『グッド・ワイフ』スピンオフ、トランプ氏大統領当選で初回分脚本の書き直し

米CBS局の動画配信サービスCBS All Accessのオリジナルドラマとして2017年2月19日(現地時間)より配信がスタートする海外ドラマ『グッド・ワイフ』スピンオフ『The Good Fight(原題)』。11月に行われたアメリカの大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が当選し次期大統領になったことから、土壇場で初回の脚本が書き直されたことが明らかになった。
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2010年から7シーズン続いた法廷ドラマ『グッド・ワイフ』は、汚職で逮捕された検事の夫に代わり、弁護士に復職した女性アリシア・フロリック(ジュリアナ・マルグリーズ)が法曹界で奮闘するさまを描く。スピンオフ『The Good Fight(原題)』では、アリシアの上司でロックハート&ガードナー法律事務所を経営する敏腕弁護士のダイアン・ロックハート(クリスティーン・バランスキー)が主人公になる。
『グッド・ワイフ』に続き同ドラマの企画・製作総指揮を務めるロバート&ミシェル・キングがEntertainment Weeklyに渡した脚本の最初の場面には、手描きで説明が記されており、スピンオフの冒頭シーンに実際の大統領選挙が盛り込まれていることが判明した。
書き直された改稿版ではトランプ氏が就任宣誓を行っている場面になっているが、説明を読むと「大半の世論調査員と同じように私達はヒラリー・クリントンが大統領選で勝利すると思っていました。だからヒラリーが“あらゆる見えない昇進の壁”を打ち破ったことを受けて、ダイアンは法曹界から去るつもりでいたことになっていました」と、書かれている。
『グッド・ワイフ』ではダイアンは民主党員のフェミニストで、弁護士、大統領夫人、上院議員、国務長官を務めたヒラリー・クリントンをかねてより支持していることが描かれていた。スピンオフではヒラリーが初の大統領になることを信じて疑わなかったようだ。
撮影は10月から始まっており、コメントによると撮影8日目にこの場面の脚本を書き直す羽目になったという。脚本には、式典の様子をテレビで観ていたダイアンが耐え切れず、リモコンでテレビを消した後、少しの間動転している様子が描かれている。『The Good Fight(原題)』は『グッド・ワイフ』の最後の放送から1年後の設定になっているという。