クランクイン!

市川團子・中村壱太郎・中村時蔵、スーパー歌舞伎『もののけ姫』を語る! 本番さながらの稽古の模様も

演劇

 また今回は会見に小学生記者、中高生記者も参加しており、彼らからの質問には聞かれる側の3名の頬もすっかり緩んで、会見場全体がほっこりと温かいムードに。「子どもでも歌舞伎を楽しめるためには、どのようなことを知っておいたらいいですか?」と問われると、團子は「では、まず“ツケ”というものに注目してほしいと思います」と、歌舞伎独特の効果音である“附け打ち”について、説明。

 團子「お客さん側から舞台を見て右側に、附け打ちさんがいらっしゃって音を出しているんですが、さっきサンが戦うポーズを決めていましたが、そういう時や、アシタカが舞台に登場した時などに、その場面をよりカッコ良くするために音をパンと入れるんです。大きな音ではありますが、それに驚かないで、その“ツケ”が鳴っているようなカッコイイ場面ではいつでも拍手をしていいんだ、ということを知っていていただけたらと思いますね。なにしろ歌舞伎は江戸時代に出雲阿国という人が始めた、庶民の芸能なので。お客さんと舞台の上の人間が一緒に盛り上がることが、大切な演劇でもあるんです。なので、ツケを鳴らして見得を切ったり、カッコ良くポーズを決めた時には拍手をしたり、わーっと声を上げたりして、自由に楽しんでいいということを知っていてもらえたら嬉しいです」

 続いて「歌舞伎の魅力はどんなところにあるのでしょうか?」という質問には壱太郎が答えた。

 壱太郎「歌舞伎の魅力は、さっきもお話していたようにメイクや衣裳もそうなのですが、それ以外にも背景の絵や舞台装置が豪華なところにもぜひ注目していただきたいです。そして『あの人、かっこいいな』とか『綺麗だな』とかでもいいですし、『舞台装置が素敵だったな』でもいいですし。そうやって幕が下りるまでに何か自分の推しを見つけて、あとでみんなで『誰がかっこよかったか』というような話をしてくれたりするとうれしいですし、そういうことが出来るところも歌舞伎の面白いポイントだと思います。今回も、今日のこの3人以外にもたくさんのキャラクターが出てきて歌舞伎化されていますので、そういったところにもぜひ注目してみてください」

 さらに「私たちのように歌舞伎が少し難しそうと思っていたり、まだ歌舞伎を見たことがない人に向けてのおすすめポイントを教えていただきたいです」「また、この舞台を見た方にはどんなことを受け取ってほしいですか」と問われたのは時蔵。

 時蔵「歌舞伎が難しそうだと思われる理由って、たぶん『何を言っているのか分からない』とか『ストーリーが分かりづらい』といった理由からなんだと思うんですね。なので、そういう意味では入り口としてもこの『もののけ姫』は、言葉もストーリーも非常に分かりやすくてとってもいいんじゃないかと、僕は思います。そして『もののけ姫』自体が、社会的なメッセージ性のある作品で、この歌舞伎としての舞台でもそこは崩さずに取り入れております。ただ歌舞伎になることによって皆様が感じられるところは違うかもしれないな、とも思いますし、僕自身はみなさんに『こう感じてほしい』と思っていることはないんですけれども。皆様がどう思われたのか、逆に知りたいくらいです。とはいえ、やはり自然と人間たちとの共存ということが争いを生み、お互いに平和を願っているんだけれども衝突してしまうという中で、ストーリーは展開していきます。それに対して皆さんがどう思うかは、我々役者が提示することではないと僕は思っていますので、そこはどのように感じていただいても大丈夫です。ただ、僕としてはやはり、この作品を見て次は古典の歌舞伎のほうにも興味を持ってまた観に来ていただけたらとても嬉しいなとも思っております」

 会見の締めとしては、團子から改めてお客様へ向けてメッセージが語られた。

 團子「明日から、スーパー歌舞伎『もののけ姫』が新橋演舞場にて8月23日まで上演されます。初めて歌舞伎に触れる方にも最後まできっちりと理解していただけるはずですし、スーパー歌舞伎の世界も『もののけ姫』の世界も共に楽しんでいただける作品になっております。

 我々一同、千穐楽まで毎日、お客様に少しでも多くの感動を届けられるように進んでまいりますので、ぜひとも新橋演舞場に足をお運びいただけたら幸いでございます」

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【公演概要】

スーパー歌舞伎『もののけ姫』
スーパー歌舞伎『もののけ姫』仮チラシ

スーパー歌舞伎『もののけ姫』

◆原作:宮崎駿

◆オリジナル音楽:久石譲

◆脚本:丹羽圭子、戸部和久

◆演出:横内謙介

◆出演
アシタカ/シシ神:市川團子
サン:中村壱太郎
エボシ御前:中村時蔵
ジコ坊:市川猿弥
モロの君:市川笑三郎
甲六:市川青虎
猩々:市川寿猿
ヒイさま/トキ:市川笑也
ゴンザ:市川門之助
乙事主:市川中車

※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記

◆日程・会場:7月3日~8月23日東京・新橋演舞場

【公式サイト】https://mononoke-kabuki.jp
【公式X】@shochiku_stage
【公式Instagram】@shochiku_stage
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