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森七菜、快進撃を支える無敵のマインドセット「好きなことだから、夢中」

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森七菜
森七菜 クランクイン! 写真:高野広美

 『国宝』では主人公・喜久雄を支え続ける女性の切なさを体現し、『ひらやすみ』では美大生“なっちゃん”の何気ない日常を生き生きと演じる――。どんな作品でも、人物に確かな息づかいを吹き込む俳優・森七菜。初単独主演映画『炎上』では、新宿・歌舞伎町に居場所を見つけた少女の夢やもがきをスクリーンに刻み込み、観る者を釘付けにする。役者という仕事について、森は「努力をしているというよりも、好きなことだから夢中。だからマインドとしては、無敵なんです」とにっこり。「こだわりを持たないことが、こだわり」というマイルールや転機となった出会い、目指す役者像まで、森七菜の力強く、伸びやかな俳優力の秘密に迫る。

【写真】透明感あふれる佇まいに魅きこまれる! 森七菜、インタビュー撮りおろしショット

◆映画『炎上』に向けて抱いた予感と覚悟

 『炎上』は、過去3度に渡ってサンダンス映画祭での受賞に輝くなど、世界から注目を浴びる長久允監督が5年間温めた物語を映画化したもの。カルト宗教の信者の家庭で、妹とともに厳しく育てられた小林樹理恵(森)。父親の死をきっかけに家を飛び出し、SNSを頼りに歌舞伎町“トー横”へたどり着く。そこで“じゅじゅ”という名前や、寝る場所、食べ物、スマホ、仕事をもらい、妹と暮らすという夢を追いかけ始めるのだが、そんな樹理恵が、歌舞伎町に火をつけるまでの150日間を描く。

映画『炎上』本ビジュアル (C)2026映画「炎上」製作委員会
 樹理恵は、深い孤独や過酷な運命を背負う役柄だ。演じるには、覚悟を要するようなキャラクターにも感じる。

 森は「台本を読んだ時に、これが自分の未来になっていく予感がして。これをやらないという選択肢は、どこにもありませんでした」と前のめりで飛び込みつつ、同時に「覚悟が必要だった」と告白。「“じゅじゅ”に実際のモデルはいないですが、リスペクトを捧げ、彼女たちの尊厳を守る気持ちでやらなければいけないという覚悟を持って臨みました。この映画によって、彼女たちを傷つけるようなことは絶対にしたくないと思いながら作っていました」と実際に歌舞伎町“トー横”で生きる若者に想いを馳せ、まっすぐな瞳を見せる。

 「新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけ」と制作動機を語る長久允監督のもと、物語の舞台である歌舞伎町で実際にロケも敢行した。

映画『炎上』場面写真 (C)2026映画「炎上」製作委員会
 実は、「大分から上京して、初めて住んだのが東京の新宿でした。思い出深い場所で、今でも大好きな街」だという。「私にとって東京を象徴する場所の一つが、新宿です。街が明るすぎるので、雨が降った後には、霧がその光に反射してオーロラのように見えたりして。上京したての私は、そういった風景を見て『きれいだな、いい街だな』と思っていました。歌舞伎町の美味しいご飯屋さんにも、よく行っていました」と回想。さらに声優初挑戦となった新海誠監督『天気の子』の舞台も新宿とあって、プロモーションでも同地を訪れていた森だが、「新宿にはいろいろな表情があって、今回はそのダークで、ディープな部分に入り込んでいくようで。とても新鮮でした」と発見も多かった様子。

 「“トー横”周辺にはモニターがたくさんあって、1日中、あちこちから同時にいろいろな音が聞こえてくる。それだけでも圧倒されるものがありましたし、たくさんの情報を身に受けている感覚は体力を使うものなのか、何を食べても太らなかったんです。また“トー横”で寝そべっているシーンでは、外国の観光客の方から『彼女は大丈夫?』という視線を浴びることもあって。人が多すぎて、カオス感があるというか。自分の歯車が狂うようでもあり、そういった空気感もすべて受け取りながら、演じていました」と場所の空気も役に反映されたと話す。

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◆「初めての単独主演作が、この映画でよかった」

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