こだわりの撮影に迫った特別映像公開

映画

映画『ノマドランド』(上段)メイン写真(下段)メイキング写真

映画『ノマドランド』(上段)メイン写真(下段)メイキング写真(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

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フランシス・マクドーマンド

デヴィッド・ストラザーン

 第78回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞と監督賞を受賞した、オスカー女優フランシス・マクドーマンド主演映画『ノマドランド』より、クロエ・ジャオ監督ら製作陣のインタビュー映像やメイキング映像などを収めた特別映像が解禁された。

【動画】映画『ノマドランド』こだわりの撮影に迫った特別映像

 本作は、ジェシカ・ブルーダーによるノンフクション『ノマド:漂流する高齢労働者たち』(春秋社刊)が原作のロードムービー。主人公は、リーマンショック後、企業の倒産とともに長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失い、最愛の夫も亡くした元代用教員の60代女性ファーン。彼女はキャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを選択。日々を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った自由な旅を続けていく。

 主人公ファーンを演じるのは、『スリー・ビルボード』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名女優フランシス・マクドーマンド。監督は、前作『ザ・ライダー』が第70回カンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、アート・シネマ賞を獲得した、注目の新鋭監督クロエ・ジャオ。これまで第77回ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞、第45回トロント国際映画祭で観客賞を受賞するなど数々の賞を制覇し、先月開催された第78回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞と監督賞を受賞。本年度アカデミー賞の最有力と目されている。

 特別映像は、『最強のふたり』や『三度目の殺人』などの劇伴を担当したイタリアの巨匠ルドヴィコ・エイナウディの美しい音楽と共に、本作の舞台となったアメリカ西部の美しい光景が映し出されるところからスタート。続いて、インタビューでジャオ監督が「放浪する人々の物語を語るために必要なのは、人々が放浪に魅了される理由を理解すること」と語り、ノマドの生き方そのものに寄り添いながら本作の製作が進められたことを明かす。

 ノマドの生き様をリアルに描くために、ジャオ監督が採用したのは前作『ザ・ライダー』でも行った“俳優ではない一般人を役者に起用する”こと。ファーンを演じたマクドーマンドと、オリジナルキャラクターのノマドを演じたデヴィッド・ストラザーン以外のノマド役はすべて一般人によって演じられている。そのひとりで、劇中でファーンと友人になるノマドのリンダ役として出演したリンダ・メイは「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えたわ」と振り返る。

 本映像では、リンダがファーンにノマドの生活について語る様子、また2人で自由な生活を謳歌する様子も映し出されており、2人の自然な掛け合いに微笑ましくなると同時に驚かされるワンシーンとなっている。
 
 ジャオ監督は「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てることよ」と自身の考えを明かし、最後は「ありのままの世界が、映画を特別にするの。観客に新たな視点をもたらす作品になったと思うわ」と力強く語っている。

 また今回、本作を鑑賞した著名人からのコメントも到着。是枝裕和監督は「終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった」とマクドーマンドを絶賛。モデルで女優の冨永愛は「生きることは旅する事というけれど、旅する事で私達は何を探し求めているのだろうか。生きる上で何を選択し、何を排除するのか…。逞しくも哀しく生きる彼女に自分を重ねずにはいられない。もし私が彼女だったら…」とコメントを寄せている。

 映画『ノマドランド』は3月26日より全国公開。

『ノマドランド』特別映像<Pioneers In A Modern America>

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