“ジェントルマン”の真の意味を語りかける『キングスマン:ファースト・エージェント』本編映像
関連 :
世界興行収入900億円超えを記録したスパイアクション映画『キングスマン』シリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』より、主人公オックスフォード公が息子に“ジェントルマン”の真の意味を語りかける場面を収めた本編映像が解禁された。
【動画】『キングスマン:ファースト・エージェント』本編映像【ジェントルマンの真の意味とは】編
スタイリッシュな英国紳士が、ド派手で超過激なスパイアクションを繰り広げてきた人気シリーズ第3作となる本作。表の顔は高貴なる英国紳士、裏の顔は世界最強のスパイ組織“キングスマン”の、歴史の裏に隠された秘密結社の誕生秘話が明かされる。
今回解禁されたのは、“キングスマン”の礎を築いたオックスフォード公(レイフ・ファインズ)とコンラッド(ハリス・ディキンソン)の親子が、スタイリッシュなスーツに身を包み、高級テーラーで会話をするシーン。
イギリスの名門貴族であるオックスフォード公は、自身が生まれた家系のことを息子のコンラッドに説明する。「我々の先祖はひどい連中だった。盗み、人をだまして殺したあげく、貴族にのし上がった。そうなれたのは、騎士道精神からではない。乱暴で冷酷だったからだ。昔は“ヤワな男(ジェントルマン)”と呼ばれるのは、死ぬのと同じだった。今日のように誇れることではなかった」と率直に語る。そして「我々はオックスフォードだ。“荒くれ者(ローグ)”ではない」と言うと、その言葉にコンラッドは軽くうなづく。
ヨーロッパでは、世界を混沌に陥れようとする闇の狂団によって、第1次世界大戦が勃発。そんな中オックスフォード公は“平和主義”を貫く一方、息子のコンラッドは国を憂い、戦地に行くことが自分の使命だと正義感にあふれていた。同シーンは、オックスフォード公が「戦地で自分の使命を果たしたい」と強い信念を抱く息子に、“ジェントルマン”とは何なのか、そして暴力だけで平和を実現することはできないと諭す場面となっている。
オックスフォード公が危険な地からコンラッドを遠ざけようとするのは、まだ息子が幼いころ、妻を亡くしていたため。妻の死以来“息子は絶対に危険に晒さない”と誓ったがために、必死にコンラッドを止めようとしたのだった。オックスフォード公を演じるレイフは「根底に悲劇的な要素がある。私のキャラクターは冒頭で、何年間もずっと悲しみと喪失の日々を送っている男として描かれる」と明かし、「傷を負っており、肉体的にも精神的にも動きが取れないでいると言える。平和主義者で、ハリス演じる息子コンラッドには、極端に過保護であるとも言えるね」と、“父親”としてのオックスフォード公を評している。
そんなオックスフォード公に愛されるコンラッドを演じたハリスは、本作について「父と子というのは物語の核となるもので、家族や歴史についての重みのある物語だ」とコメント。平和を強く願う気持ちは同じだが意見が衝突する親子の葛藤、そして危機的状況の中キングスマンへと息子を誘うオックスフォード公の父親としての想いなど、かつてのキングスマンシリーズには見られなかった、胸を熱くさせる親子のドラマも本作の魅力のひとつとなっている。
映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は12月24日より全国公開。