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『ワンダーウーマン』はなぜ成功したのか? 最新作公開中のパティ・ジェンキンス監督が自ら分析

映画

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●誕生物語から人間社会を生きる孤独な戦いへ

 「80年代の空気感を持ったブロックバスターが観たい」というジェンキンス監督の思いから、最新作でワンダーウーマンは1984年に舞い降りる。そこには、狂気の実業家マックスや半人半獣のチーターなど、新たな敵との壮絶な戦いが待っているが、人間社会で経験を積んだダイアナの心情にも深く踏み込んでいる。「ワンダーウーマンとしては、パワー全開の状態で、長年にわたって人命救助に勤しんできた経験もある。そんな彼女は今、どんな気持ちで人間社会を生きているのか。そこはガルととことん話し合ったの」と述懐。

(C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
 「私たちの思いが一致したのは、孤独感ね」とジェンキス監督は続ける。「自分の正体が割れるのを怖れて人にあまり近づかないだろうし、不老不死の自分は生き延びることができても周りはどんどん亡くなっていく寂しさも知っている。だから、映画がショッピングモールでのバトルからスタートしたのは、私にとってはとても重要なことだったの。戦いのあと、お一人様で夕食をとるシーンがあるけれど、今、彼女がどんな状況なのか、どんな心境なのかを象徴的に表現しているから。孤独が深いからこそ、前作で別れを告げた運命の人スティーブ(クリス・パイン)への思いも深くなる…最終的にそこにつながっていくのね」。ダイアナの心理描写にも力を注ぐジェンキンス監督。その真摯(しんし)な姿勢は、アクションだけでなく、いろんなジャンルの映画を観てきた歴史の賜物(たまもの)でもある。

(C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
 ダイアナの揺れる心情にも迫った本作。伝説にして究極の鎧(よろい)“ゴールドアーマー”姿で空を駆けるという新たな魅力もプラスされ、「思い描いていた通りの作品ができた」と喜びをあらわにするジェンキンス監督。『スター・ウォーズ』シリーズの新作『Rogue Squadron(原題)』(2023年公開予定)でメガホンをとることも決まった彼女の快進撃は止まらない。(取材・文:坂田正樹)

 映画『ワンダーウーマン 1984』は公開中。

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