東山紀之、『必殺仕事人』シリーズを卒業する遠藤憲一に「また出ちゃいなよ(笑)」
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■松岡昌宏(経師屋の涼次役)
あけましておめでとうございます。経師屋の涼次役、松岡昌宏です。毎年、いろんな形の“必殺”を経験させてもらいまして、始めた当初は30歳だった自分もまもなく46歳になるほど、長いこと経師屋をやらせてもらっています。とても楽しい思い出もたくさんございますし、今回は瓦屋の陣八郎がいなくなってしまうというとても切ない回でもあります。そのあたりも含めて皆さんに楽しんでいただきたいと思います。
――“必殺シリーズ”50周年、さらに松岡さんも15周年ということですが、長年同じ役を演じ続けることへの思いや、長きにわたって愛され続ける“必殺”の魅力についてお聞かせください。
幼稚園に上がる前くらいの頃から“必殺”シリーズが大好きで、家にあるぬいぐるみにバーベキューの串を刺したりして遊んでいるほどでした。そんな自分が仕事人になり、まさか同じように刺す役をやるとは…という思いでしたが、これまでに相当の数のぬいぐるみを殺めてきたことになります(笑)。僕は皆さんと同じように、“必殺”ファンのひとりでもあるわけですが、歴代の“必殺シリーズ”に出演されてきた先輩方にお会いすると、「“必殺”やってるんだよね」と声をかけていただけます。初めましての方でも、「“必殺”をやらせてもらっています」と言うだけで、同郷の後輩のような可愛がり方をしてくださるので、いつもそれをうれしく思っています。
――本作で卒業なさる遠藤憲一さんとの7年間の思い出は?
皆さんもご存知の通り、“必殺シリーズ”というのは、ほかの時代劇と違って“何でもあり”なんですよね。これは時代劇的にはダメだろう、ということも“必殺”ならOKということがたくさんあるんです(笑)。そんな中でも特に記憶に残っているのが、知念演じるリュウが敵に洗脳されて悪い方向に行ってしまいそうになっているのを正気に戻そうと、涼次と陣八郎が2人がかりで戦ったときのことです。リュウが強すぎて全然歯が立たないんです! エンケンさんと2人で「さすがにこれはないよね」と笑いました(笑)。涼次も陣八郎も、これまで何人殺めてきてると思ってるんだ!って盛り上がったことがありましたね(笑)。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
「昨年もいろいろとありがとうございました。今年もお世話になります。よろしくお願いします」とお参りさせていただきました。僕自身はいつものようにマイページでやりつつ、自分たちの会社も3年目になりますので、また違う事業も含めていろんなことが動いてくると思います。そのあたりを焦ることなく1つ1つまた新たな経験をしていきたいと思います。僕は「挑戦したいこと」っていうのがあまりないんですよね、思った瞬間に行動に移しているタイプなので…まずは健康第一ですね! うちの城島(茂)も元気でいさせないと!(笑)
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
ありきたりで申し訳ないですが、1989年10月26日、ジャニーズ事務所に入所した日ですね。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
「憧れ」であり、いま自分が携わらせていただいているという「誇り」ですね。