『シラノ』“色褪せない純愛物語”が美しい映像で再構築 キャスト陣が魅力を語る特別映像
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俳優ピーター・ディンクレイジが主演する映画『シラノ』より、キャスト陣が本作の魅力を語る特別映像が解禁された。美しく華やかな本編映像と合わせ、撮影舞台裏を垣間見ることもできる。
【動画】美しく華やかな本編映像&舞台裏も! 『シラノ』特別映像
本作は、1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されている名作『シラノ・ド・ベルジュラック』を、『プライドと偏見』『つぐない』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築したミュージカル映画。
主人公の剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、HBO制作のテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でエミー賞やゴールデングローブ賞などに輝いた実力派俳優ピーター・ディンクレイジ。さらに、シラノの親友であり思い人であるヒロイン・ロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』(2016)などで知られる若手女優ヘイリー・ベネット、ロクサーヌが片思いする口下手なクリスチャンをケルヴィン・ハリソン・Jr.が務めている。
デトロイト映画批評家協会賞では、作品賞・主演男優賞(ピーター・ディンクレイジ)の主要部門を受賞。さらに、第26回サテライト賞では「作品賞(コメディ/ミュージカル)・主演男優賞(コメディ/ミュージカル)・衣装デザイン賞」などの主要部門に、なかでも主演男優賞(ピーター・ディンクレイジ)では放送映画批評家協会賞やハリウッド映画批評家協会賞をはじめとする多くの賞レースでノミネートを果たしている。
特別映像の冒頭では、ジョー・ライト監督が「『シラノ・ド・ベルジュラック』は誰もが知っている三角関係の物語だ。それを全く新しい設定で再構築したかった」と明かす。
これまで舞台化や映画化では、エドモン・ロスタンの戯曲から“シラノの鼻が並外れて大きい”という特徴が常に受け継がれてきたが、エリカ・シュミットの翻案・演出した舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の設定で引き継がれ、新たに再構築。そして、映像美を追求するためにすべてのシーンでロケ撮影され、これまでの作品にはない流動的なカメラワークを実現するなど、監督ならではのこだわりが詰まっている。
音楽はエリカ・シュミットの舞台版から引き続き、米国を代表するロック・バンドのザ・ナショナルが担当。本作では新たに書き下ろした楽曲も展開される。また、衣装にも現代風にアレンジを加え、まるでジャン=アントワーヌ・ヴァトーの絵画に描かれる人々がアレキサンダー・マックイーンを着ているかようなイメージで構成されている。
本映像では、主人公シラノを演じたピーター、シラノが思いを寄せるロクサーヌを演じたヘイリー、ロクサーヌが恋に落ちる青年クリスチャンを演じたケルヴィンが、監督の作品にささげる強い熱意をそれぞれ明かしているほか、本作の見どころを語っている。最後に「本作を観終えて映画館を後にする頃には、愛や美に対する感覚が一新されるだろう」とライト監督がコメントしている。
映画『シラノ』は、2月25日より全国公開。