新木優子が明かす“不都合な記憶”とは? 空回った経験を「改ざんしたい」
――石川監督からはどのようなディレクションがありましたか?
新木:先ほどお話したアンドロイドらしい動きや、皮膚がえぐれたときの吐息の漏れ方などは監督とすり合わせながら撮影していました。ただ、全体を通じて「こうして欲しい」とディレクションされたことはあまりなかったです。というのも、撮影に入る2週間前から(撮影地の)タイへ訪れて、撮影の準備をする時間があったんです。その期間中に監督と(ナオキ役の)伊藤英明さんと台本を読み合わせする時間もいただけて、作品の理解を深めることができました。
――事前に理解を深めて共有する時間があったから、撮影時にはそれほどディレクションがなかった。
新木:そうだと思います。
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――本作は長期に渡り海外で撮影が行われたと聞きました。その中で、日本での撮影との違いを感じることはありましたか?
新木:タイは日本よりも暑かったです。でも、建物に一歩入ると今度は空調が効いてすごく寒くて(笑)。その温度差が体的には厳しかったですね。体調を整えるという面では、特に気をつかっていました。
――食事はいかがでしたか?
新木:ご飯はおいしかったです! お米もありましたし、辛いものを食べ過ぎないようにすれば、特に問題なかったです。あと、滞在していた場所の近くには、ありがたいことに日本食が売られているスーパーがあったんですよ。日本のものが恋しくなったら、そのスーパーに行けばそろえることができたんです。それも心の支えになっていました。
――私、大人になってから海外に行った経験がないのですが、日本食とかも置いているんですね。
新木:もちろん行く場所にもよると思いますが、海外でも日本を感じられる飲食店はありますし、日本食のレストランもありますよ! 海外の観光地などで、日本でもなじみのある食べ物が置いてある場所は、意外とある気がします。
――新木さんはご自身のYouTubeチャンネルでいろいろな場所に旅されています。撮影でタイに滞在中も、合間の時間でどこかへ行くことはできましたか?
新木:“チャトゥチャック市場”に行きました! アクセサリーや家具などいろいろなものが集まっていて、見て回るだけでも楽しかったです。観光地としても面白かったですし、タイを存分に感じられる場所だったので、思い出に残っていますね。あと大きなショッピングモールにも行きました。もうテーマパークみたいでしたね。地下の食品エリアには、タイの伝統的なお菓子がいっぱい売っていたりご飯も楽しめたりしてワクワクしました!
――思い出もたくさん作れたんですね!
新木:はい。海外に2ヵ月半も滞在したことがなかったので、最初は「どんな風に過ごせばいいんだろう」と思っていましたが、純粋に楽しかったですし、あっという間でしたね。