加藤浩次「なかなか暴れられない」 狂犬ぶりを発揮する機会が減って嘆き節

マーベル・スタジオ&ディズニーが贈る異色のヒーロー集団を描いた映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。全員がはみだし者という濃いキャラクターの中で“宇宙一凶暴なアライグマ”ロケットの日本語吹替えを担当したのが、お笑い芸人の加藤浩次だ。近年、お笑いの枠を超えて目覚ましい活躍を遂げる加藤に、本作の魅力や自身が大事にしていることなどを聞いた。
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加藤演じるアライグマのロケットは、可愛らしい外見とは裏腹に、口が悪く怒りっぽい過激な無法者。お笑い界の“狂犬”と呼ばれていた加藤とはキャラクターが被るように思われるが「たぶんそういったイメージからのキャスティングだったのかなって自分でも考えていたんですよ。でも自分の原点はそこだし、そう思っていただけるのはありがたい話です」と笑顔を見せる。
“狂犬”というイメージをありがたいという加藤。朝の情報番組『スッキリ!!』の司会や俳優業など、現在の加藤の活躍を見ていると、決してプラスのイメージではないように感じるのだが「自分はそこから上がってきた人間。決して作ったものではなく、自分自身の中には『何だこの野郎!』っていう凶暴な部分は持っているんです。人間って多面的なものだから、そうじゃない一面もある。色々な個性の中で、乱暴者というイメージも自分の中では決して嫌じゃないんですよね」と説明する。
しかし、現在のメディアでは“狂犬”ぶりを発揮する機会がないという。「なかなか暴れられないですよね。特にテレビとかは難しい。暴れるとすぐバッシングされるし、四方八方から矢が刺さってきますからね」と苦笑い。そんなストレスを発散するかのように、本作では狼藉の限り!? を尽くしているが「ここまで全編で登場するキャラクターの声優をやったことがなかったので、正直焦りました。もっとチョイ役だと思っていたので」と本音も。