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丹波哲郎

丹波哲郎 出演映画作品

  • 樺太1945年夏 氷雪の門

    制作年:2010年7月17日(土)公開

    '74年に製作されながら、公開直前にソ連の圧力でお蔵入りしていた幻の名作。ソ連軍による占領が始まった第2次世界大戦末の樺太を舞台に、命を投げ出し、電話交換手の任務を全うした9名の若い日本人女性たちの姿を描く。リアルな戦闘シーンは陸上自衛隊の全面協力のもと撮影。当時で5億以上をかけて製作された樺太の史実を描く戦争超大作だ。

  • 日本沈没〈2006年〉

    制作年:2006年7月15日(土)公開

    70年代に社会現象を呼び起こした小松左京のベスセラー小説を再映画化。1年以内に海に沈む日本列島の未曾有のパニックが、群像劇のスタイルで繰り広げられる。草なぎ剛と柴咲コウが演じる切なく熱いラブ・ストーリーの行方にもご注目。

  • 砂の器〈デジタルリマスター〉

    制作年:2005年6月18日(土)公開

    今は亡き野村芳太郎監督が手がけた'74年の社会派サスペンスが、デジタル修正を施されニュープリントで登場。日本映画史を飾る不朽の名作がスクリーンに甦る。格段にクリアになった映像と音声の素晴らしさもさることながら、松本清張原作による人間の哀しき宿命を見つめた物語も心に染みる。

  • 盲獣VS一寸法師

    制作年:2004年3月13日(土)公開

    本作は、カルト的な人気を誇る'69年の『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』の鬼才・石井輝男監督が、30数年ぶりに再び江戸川乱歩の原作を映画化した話題作。今回石井監督は、『盲獣』と『一寸法師』のふたつの原作を融合し、新たな乱歩ワールドを作り出した。また作家のリリー・フランキーが、俳優として出演するなど異色のキャスティングも見ものだ。

  • T.R.Y.〈トライ〉

    T.R.Y.〈トライ〉

    制作年:2003年1月11日(土)公開

    『ホワイトアウト』の織田裕二が狡猾な詐欺師を妙演する痛快活劇。20世紀初頭の上海、日本陸軍相手に壮大なペテンを仕掛ける主人公の姿を、緩急のあるテンポで追いかけていく。

  • たそがれ清兵衛

    制作年:2002年11月2日(土)公開

    ベテラン山田洋次監督が従来のイメージを裏切る時代劇を完成。やもめで子持ちの下級武士がある暗殺を命じられたときに迎える決意と想いを、殺伐としたムードから浮き彫りにする。

  • 実録・安藤昇侠道〈アウトロー〉伝/烈火

    制作年:2002年9月21日(土)公開

    『荒ぶる魂たち』『新・仁義の墓場』の三池崇史監督と脚本家、武知鎮典のコンビ作。組長暗殺事件に端を発する極道たちの凄まじい人間模様を、強烈な“ツラ構え“の男たちの共演で描く。

  • 猫の恩返し

    制作年:2002年7月20日(土)公開

    スタジオジブリの最新アニメは、『耳をすませば』の姉妹編ともいうべきファンタジー。猫の王国に迷い込んだ女子高校生が、そこで“自分の時間を生きる”ことを発見するまでを見つめる。

  • 新・仁義の墓場

    制作年:2002年6月22日(土)公開

    「荒ぶる魂たち」に続く三池崇史監督の最新作。親分を撃ったことから、壮絶な自滅を辿る一匹のヤクザの生き様を、破天荒な描写の連続でえぐり出す。主演、岸谷五朗が新境地を披露。

  • カタクリ家の幸福

    制作年:2002年2月23日(土)公開

    韓国映画「クワイエットファミリー」を、異才、三池崇史が破天荒なミュージカル家族劇に翻案。空飛ぶ忌野清志郎、軍服姿の沢田研二、笑い転げる武田真治と、驚愕シーンの連続だ。

  • 十五才・学校 IV

    制作年:2000年11月11日(土)公開

    不登校の少年が旅を通して様々な人々と出会い、成長していく姿を瑞々しく描写。山田洋次監督が物語に日本社会の問題点をさりげなく挿入し、少年の揺れる心境を抽出していく。

  • 地獄〈1999年版〉

    制作年:1999年11月20日(土)公開

    地獄の責め苦をエロ・グロ・シュールに映像化した異色作。平成ニッポンを騒がせた実際の事件を大胆に物語に取り入れながら、罪人たちがあの世で体験する究極の裁きを描く。

  • ねじ式

    制作年:1998年7月18日(土)公開

    つげ義春の4本の短編漫画をベースに、売れない漫画家のさすらいをシュールなタッチで描写。つげの分身というべき主人公に扮する浅野忠信の、脱力した妙演に思わずニヤリ。

  • 北京原人 Who are you?

