蒼井優、パワーの源は「家族」 世の中のママたちにも「ものすごく勇気をもらっています」
蒼井優 クランクイン! 写真:高野広美
――お話をうかがっていると、お子さんのことをとても大切にされていることが伝わってきますが、子育てをするなかでご自身の心の変化はありましたか?
蒼井:やっぱり心はずっと揺らいでいます。「何のために働いているんだろうか」と思う時もありますし…。私自身、もともと24時間を自由に作品につぎ込んできたんです。もちろんプライベートも大事ですけど、独身の時は一つの役を演じるための時間が自分の最優先でした。今はやっぱりどんな時でも最優先は子どもなので、仕事に対しても、子育てに対しても、「ちゃんとできているのだろうか」「仕事をやろうと思うのは、自分のわがままなのかな」と思う時があるんです。でも、周りの働いているママに対してそんなことを思うかといったら、全く思わないんですよね。専業主婦のママも、働きながらお子さんに愛情を注いでいるママも…“ママ”という存在に自分自身がものすごく勇気をもらっているんです。子どもが生まれる前はそんなふうに考えたことがなかったので、世の中のママたちから想像で勝手に勇気をもらったり、自分の周りにいるママ友からも力をもらったりしながら過ごしています。心が揺らぐこともあるけど、みんな頑張ってるし、「揺らいでいる場合じゃない!」とも思います(笑)。
――ママとしての蒼井さんの一番のパワーの源は何ですか?
蒼井:家族からパワーをずっともらっていますね。夫は私が疲れて動けない時に自分が疲れていても動いてくれるので、私も頑張ろうと思いますね。
蒼井優 クランクイン! 写真:高野広美
――アンパンマンはみんなを笑顔にするヒーローですが、お子さんの笑顔を守るためにご家族で心掛けていることはありますか?
蒼井:常に娘には「大好きだ」「大切だ」「安心安心」ということを伝えていますし、どうしても叱らなきゃいけない時があるんですが、叱った後にギュッと抱きしめたり、子どもがやっていることに声を上げて明るくリアクションしたりすることですかね…。当たり前のことかもしれませんが、娘に対して「あなたの存在が面白いんだ」ということを日頃から伝えています。子どもが生まれてから、夫と「アゴが痛いんだよね」みたいな話をしたんです。子どもがかわいすぎて歯を食いしばってるっていう(笑)。それぐらい子どものことが好きだという気持ちが、夫婦ともに行き場がないぐらいあふれています。
(取材・文:齊藤恵 写真:高野広美)
アニメ映画『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』は、6月27日公開。
映画『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』ポスタービジュアル (C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2025