チャウ・シンチー監督、『西遊記』裏テーマは“男女の恋愛” 「Gメン」曲秘話も明かす
映画
『少林サッカー』『カンフーハッスル』など、奇抜でユニークな設定とありえねー映像で魅了するチャウ・シンチー監督。香港の“喜劇王”が6年ぶりとなる最新作『西遊記～はじまりのはじまり～』を引っさげて来日し、オリジナリティ溢れる作品作りについて語ってくれた。
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「三国志演義」「水滸伝」と並ぶ中国三大奇書で、日本でもTVドラマなどでおなじみの「西遊記」だが、シンチー自身も「子供の頃から小説を読むだけでなく、ドラマや映画を観て育ちました。作者がどうしてこんないろんなアイデアを思いつくのか、不思議でしょうがなかったんですよ」と作品の魅力を語る。そんなシンチー監督は、95年の『チャイニーズ・オデッセイPart1 月光の恋／Part2 永遠の恋』で念願叶って孫悟空役を演じている。
とはいえ、今回シンチーのハマリ役である孫悟空役は、中国リメイク版『101回目のプロポーズ』で主人公を演じた国民的俳優、ホアン・ボーが演じることに。「彼に最初、声をかけたときは断られました。前に僕が演じた孫悟空を観ているので、それを超える演技はできません、という理由からです（笑）。そこで、僕を超えることは難しいかもしれませんが、僕はあなたに演じてほしい、と再交渉したんですよ」と、冗談交じりに出演オファー時の様子を振り返る。
だが、孫悟空だけでなく、残念ながら本作では“俳優、チャウ・シンチー”の出番はない。「出演したいのは山々ですが、玄奘（後の三蔵法師）は若い設定なので僕が演じるのはムリがあるし、猪八戒はマスクを被ってるし、沙悟浄は出番が短いからあまり興味ない。それに（オリジナルキャラの）ヒロイン・段を演じるわけにはいかないでしょう（笑）」と語るシンチー監督だが、今回は『燃えよ！じじぃドラゴン 龍虎激闘』で注目された俊英、デレク・クォックとともに力を注いだ結果だといえよう。
