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市川中車、歌舞伎になじみのない新宿での公演に並々ならぬ思い 大躍進続く息子・團子は「努力の賜物」

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(左から)市川團子、市川中車
(左から)市川團子、市川中車 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P. FLAG inc)

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香川照之(市川中車)

市川團子

 市川中車、市川團子が出演する歌舞伎町大歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』が、5月よりTHEATER MILANO-Zaにて上演される。新宿歌舞伎町という歌舞伎になじみのない土地で、三代目市川猿之助(二世市川猿翁)が復活させた演目をそのスピリットごと引き継ぎ届ける2人に、本作の魅力や歌舞伎初心者でも楽しめるポイントを教えてもらった。

【写真】市川中車・團子親子2ショット&カッコよすぎるソロショットも!

◆「三代猿之助四十八撰」の人気演目挑戦に並々ならぬ思い

 『東海道四谷怪談』や『桜姫東文章』で知られる四世鶴屋南北が手掛けた本作は、長らく上演が途絶えた後、昭和五十六(1981)年に三代目市川猿之助(二世市川猿翁)が歌舞伎座にて通しで復活上演。澤瀉屋の中でも特に人気が高い作品で「三代猿之助四十八撰」のひとつに数えられている。

 今回中車は本作において屈指の人気を誇る「岡崎無量寺の場」で十二単をまとって宙を飛ぶ猫の怪を勤め、THEATER MILANO-Zaでの初宙乗りに挑む。一方の團子は、常磐津を用いた舞踊『写書東驛路』で、お半と長吉、老若男女から雷まで十三役を早替りで勤める。

歌舞伎町大歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内『獨道中五十三驛』メインビジュアル
――澤瀉屋さんでも人気の演目となる『獨道中五十三驛』。出演への意気込みをお聞かせください。

中車:埋もれていた古狂言を復活させようと、父が1980年代に躍起になって起こしていた演目の1つ、この『獨道中五十三驛』を私と息子の團子でやらせていただきますこと、本当にありがたく光栄に思っています。泉下の父もきっと見守ってくれているのではないかと思います。

私は『岡崎の猫』という一編を担当させていただきますが、本当に不思議な演目だなと思いつつ、父が得意とするところの演目ですので、なんとか父のスピリットを1人でも多くの方にお見せできるよう研鑽に努めてまいります。

團子:この作品は、鶴屋南北初演の当時に流行っていた、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』とは出発点と終点を逆に、出発を京都三条大橋、終点を日本橋にして、そこにお家騒動が絡んで、道中で物語が展開されていく作品です。

私は今回初めて早替り舞踊に挑戦させていただくということで緊張もありますが、普段あまり歌舞伎が上演されないTHEATER MILANO-Zaで歌舞伎を上演させていただけるということで、歌舞伎を観たことがある方にも、ない方にも、幅広い世代の皆様に楽しんでいただける公演になるよう精一杯努めていけたらと思っています。

(左から)市川團子、市川中車
――宙乗りもそうですが、「岡崎の猫」では、人であり、実は化け猫であるという役どころを演じられますが、役作りの難しさはどんなところに感じられていますか?

中車:化け猫なわけですから不気味でなくてはならない。映像で残っている父の猫の顔は本当に不気味ですし、喋り方も含めてとても特徴があります。それはおそらく父が何十年にもわたって積み上げてきたものの結果だったはずで、私には当然それがありませんので、そこに挑戦していかなければならないのはとても難しいことです。

しかし、父があの役に対して持っているもう1つの大きなポイントがチャーミングさだと思うんです。すごくかわいいところがあって、そのかわいさと不気味さ、人間としての怖さを揺れ動かすところが、この役の面白みだと思っています。チャーミングさ、かわいさというものがこうすれば出るのではないかなというイメージが私の中にあるので、そこを取っ掛かりにして、不気味さと父が持っているスピリットに向かっていきたいと思っています。

――團子さんは初めての早替りをどのように勤められたいと思われますか?

團子:この踊りは『於染久松色読販』という作品の中の早替り舞踊をベースとしまして、そこに、さらに他のいろいろな作品からおいしいところが取り込まれて構成されています。本当はそれらの作品が全部できた上で挑むのが一番いい形だと思うのですが、今回ありがたいことに身に余る大役をいただきましたので、まずはとにかくその元となる作品を勉強し、しっかり自分の中で押さえて、その作品の本質というものを自分の中に入れた上で早替り舞踊を演じることが、それぞれのお役の演じ分けという面においてもメリハリがつくと考えています。

早替りは何から何まで、裏の皆様に支えていただいて初めて実現できることです。皆様の前に1秒でも早く出て来れるよう、裏の皆様としっかり息を合わせて勤められたらと思っています。

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◆「歌舞伎はネタバレしたほうが面白い演劇」(團子)

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