見上愛&上坂樹里、「看護」という使命への尊敬がさらに深まった<新・朝ドラ『風、薫る』インタビュー>
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3月30日より放送開始となる連続テレビ小説『風、薫る』(NHK総合ほか)は、文明開化が急速に進む明治時代を舞台に繰り広げられる、ちょっと型破りな2人のナースの冒険物語。当時まだ広く知られていなかった看護の世界に飛び込んだ2人の女性が、傷ついた人々のために奔走し、時に戦いながら、激動の時代に新たな風を起こしていく。主人公の2人を演じるのは、見上愛(一ノ瀬りん役)と上坂樹里(大家直美役)。物語の中心を担う彼女たちに、役と向き合う中で感じている葛藤や成長、そしてバディとしての関係性について話を聞いた。
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■「看護」という使命への尊敬がさらに深まった
――元家老の家に長女として生まれた一ノ瀬りんと、生まれてすぐ親に捨てられ、牧師のもとで育った大家直美。対照的な2人を演じるうえで、心掛けていることは?
見上:私が演じる一ノ瀬りんは、とても真っすぐで優しくて、それでいて少し迂闊なところもある、とても愛らしい女性です。彼女の持つ強さと弱さのバランスを丁寧に演じていきたいと思いながら、日々撮影に挑んでいます。
上坂:私の演じる直美は、人間味にあふれていて、生きることに貪欲。プライドを捨ててでも何でもやってやるという強さを持ったかっこいい女性だと思っています。育ってきた環境が所作や姿勢に出るので、最近は所作指導の先生から座り方ひとつにしても「直美ならもっと雑でいいんじゃない?」というアドバイスが入ることも。それによって、役の深みが増しているような気がしています。
――本作は「看護」をテーマにした物語。看護服を着ての撮影はいかがですか?
見上:『ばけばけ』からのバトンタッチセレモニーで着ていたのは看護見習い生の制服で、ポスターで着用しているのが看護婦になってからの制服です。明治時代、りんと直美が生きていた時代はお着物を着て日本髪にするのが普通な中、外国の先生の意見を取り入れて、そのような服装・髪型になりました。髪型を変えるシーンは衝撃的で、厳しい家庭で育ってきた子もいる中、急に西洋の価値観を取り入れて、「これから看護の世界で生きていくぞ」と気合の入るシーンだったので、色濃く覚えていますね。
上坂:それまではお着物を着ての撮影だったので、モニターに映る画がガラリと変わり、世界が変わったなと思いました。明治時代、社会が大きく変わっていく中で、看護の道を切り拓いていく意味でも大きなことだったと思います。
連続テレビ小説『風、薫る』メインビジュアル (C)NHK
――看護という仕事に対する印象は、本作への出演を通してどのように変わりましたか?
見上:撮影に入る前から、今まで自分がお世話になった看護関係者の方々を思い出し、とてもリスペクトしていました。自分がその立場を演じるようになって、より一層その思いが強くなっています。
最初にシーツの敷き方や包帯の巻き方を練習したのですが、とても難しくて。少し敷き方や巻き方が違うだけで、患者さんは痒みや違和感を覚えてしまうそうなんです。それを知って、より尊敬の念が高まりました。人の命を扱う仕事なので、私たちが想像つかないくらいのご苦労もあると思います。「何が看護として正しいのだろう?」と正解がわからなくなる瞬間もあるんじゃないかと想像しています。りんと直美も、その問いを持ち続けながら看護の道を歩んでいくので、時代が変わっても共通している部分があるのではないかと思いました。
上坂:撮影に入る前から稽古していましたが、どれだけ練習しても難しかったです。自分が今までどれだけ恵まれた環境にいたのかを実感しました。看護師さんを含め医療従事者の皆さんに、さらに敬意を持ちました。

