『サラの鍵』原作者のベストセラー小説を映画化『ミモザの島に消えた母』公開決定

第23回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞をW受賞した『サラの鍵』の原作者として知られるタチアナ・ド・ロネのベストセラー小説を映画化したフランス映画『ミモザの島に消えた母』が、7月23日より日本公開されることがわかった。
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本作は、フランス大西洋に位置し、冬に咲くミモザの花から「ミモザの島」と呼ばれるノアールムーティエ島を舞台にしたサスペンス・ドラマ。
「ミモザの島」で1人の若い女性が謎の死を遂げた。それから30年。母の謎の死により心に深い傷を抱えて40歳となったアントワンは、仕事も家族との関係もうまくいかない原因は母の死にあるのではと思い、その真相を調べ始める。だが、重大な秘密を隠すかのように口を閉ざす父と祖母、そして目を背ける妹。家族は何か隠していると確信めいたものを感じたアントワンが、故郷のミモザの島を調べ始めると、次々と真実が明らかになっていき、それは家族の絆すら揺るがしていくことになるのだった。
監督は2004年フランス映画祭出品作品『彼女の人生の選択』を手掛けたフランソワ・ファブラ。『クリムゾン・リバー』のローラン・ラフィットや『人生はビギナーズ』『複製された男』のメラニー・ロランなどフランスの実力派俳優が、感情の機微を丁寧に演じる。
過去と現在を織り交ぜながら、緊張感溢れる映像で描き出した珠玉のサスペンスでありながら、大切な人を失う喪失感や再生の道程を丁寧に描いた本作。サスペンスとしての要素だけでなく、心の解放と救いを描く上質なドラマに仕上がっている。
映画『ミモザの島に消えた母』は7月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国ロードショー。