映画イベントに登場する「作品に関係のない芸能人」選定基準と重宝される人は?

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映画のプロモーションのひとつとして行われる舞台挨拶やレッドカーペット、ジャパン・プレミアなどのイベント。その大半が、出演者や監督、といった関係者の登壇で幕を閉じるのだが、意外と、映画に出演していない芸能人、来日俳優に花束を渡す役としてなど、映画にまったく関係のない芸能人が登場することが多い。見ている側からすれば、なぜこの人が? と思うことも少なくないだろう。そのキャスティングの裏側と理由を何社かの映画関係者に聞いた。
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「まず、テレビで露出できるという方向性のもと、作品に合ったタレント、お笑い、文化人を考えます。ギャラはピンキリで、10万~300万円ぐらいの幅があります。それは、稼働日や内容によって変わる感じでしょうか」。
さらに「恋愛ネタ、話題の人、お笑いでブレイク中の人はメディアが集まります。今だと、メイプル超合金や平愛梨が旬ですね。またその逆で、そのような方のイベントとぶつかると、まったくメディアが来ないという結果に…。経験上、話題に関係無く引きのある方は、ダチョウ倶楽部、佐々木希、柳沢慎吾の3人でした」。
「作品のテイストに合わせて、どんな内容にするか。予算など、イベントの全体像を話し合い、その企画に合ったタレントさんは誰か、という考え方でアイデアを出し合います。そこで候補になるのは、バラエティ番組での活躍が目立つ、発言に注目が集まっているなど、いわゆる旬な人。そのほか、こちらが考えている企画にノッてくださる、さらに企画をハネさせてくれる対応力が高そうな人をピックアップしていきます。ただ、良い企画が浮かばないときは、ダチョウ倶楽部の名前が1度は挙がってきます」。
関係者が所属する会社は違っても、どこでも重宝がられるダチョウ倶楽部。確かに、何かやってくれ、定番ネタで会場もホットに沸かしてくれるはずだ。そして、選定基準のひとつとして欠かせなくなっているのがSNSである。