坂口杏里「ゴマスリが苦手」 拒んでいた亡き母と同じ女優業を優先する理由とは
寝る時間も風呂に入る時間もなかったという、タイトなスケジュールで駆け抜けた『ハニー・フラッパーズ』。8月に行われた同作の完成披露試写会では、開口一番感涙してしまった。「舞台に立つまで実感が湧かなくて、真ん中に立って主演だと言われたときに『そうか、私は主演なんだ』って気が付いた」と、座長であることの不安と戸惑いが一気に押し寄せてきた。主演を務めたからといって、気持ちを緩めることもない。「バラエティ番組でも最初は思うように喋れなくて泣いて帰る日々だった。演技もそれと同じで、積み重ねが大切。女優としてまだまだなので、映画、テレビ、舞台とちょっとした役でもいいからやっていきたい」とこれからの経験に期待する。
物語の舞台はキャバクラ。女同士の熾烈な策略バトルが描かれる。もし実際にキャバ嬢になったら「私自身はゴマスリが苦手。嫌なものは嫌だとはっきり言うし、そこに惹かれてくれるお客さんがいれば一生懸命頑張るし、尽くしますよ」と笑う坂口だが、それは熾烈な戦いだらけの芸能界での、自身の生き方を表しているのかもしれない。
「自分のスタンスは乱したくない。やりたいものに一直線に生きたいので、今は女優業を優先したい」と決意は固い。目標とするのは「オールマイティにどんな役でも出来る女優さん」で「バラエティと女優業ではしっかりと線引きをして、2つの顔を持つ“坂口杏里”を皆さんに知ってもらえれば」と転身を誓っている。
『ハニー・フラッパーズ』は、9月13日公開。