    制作年:1997年12月20日(土)公開

    50万年の時を超え、北京原人を現代に蘇生させようとする奇想天外なファンタジー。ジャングルから大都会へ、果ては宇宙空間へと舞台を変える、常識破りのスケール感を楽しもう!

  • 日本侠客伝 関東篇

    制作年:

    築地・魚河岸の老舗問屋“江戸一”は父の亡きあと、男勝りの娘・栄が切り回していた。風来坊の船乗り・緒方勇は、ふとしたことから江戸一で働くことになる。ところが、協同組合の理事長が魚市場を牛耳っていたため、江戸一の商売は思わしくなかった。江戸一が引き受けた外国との取引も、郷田の横槍で失敗に終わった。度重なる郷田の妨害に、勇らの怒りはつのり、河岸を舞台に大乱闘が繰り広げられる。

  • 博奕打ち 一匹竜

    制作年:

    東映プログラム・ピクチャーで、当時高倉健と二枚看板だった鶴田浩二主演で贈る、大人気シリーズ第2弾。ヤクザ映画の中でも毎回趣向を変え、本作では刺青大会に命を張る渡世人という主人公が登場する。大阪が主舞台。東京で刺青師として修業を積んできた相生宇之吉が、5年ぶりに師匠がいる大阪に帰ってみると、師匠はヤクザ組の非道な仕打ちにあえいでいた。宇之吉は師匠のために一肌脱ぐ。

  • 直撃地獄拳 大逆転

    制作年:

    六億円の宝石がマフィアに強奪され、甲賀忍法の甲賀、金庫破りの桜、元刑事の隼の3人がマフィア組織に乗り込む。表向きは空手映画だが、中身は徹底したスラップスティック・コメディという石井輝男監督の快作。

  • 忍者武芸帖・百地三太夫

    制作年:

    父・百地三太夫を殺された鷹丸の仇討ちと、謎を秘めた百地家の財宝探しの絡む忍者合戦を、曲芸的なアクションの連続で荒唐無稽に描いた時代劇。天守閣からのダイビングシーンなど、JACのメンバーによるアクションが冴える。アクション監督は千葉真一が担当。

  • 天国の駅

    制作年:

    美しさゆえに男たちの欲望にされ、二人の夫を殺して死刑囚となった女・林葉かよの半生を映画化した作品。吉永小百合が初めて殺人犯という汚れ役に挑戦し、世のサユリストたちをうならせたことでも話題に。彼女に愛を捧げる知恵遅れの男を、西田が好演。

  • 丹下左膳 飛燕居合斬り

    制作年:

    林不忘の原作を五社英雄監督・中村錦之助主演で映画化したアクション時代劇。将軍・徳川吉宗の時世、黄金百万両が隠された“こけ猿の壷”をめぐって柳生一族、将軍の側近、愚楽老人一味そして丹下左膳が激しい争奪戦を繰り広げる。豪快なアクション時代劇では定評のある五社英雄監督は、随所に見せ場を盛り込んで楽しませてくれるが、中村錦之助の丹下左膳は力演ながらミス・キャスト気味であった。林不忘創作による隻眼隻手の怪人・丹下左膳は、大河内伝次郎の一世一代の当たり役としてあまりに有名だが、戦後は大友柳太朗の豪快無比な丹下左膳が当たり役となりシリーズ化された。

  • 連合艦隊

    制作年:

    司令官、参謀、下級の兵員など、様々な階級の人々の人間模様を交錯させながら、戦艦大和が撃沈されるまで日本海軍連合艦隊がいかに戦い、いかに敗れていったかを描いた戦争映画の大作。特撮による戦闘場面とミニチュア戦艦大和が秀逸。

  • 緋牡丹博徒・鉄火場列伝

    制作年:

    明治中頃の四国・徳島。百姓たちは地主である旦那衆にしいたげられて、小作争議を起こすが、旦那衆の命をうけた鳴門川一家は、悪どい仕打ちに出る。ついにお竜の怒りは爆発し、阿波踊りに興ずる鳴門川を倒す。のちに「仁義なき戦い」の脚本を務める笠原和夫が参加している。

  • 二百三高地

    制作年:

    日露戦争最大の激戦地となった旅順の二百三高地の攻防戦を中心とした戦争スペクタクル。戦闘の合間合間に敵味方が互いに健闘をたたえ合う場面や、愚かな指揮に疑問を持つこともなく犠牲を増やしていく過程など、さだまさしの歌とともに悲哀を高めている。

