阿部サダヲ&松下洸平、“舞台”“音楽”――共通点を持つ2人だから生まれた化学反応
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市役所の“おみおくり係(=お1人で亡くなった方を埋葬する)”として働く、ちょっと迷惑な男が巻き起こすヒューマンストーリー『アイ・アム まきもと』で初共演を果たした俳優の阿部サダヲと松下洸平。劇中では“迷惑をかける男&迷惑をかけられる男”として、息ぴったりのやり取りを見せている。さまざまなフィールドで可能性を広げ続けている二人が、絶妙な掛け合いの秘密や、俳優としてのルールを語り合った。
【写真】キュートな笑顔がたまらない! 阿部サダヲ&松下洸平撮り下ろし2ショット
■激しく共鳴! 水田伸生監督に寄せる信頼感
――阿部さんと水田伸生監督のタッグは、映画では『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』『謝罪の王様』に続き、今回4度目となります。完成報告会見の場で、水田監督は「阿部さんは、愛する俳優のトップにいる方」とおっしゃっていましたが、阿部さんにとって水田監督への信頼度とはどのようなものでしょうか。
阿部:事務所にお話があって、「水田監督がまた映画をお撮りになるよ」と聞きまして。台本も読まず、もうその時点で「やります!」と返事をしました(笑)。水田監督ならば、疑うことはしないという感じです。そこから台本を読みましたが、原作となった映画『おみおくりの作法』を観ても大変面白かったので、撮影がとても楽しみになりました。また本作のようなハートフルコメディもあまりやったことがありませんでしたし、牧本という役もこれまで演じたことのないような役だと思って。水田監督がそういった役を預けてくださったことも、うれしかったです。
映画『アイ・アム まきもと』阿部サダヲ場面写真(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
――亡くなった方の思いを大事にするあまり、警察のルールを無視して突き進む牧本役を阿部さん。そんな牧本を怒る刑事、神代役を松下さんが演じています。松下さんは今回水田監督作品に初参戦となりましたが、水田監督はよく松下さんの舞台を観劇していたとのことで、楽屋ではお会いしたことがあるそうですね。
松下:水田監督は何度か僕が出演する舞台を観に来てくださって、楽屋ではお話をしたことがありました。僕はお会いするたびに、「いつか水田監督の作品に呼んでください」と言い続けていたんです。これまで舞台を主にやってきたので、水田監督とご一緒できたら、映像作品についていろいろなことが学べるのではないかと思っていました。水田監督作品にはダークだったり、アナーキーなテイストなものもあって、僕は水田監督のそういった作品も大好きで。今回念願がかなって、本当にうれしかったです。
映画『アイ・アム まきもと』松下洸平場面写真(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会