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“正しさ”とは何なのか? 瀧内公美主演『由宇子の天秤』緊迫感あふれる予告解禁

映画

映画『由宇子の天秤』メイン写真
映画『由宇子の天秤』メイン写真(C)2020 映画工房春組

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瀧内公美

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光石研

片渕須直

 第71回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品された女優の瀧内公美主演映画『由宇子の天秤』より、緊迫感あふれる予告編が解禁。併せて、本作に寄せられた著名人からのコメントも到着した。

【動画】『由宇子の天秤』予告編

 本作は、超情報化社会を生きる現代の人々が抱える問題や矛盾を、真正面からあぶり出す衝撃作。瀧内が主演を務めるほか、河合優実、梅田誠弘、光石研らが脇を固める。監督・脚本は『かぞくへ』の春本雄二郎。そして、長編アニメーション『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直がプロデューサーとして参加している。

 予告編は、ドキュメンタリーディレクターの由宇子(瀧内)が取材に向かう後ろ姿から始まる。3年前に起きた「女子高生いじめ自殺事件」を追う由宇子。取材者たちは「誰が本当の加害者か」「報道が殺したんですよ」と意味深な言葉を発する。彼女はテレビ局の方針と対立を繰返しながらも、事件の真相に迫りつつあった。

 その後映像は、由宇子が父の経営する学習塾を手伝う場面に。ドキュメンタリーディレクターの顔とは打って変わり、生徒には柔和な表情を見せる由宇子。そこで彼女が、一人の女子高生・萌(メイ)と出会う場面から雰囲気はさらに緊迫感を増す。“そして、すべてを狂わす”という不穏なテロップに続き、父に携帯のカメラを向け詰め寄る由宇子。さらに、父が起こした衝撃の事実、萌の抱える秘密、「女子高生いじめ自殺事件」の“もうひとつ”の真相を匂わせる映像が、畳み掛けるように映し出されていく。常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子に迫られた、究極の選択とは。最後まで展開が読めない、衝撃的な内容を予感させる予告編となっている。

 ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品されたのをはじめ、第25回釜山国際映画祭にてニューカレンツアワードを受賞、主演の瀧内がスペインの第20回ラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞に輝くなど世界中の映画祭を席巻している『由宇子の天秤』。今回、そんな本作に寄せられた著名人からのコメントも到着した。

 中国の巨匠監督ジャ・ジャンクーは「『由宇子の天秤』は、第4回平遥国際映画祭において、多くの人々を驚かせ、観客賞を獲得した。春本監督の映し出す世界は、全てが静かで穏やかである。しかしそこにはある種の魔法の力が存在し、我々は無意識のうちに、主人公の内なる世界の奥深くへと導かれ、衝撃を受ける。そこで我々がバランスを保つことは困難だろう―」とコメント。

 行定勲監督は「ここ数年の中で、最もくらった日本映画だ。正義とは、社会においての矛盾を解き明かすことか? 自分の大切なものを守りぬくことか?自分の在り方を考えさせられ、後に尾を引く」。瀬々敬久監督は「国家や社会がどうしようもない状況だと感じる毎日、実はそれを生み出しているのは私たち自身ではないのか。そして、それを変えられるのも私たち自身なんじゃないのか。この映画に告げられた気がする。俳優たちの存在が素晴らしい。それを導き、ともに斬りこんだスタッフの静かな熱量。頭がさがった」とそれぞれ賛辞を贈る。

 俳優の池松壮亮は「無知や無関心を煽る社会システムと、暴徒化する知性と正義感との間に、由宇子の心の天秤はゆれている。倫理や道徳に揺さぶられながら、バランスを保とうと必死にゆれている。細部まで心と魂のこもった極めて非凡な作品に出会った」とコメントを寄せている。

 映画『由宇子の天秤』は9月17日より全国順次公開。

映画『由宇子の天秤』予告編

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