綾瀬はるか&妻夫木聡、初対面から20年超 夫婦役での共演で改めて気づいたお互いの魅力
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――綾瀬さんと妻夫木さんは、『ザ・マジックアワー』以来18年ぶりの共演にして、夫婦役を演じられました。お二人の初対面はいつだったのでしょうか。
綾瀬:『ザ・マジックアワー』以来なんだ! あの作品には、今回、信介さんのお父様を演じている佐藤浩市さんも出られていました。私たちの初対面は、オムニバス映画『Jam Films』の中の一編『JUSTICE』(2002年公開)だったと思います。
妻夫木:そうだよね。あの頃の綾瀬は、まだ10代だったよね。
綾瀬:17歳だったと思います。
妻夫木:デビューしてすぐくらいのことだよね。『ブラックジャックによろしく』など、僕が20代、綾瀬が10代から20代前半の頃は結構共演が多かったんです。彼女はいい意味で、初めて会った頃とまったく変わっていません。当時から、誰に対しても変わらずに接する誠実な人です。人伝に聞いた話だと、高倉健さんに対してもまったく変わらなかったらしくて(笑)。そういった一面も、ナズナ役にはこの人しかいないだろうと思わされるところです。
――夫婦役として対峙して、綾瀬さんの魅力を改めて感じたのはどのようなところでしょうか。
妻夫木:綾瀬はもともと幸せなオーラを持っている方で、見ているだけで誰もが温かな気持ちになれるような人。ナズナは自分の想いをなかなか言葉にできない人でありつつ、心の中にたくさんの葛藤を抱えている女性です。綾瀬の持っているオーラがあるからこそ、ナズナの繊細な感情表現をきちんと作品に映し出すことができたんだと思います。
――今日のインタビュー部屋でも、綾瀬さんがいらっしゃるとパッと明るい雰囲気になったように思います。
妻夫木:よく「天然」という言葉で片付けられることがありますが、それとはまた違うような気がするんですよね。「天真爛漫」という言葉が似合うかもしれません。
綾瀬:うふふ。すばらしいコメントですね。
妻夫木:やっぱり「天然」にしておきましょうか!(笑)
綾瀬:私は初めて妻夫木さんにお会いした時に、ものすごくさわやかな笑顔をお持ちの方だなと思いました。それから共演を重ねる中で、チャーミングでかわいらしいお顔立ちをしているのに、中身がすごく熱い方なんだなと気づいて。見た目と中身のギャップがある、九州男児!という感じがします。私は“情けない役”というのがとても好きなんですが、妻夫木さんはそういった役を嫌味なく演じられる方でいつもすごいなと思っています。今回の良一は、ちょっと生真面目なところもあって。でもナズナと良一がきちんと向き合うようになってからは、かわいらしい一面も見えてきます。
映画『人はなぜラブレターを書くのか』場面写真 (C)2026 映画「人はなぜラブレターを書くのか」製作委員会
――良一がナズナを抱きしめるシーンには、深い愛があふれていました。
妻夫木:台本には、「不器用に抱きしめる」ということしか書いてありませんでした。現場に行ってみるとなかなか狭く、抱きつきづらい場所で…(苦笑)。話の流れに沿って撮影が行われたこともあり、気持ちを乗せて思い切り演じることができました。
綾瀬:ナズナが、それまで秘めていた想いを吐露する大事な場面です。前日からリハーサルを行い、石井監督と「ナズナの心のひだをどこまで出すのか」と話し合いをしていました。テイクを重ねていく中で、泣きすぎて、鼻も詰まるし、自分でもよくわからないくらいエネルギーを使っていたのですが、最後に良一がガッと抱きしめてくれることで「頑張ったな!」と声をかけられているような気がして。自分とナズナの想いがリンクしたようで、すごくうれしくなりました。