  • 暗殺〈1964年〉

    制作年:

    司馬遼太郎の一連の幕末暗殺史を描いた“幕末”というシリーズの中に収められてる短編小説『奇妙なり八郎』を、篠田正浩監督が好漢・丹波哲郎を得て映画化したテロリズム時代劇の秀作。浪人・清河八郎は文武に優れていた。しかし、農村出身で何の門閥もないため、極端なまでに権謀術策を用い、ついに勤皇・佐幕の両派から敵としてつけ狙われ非業の最期を遂げる。篠田正浩の凝った画面構成と、シャープなアクション処理が見事なアンサンブルを見せ、特にラストの清河八郎暗殺シーンの息をのむ映像処理は、篠田のハッタリのきいた美学が見事に昇華した名シーンであった。丹波哲郎が清河八郎に扮し、豪快な中にも滑稽味を加えた演技をみせ、彼の代表作の1本となった。

  • 十三人の刺客〈1963年〉

    制作年:

    東映がチャンバラから、任侠ものや実録暴力団路線に移行する過程に生まれた、いわゆる“集団抗争時代劇”を代表する作品である。監督の工藤栄一はこの作品の他に「十一人の侍」や「大殺陣」などこのジャンルでの傑作を撮り、注目を浴びた。将軍の弟で明石藩主である暴君を権力の座から抹殺するべく、刺客が送られた。刺客たちは明石藩一行をある宿場に待ち伏せし、行く手をふさいで殺りくするべく計画を練る。策士、剣の達人、血気にはやる若者など13人の暗殺隊は、宿場を出口のない迷路に作りかえ、数に勝る明石藩の武士たちを迎え撃つ。やがて宿場に到着した獲物と刺客たちの壮絶な死闘が始まった……。宿場のせまい閉じた空間に繰り広げられる死闘と、あちこちに仕掛けられた様々な罠をダイナミックなカメラワークで描き出し、また個性ある刺客たちのそれぞれの戦いぶりをスピード感あふれる映像にしてみせた工藤栄一の演出は素晴らしく、ラスト10数分の大殺陣は長く語り継がれていくだろう。そしてただのチャンバラに終わらず、政治に踊らされ殺人機械と化した侍たちの悲哀をも描いた、テーマ的にも重厚な大作である。

  • 首都消失

    制作年:

    巨大な円盤型の雲が突如首都圏を覆い、外部との連絡が途絶えてしまう。内に閉じ込められ、危険にさらされる2千万人の命を救出すべく、TVのレポーターと科学者たちが謎とパニックに立ち向かう。小松左京の原作をSFXを駆使して映画化した、SFパニック大作。

  • 東京湾炎上

    制作年:

    原油を満載した20万トンのタンカーが、東京湾に帰り着く直前にゲリラによってシージャックされ、東京湾は爆破の危機にさらされる。田中光二のベストセラー小説を映画化、現実味も帯びた設定で見せるパニック映画。特撮もふんだんに駆使されている。

  • ジャコ萬と鉄

    制作年:

    谷口千吉監督の名作「ジャコ万と鉄」(1949)を同じ脚本で深作欣二監督がリメイク。北海道のニシン漁期、片目の無法者ジャコ萬と網元の息子で、弱い漁夫たちを助けようとする鉄との対決を、深作監督はダイナミックに描いている。高倉が片想いの女性に尽くす叙情的な場面も秀逸。

  • 道場破り

    制作年:

    剣の達人、三沢伊兵衛は、藩主から側室になるよう強要されていた家老の娘、妙を連れて脱藩出奔し、道場破りで金を稼ぎながら旅を続けていた。そんなある日、彼は藩がさしむけた剣客、大庭軍十郎と、互いの素性を知らぬまま賭け試合で対決することになるが……。山本周五郎の『雨あがる』を原作に、内川清一郎監督がダイナミックに描いた時代劇の秀作。

  • 日本海大海戦 海ゆかば

    制作年:

    明治38年、日本海軍がロシアのバルチック艦隊を破った海戦を題材にした戦争映画。本編はこれを戦争活劇ではなく、海軍の旗艦・三笠に乗艦した水兵と下士官とが繰り広げる人情ものに仕上げている。機関兵曹に扮したガッツ石松が、軍人らしい風貌で好演。

  • 黒い画集 寒流

    制作年:

