観月ありさ、女優と歌手の“二刀流”だから続けられた30年

映画

公開日：2021/10/15 06:30

観月ありさ、女優と歌手の“二刀流”だから続けられた30年の

　1991年に『伝説の少女』でデビューを果たし、今年で芸能活動30周年を迎えた観月ありさ（44）。最新映画『劇場版ルパンの娘』では、ピチピチの泥棒スーツを身にまとった“謎多き女泥棒”役で変わらぬスタイルと華麗なアクションを披露し、その存在感を改めて見せつけた。今もトップランナーとして走り続けるその秘訣とは？　女優と歌手の“二刀流”で、「気持ちのバランスがうまく取れている」という観月が、これまでの芸能生活を振り返った。

【写真】美ぼうに磨きがかかる観月ありさ　インタビューカット

　本作は、深田恭子演じる泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華と、瀬戸康史演じる警察一家の息子・桜庭和馬の禁断の恋をコミカルに描いた人気ドラマの劇場版。華と和馬は遅めの新婚旅行でディーベンブルク王国を訪れるが、そこで最後の大仕事をやり遂げるため同国に乗り込んでいた“Lの一族”と遭遇。2人は最後のお宝奪取計画に巻き込まれる。橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり、渡部篤郎らドラマ版の出演者に加え、劇場版キャストとして観月が“もう1人のLの一族”三雲玲役で登場。『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹監督がテレビ版に続きメガホンをとる。

■『ナースのお仕事』以来20年ぶり　武内監督との再タッグで初の経験も

　ドラマの大ファンだったという観月は、「皆さんと同じように泥棒スーツを作っていただいたことがまずうれしくて。袖を通した時は、『私も仲間に入れたんだ！』という思いが込み上げてきて、感無量でしたね」と、クランクイン当時を振り返る。しかもメガホンをとるのは、大ヒットドラマシリーズ『ナースのお仕事』(フジテレビ系)以来、約20年ぶりのタッグとなる武内監督。

　「求めているものがとても明確で、わかりやすく説明してくださる監督なので、久々でしたがすごくやりやすかったです。今回、私が演じた玲は映画のキーパーソンとなる重要な役ですが、『（意識がどこかに）いっちゃっている感じ』を出してほしいと監督がおっしゃったので、誰とも目線を合わさず宙をさまよっている感じでお芝居をしました。共演者が目の前にいるのに一切目を合わさないなんて、女優になって初めての経験だったかもしれませんね（笑）」

　それにしても、泥棒スーツを着た観月のスタイルの美しさ。「いやいや、もう、（深田）恭子ちゃんのように全編このスーツじゃなくてよかったと素直に思いました。だって、本当にピッチピチじゃないですか！　だから、撮影中はご飯を控えなきゃと思って、泥棒スーツ・ダイエットができちゃった感じですね（笑）」。本人は謙遜するが、そのスラっとしたスタイルは昔から変わらないというよりも、より健康的に進化しているようにも見える。

　体型維持の秘訣を聞いてみると、「よく食べて、よく動く」これが自身にとって最善の方法だと笑顔を見せる。「ピラティスは週に2回、ジムにも入っていて、極力運動するようにしています。私は食べることもお酒を飲むことも大好きなので、ストイックなダイエットは無理。だから、運動で“帳尻を合わせる”という感じですね。あとは、年齢とともに食べる量が減ってきて、夜、炭水化物を食べないようになってきたのもあるかもしれません」。食べた分、運動すればいい…実はその“帳尻を合わせる”バランス感覚が1番難しいところ。つい食べすぎてしまうところが世の常なので、やはり観月の変わらぬスタイルは努力のたまものと言える。

■“アクション”への意欲が再燃「ぜひオファーを」

　劇場版ならではのハードなアクションがふんだんに盛り込まれた本作。「筋肉痛で体がバキバキだったけれど、すごく楽しかった」と笑顔を見せる観月。「今回は、アクションチームの皆さんが、私たちが戦うシーンを映像で事前に撮ってくれて、イメージを明確に提示してくれたのでとても演じやすかったです。だから撮影前は、ダンスの“振り付け”のような殺陣練習を何度もやって現場に入ったという感じでした」と述懐する。

　躍動感あふれるアクションの出来栄えに、「いいスピード感が出ていましたね」と満足げな表情を見せる観月は、今年、あるイベントで「中国のカンフー・アクションにも挑戦してみたい」と発言するほどのアクション好き。「背が高いということもあってアクションのイメージがないかもしれませんが、これまでの作品の中で意外とがんばっているんですよ（笑）。今回、回し蹴りの練習もたくさんやったのですが、『まだまだいける！』と確信したので、ぜひオファーをいただきたいですね」と意欲を見せる。