萩原みのり主演 実際に起きた“幽霊団地事件”を基にしたホラー『N号棟』公開決定
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女優の萩原みのりが主演するホラー映画『N号棟』が、本年ゴールデンウイークに全国公開されることが決まった。
【写真】萩原みのり主演『N号棟』キャスト陣
本作は、岐阜県富加町で2000年に実際に起きた幽霊団地事件を基に企画された。幽霊団地事件とは、団地で夜中に誰もいない部屋から音が聞こえてくる、ドアが勝手に開閉を繰り返す、テレビのチャンネルが勝手に変わるといった怪奇現象が報告された事件。
萩原が死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生の史織を演じるほか、史織と団地に乗り込む大学生役で山谷花純、倉悠貴が共演。3人を囲む幽霊団地住人として、筒井真理子、諏訪太朗、赤間麻里子、岡部たかしが出演する。メガホンを取るのは、『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(2020)を監督し、『世にも奇妙な物語』を数多く演出およびプロデュースした後藤庸介。本作では何度も見て確かめたくなる考察型恐怖体験ホラーという新ジャンルを開拓する。
とある地方都市。かつて霊が出るといううわさで有名だった廃団地。女子大生・史織(萩原)が同じ大学に通う啓太(倉)・真帆(山谷)と共に興味本位で訪れると、なぜかそこには数多くの住人たちがいる。3人が調査を進めようとすると、突如激しい怪奇ラップ現象が起こる。そして、目の前で住人が飛び降り自殺をしてしまう。驚く3人だが、住人たちは顔色一つ変えない。
その後も続発する自殺とラップ現象。住人たちは、恐怖する若者たちを優しく抱きしめ、仲間にしようと巧みに誘惑してくる。超常現象、臨死浮遊、霊の出現…「神秘的体験」に魅せられた啓太や真帆は洗脳されていく。仲間を失い、追い詰められた史織は、自殺者が運び込まれた建物内へ侵入するが、そこで彼女が見たのは、思いもよらぬものだった―。
主演の萩原は「死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした。 N号棟というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした」と撮影を振り返る。
後藤監督は「かつて某団地で実際に起きた事件の真相を、僕なりに解釈して映像化した作品です。窓が突然開き、テレビが勝手について、天井や壁から激しい音が鳴る…団地中で続発する不可解なラップ現象を起こしたのは、一体『誰』なのか? ご本人も『記憶がない』と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした」とコメントしている。
映画『N号棟』は、本年ゴールデンウイークに全国公開。