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冬ドラマ、オリジナルラブストーリー3作品 初回はどうだった?

ドラマ

■個性派キャスト集結で命のきらめきを謳う 『星降る夜に』


『星降る夜に』制作発表記者会見にて(左から)ディーン・フジオカ、吉高由里子、北村匠海
 吉高由里子と北村匠海共演による大人のラブストーリー。仕事にプライドを持ちながらも忙殺されて暮らす産婦人科医の雪宮鈴(吉高)は、ある星降る夜に柊一星(北村)と出会うが、それは、ドラマチックさと最悪な出来事が同時に起きた夜だった。やがて鈴は一星がろう者であり、遺品整理士として働く青年だと知る。

 『セカンドバージン』(NHK)などを手掛けた大石静による脚本。前期話題を集めた『silent』(フジテレビ系)でも描かれたろう者が、メインの登場人物として描かれることが注目を集めたが、設定は全く違っており、二番煎じ的な意見はすぐに消えるはず。恋愛ものとしてはいるが、第1話の段階では恋愛色はかなり薄かった。しかしそれがむしろ心地よく、主人公たちを囲むキャラクターの濃さも、達者な役者陣によってうるさくなく成立していた。

 空気感としては同じテレビ朝日で2021年1月期に放送された『にじいろカルテ』と似ていた。キャストも北村、水野美紀、光石研と重なっており、演出の深川栄洋の色もかなり出ていたが、ディーン・フジオカや、千葉雄大など、本作からのキャストたちも魅力的で、さらにもうひとりの演出家、山本大輔(『彼女、お借りします』『Sister』)との演出の化学変化で新たな世界観が生み出されそうだ。吉高と北村の恋愛模様をメインに、周囲の面々が発する差し色を毎週楽しみながら、大きな感動へとつなげていってくれそうな期待がある。

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■自由なヒロインと、夢持つ青年の人生の夕暮れ時 『夕暮れに、手をつなぐ』

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