    松本清張の原作を鈴木英夫監督、池部良主演で映画化。某銀行池袋支店長・沖野は料亭の女主人・奈美を見染め関係を持つが、上役で同窓生の桑山がそれを知る。桑山は沖野を左遷し奈美をものにしようとするが……。池部良が嫉妬に狂う中年男を熱演。

  • 暴力金脈

    制作年:

    東映実録ヤクザ路線の1本。いつもの暴力団と異なり、今回は総会屋を物語の中心に据えて、暴力と謀略渦巻く人間ドラマを描く。一匹狼の総会屋・中江は暴力団の若衆と手を組み東京へ進出、企業の内部紛争に紛れ込み、大総会屋と対決する。

  • 黄色い風土

    制作年:

    モダンなアクション映画を得意とする石井輝男監督が松本清張の原作を得て、推理ミステリーに挑んだ意欲作。『週刊東都』の記者、若宮は仕事で立ち寄った熱海で、新婚の夫が自殺し新婦が失踪するという事件に遭遇する。若宮と同僚の田原はこの事件を追うが、謎は深まるばかりであった。

  • 勝利者たち

    制作年:

    往年のスターたちを集め、“社長”シリーズなどで知られる職人監督、松林宗恵が撮り上げた、日本初の“ゲートボール映画”。倒産寸前の造り酒屋の社長が、大富豪に融資を申し込んだところ、ゲートボール日本グランプリでの優勝を条件に、融資するという。社長は、6人の昔カタギの職人を集め、ゲートボールの特訓を開始するが……。

  • 源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶

    制作年:

    美剣士・源氏九郎の人気シリーズ第3作。和歌の巻き物の行方を追って、中村錦之助扮する源氏九郎が、祖先・源義経の悲願が宿る水煙、火焔の両刀をひっさげて大暴れするという娯楽時代劇。ある時は神出鬼没の道中ヤクザ“初音の鼓”に身をやつす、源氏九郎の“遠山の金さん”ばりの活躍が面白い。

  • ギャング対Gメン

    制作年:

    暴力組織を内偵中のGメンが殺された。警察では組織のシッポをつかむために、元ヤクザ組織の幹部で拳銃の名手・東島を大将格に、7人の無頼漢を組織に潜入させる。

  • 大日本帝国

    制作年:

    大日本帝国と呼んだ昭和11年から20年の敗戦までの時代を、国家、指導者、庶民の3面から描いた2部からなる大作。三浦、あおい、西郷ら兵士に扮する俳優たちがいずれも戦争の悲痛さを好演しているが、作品題名から、戦争賛美だとして製作・上映反対運動もあった。

  • 涙を、獅子のたて髪に

    制作年:

    “松竹ヌーヴェル・ヴァーグ”の一人、篠田正浩が監督した青春ドラマ。脚本には寺山修司が参加している。舞台は、横浜。日雇い港湾労務者からピンハネして生計を立てている港のダニ・サブは一人の少女ユキと出会い、恋に落ちた。しかし、彼はそうとは知らずに彼女の父親を殺してしまう……。

  • 沈黙 SILENCE

    制作年:

    遠藤周作の人気文学の映画化。江戸時代、キリシタン弾圧が激しさを増してきた長崎にポルトガル人司祭ロドリゴが到着した。数々の試練ののち、彼が踏絵をして転ぶまでを篠田監督は冷徹に見つめる。武満徹の音楽が複雑な情趣をよく表現している。

  • 無頼漢〈1970年〉

    制作年:

    河竹黙阿弥の歌舞伎劇「天衣粉上野初花」(くもにまごううえののはつはな)の映画化。“天保六花撰”の面々が活躍する。河内山宗俊が贋僧に化けて大名屋敷に乗り込み、質屋の娘を救出した上に金をせしめるくだりは痛快。脚本は篠田作品と相性の良かった寺山修司。

  • 仇討

    制作年:

    武士道の重圧から逃れようとしてあがきながら、ついに果たせず死んでいく軽輩の侍・新八の姿を、彼の精神的な葛藤を中心に描いた時代劇の力作。播州の小藩、無役の武士・新八は武器庫点検のいさかいから上司を斬殺。彼は仇として上司の弟たちから次々と狙われる。ラストのダイナミックな大立ち回りは、錦之助の力演で迫力十分。

  • 唐獅子株式会社

    制作年:

    新しもの好きの組の親分によって、通信社やビデオ会社、芸能会社など慣れない仕事をまかされて四苦八苦する昔気質のヤクザを主人公にしたコメディ映画。ヤクザ社会の杓子定規をパロディー化、横山やすしと木村一八が親子で共演している。

  • 黒蜥蜴〈1968年〉

    制作年:

