<アカデミー賞> アジア系女性初! 『ノマドランド』のクロエ・ジャオが監督賞

日本時間26日、第93回アカデミー賞授賞式がアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅にて開催され、アメリカ西部に暮らす車上生活者たちの交流を描いた『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が、非白人女性として初めて監督賞に輝いた。
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中国・北京生まれ。長編2作目の『ザ・ライダー』が、2017年のカンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映され、アート・シネマ賞を獲得。3作目となる本作では、すでにゴールデングローブ賞、全米映画批評家協会賞、英国アカデミー賞で監督賞を受賞している。待機作に、マーベル・スタジオの『エターナルズ』がある。
監督賞に女性候補が挙がらないことが問題視されている中で、今年はアカデミー賞史上初めて女性監督が2人同時にノミネートされていた。女性が監督賞を受賞したのは、2009年の『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督に続き2人目。非白人女性としては初めての快挙。
発表は、プレゼンターを務めた『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が、韓国から生中継で行った。ジャオ監督はスピーチで感謝を述べたうえ、「私はどのような状況でも、人には善があると信じています。信じる人たち、勇気のある人たち、善意のある人たち、相手の良きところを守ろうとする人たちに、この賞を捧げたいと思います」と語った。
<第93回アカデミー賞監督賞:候補一覧(★が受賞者)>
トマス・ヴィンターベア 『Another Round(英題)』
デヴィッド・フィンチャー 『Mank/マンク』
リー・アイザック・チョン 『ミナリ』
★クロエ・ジャオ 『ノマドランド』
エメラルド・フェネル 『プロミシング・ヤング・ウーマン』