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ポン・ジュノ監督、新作は「究極の廊下映画」 日本漫画の映画化企画も明かす

映画

『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督インタビュー 
『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督インタビュー クランクイン!

 映画『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』『母なる証明』など傑作・問題作を連打する韓国映画界の偉人ポン・ジュノ監督が、国際色豊かなキャストを招いて挑んだSF大作『スノーピアサー』が公開される。

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 物語の舞台は、温暖化を防ごうと散布された人口冷却物質によって人類のほとんどが滅亡した地球。生き残った人々を乗せてノンストップで走り続ける列車“スノーピアサー”の車内は人種に関係なく富裕層と貧民層で厳しく隔てられ、最後尾に押し込められた貧民層は革命の機会を狙っていた。貧民層の革命戦士としてカーティス(クリス・エヴァンス)ら数人のメンバーたちは先頭車両を目指すべく、戦いの狼煙を上げる。

 原作はフランスの名コミックとの名高い「Le Transperceneige」。ポン監督は「2005年1月に本屋で出会った。手に取って読んだ瞬間、これを映画にしなければいけないと思いました」と運命的出会いを振り返る。クリスのほか、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、エド・ハリス、そして盟友ソン・ガンホと集ったキャスト陣の顔ぶれは多彩。その様子からハリウッド映画のように見えるが、プロデュースを『オールド・ボーイ』のパク・チャヌクが務める純粋な韓国産映画なのである。

 「すぐにパク・チャヌクの製作会社に行って映画化の打診をすると、彼も面白そうだと言ってくれた。それに個人的に彼は僕の先輩にあたる人。韓国では、後輩が何かしたいと先輩に言って来たら、先輩は後輩のために尽くさなければいけないという文化があります。そんな意味でも僕は有利な立場だったので、彼は僕の好きなようにやらせてくれた」とジョークを交えつつ、韓国映画界内の熱い絆を物語る。パクとのコンビネーションは円滑だったそうだが、1つだけ対立したことがあった。それは「3D映画として制作するか、否か」という問題。ポン監督は「僕は絶対に嫌だと言いました。個人的に3D映画は好きではないし、3D技術に対する知識も浅いから」と舞台裏を明かしながら「だから僕はパクに『それなら自分の作品でやるべきだ』と伝えましたが、彼はまだ3D映画を作ってはいないよね」とニヤリ。

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