唐沢寿明、朝ドラ好調の理由は女優の“演技力” 「新人じゃないというのが大きい」
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それはもちろんヒロイン・常子役の高畑に対しても。「彼女はアドリブやっても、ちゃんとついてきてくれるですよ。しかも役の雰囲気でついてくる。勘がいいんです」と絶賛する。役柄を通して夫婦のような感じにすらなっているとか。現場でのやりとりで「『ハイハイ』とか、すでに先輩とは思ってない」と苦笑いしつつ、でも「いろんな重圧と戦っているだろうね。修行みたいなものだからね、朝ドラのヒロインというのは…」と気遣う。
唐沢も一目置く高畑の演技力。その女優の「演技力」が昨今の朝ドラ人気につながっているという。唐沢がNHK連続テレビ小説に出演するのは、『純ちゃんの応援歌』(88)以来28年ぶり。その頃と比べて、「ヒロインが新人じゃないというのが大きい。28年前、うちの奥さん(山口智子)が出ていた時は素人(状態)だったので、演出家に言われたことをほとんどその通りに演じていた。高畑さんはキャリアがあるので、演出家に自分の意見を伝えることもあるんですよね。『私はこういうふうにやりたい』と。その辺が当時とは随分違うところかな」といい、作品がさらに面白くなる素だと分析する。
また「ストーリーがわかりやすいのがいい」とも。「本来テレビってそういうものなのかなと思いますよ。“ヒロインが一生懸命頑張ってる”、それは今の時代になくなりかけていること」と、朝ドラの役割に期待を寄せた。
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』は総合テレビにて、毎週月曜~土曜あさ8時放送。