    怪盗・黒蜥蜴と明智小五郎との戦いを描く、三島由紀夫の戯曲の2度目の映画化。丸山(現・美輪)明宏のために三島が書き改めたという劇だけに、丸山の女装をはじめ、彼女(?)の魅力が十二分に発揮されている作品。名探偵はサシミのツマという感じ。三島自身が特別出演している。

  • 神戸国際ギャング

    制作年:

    高倉健と菅原文太の顔合わせによるギャング映画。終戦後の神戸は新興暴力団が横暴をきわめていた。団と大滝はこれに対抗すべく無法者を集めてギャング団を結成。激戦の末ギャング団が勝利を収めるが、ダイヤをめぐって団と大滝が対立する。

  • 出所祝い

    制作年:

    五社英雄監督、仲代達矢主演によるヤクザ映画。ある地方都市を舞台に、伐採した材木を運ぶ軽便鉄道の利権をめぐって二大ヤクザ組織がしのぎをけずる。この作品は東宝初のヤクザ映画で、本家東映のヤクザ映画と比べるとやはり違和感がある。

  • 日本沈没〈1973年〉

    日本沈没〈1973年〉

    制作年:

    ミリオンセラーとなった小松左京の同名小説を黒澤明の愛弟子・森谷司郎監督と円谷英二の愛弟子・中野昭慶特技監督ががっぷり四つに組んだ特撮スペクタクル映画の超大作。小笠原諸島の小島が一夜にして海底に没し、調査に向かった深海潜水艇は、海底に異変が起きているのを発見する。政府は学者を招集するが、楽天的な学者のなかにあって一人の学者が日本沈没説を主張する。彼の主張を裏づけるように日本列島に次々と異変が……。当時の価格で製作費5億円(うち特撮費は2億5千万円)をかけた超大作で、興行的にも日本映画では初めて配収で20億円の大台に乗る大ヒットを記録した。特撮映画の新しい方向性を示した記念碑的作品。

  • 大森林に向って立つ

    制作年:

    南アルプス。津山木材が所有する路線を乗っ取ろうとたくらむ神戸産業は、津山木材の人夫を一人残らず引き抜いていまう。仕方なく集められた臨時の人夫は、風来坊、賭博好き、酒飲みといったありさま。だが津山木材に恩があるヤクザの伊吹がやって来て、山は急に活気づき……。アルプスの広大な自然を背景にしたアクションもの。

  • 暗黒街最後の日

    制作年:

    関西犯罪シンジケートのボスが設立した企業の利権をめぐり、ボスの弟分、関西犯罪シンジケートが激烈なギャング戦争を展開。これを鎮圧するため、密令を受けた敏腕警部補がシンジケートに潜入する。鶴田浩二をはじめ、オールスターをそろえたキャスティングが見もの。

  • 野性の証明

    野性の証明

    制作年:

    東北山中の山村で、村人のほとんどが殺されるという大量虐殺事件が発生する。頼子という少女が一人生き残るが、頼子は“青い服を着た男”ということ以外いっさいの記憶を失っていた。当時山中で単独踏破訓練をしていた自衛隊員・味沢は頼子を養子として引きとり、退役して静かに暮らしていた。が、ある事故がもとで暗い過去が再び二人にしのびよってくる。予知能力のある神秘的な少女・頼子を当時新人の薬師丸ひろ子が演じ、のちに大人気アイドルとなるきっかけとなった。大量殺人事件をめぐるナゾ、もの言わぬ頼子のいちずに思いつめた表情、そして凄絶なラストまで、息をつかせぬ演出で飽きさせない好編。

  • 女真珠王の復讐

    制作年:

    絶海の孤島を舞台にしたサスペンス映画。会社重役の陰謀によって恋人を逮捕されたヒロインが、女の武器を駆使して復讐を果たしていく様を描く。主演女優、前田通子が大胆なヌードを披露するほか、若き日の丹波哲郎が殺し屋を演じている。

  • 三匹の侍

    制作年:

    TVの人気シリーズの映画化でTVでも演出を担当した五社英雄初の劇場用映画。旅の浪人・柴左近、桜京十郎、桔梗鋭之介の3人が、悪政に苦しむ農民のために悪代官と戦う。ダイナミックなチャンバラ・シーンが見もの。

  • 赤穂城断絶

    赤穂城断絶

    制作年:

    元禄14年に起こった赤穂四十七士による吉良邸討ち入り事件、いわゆる“忠臣蔵”の25回目の映画化。大石内蔵助を萬屋錦之介、浅野内匠頭を西郷輝彦、吉良上野介を金子信雄が演じる。従来の美談調に終わらせることなく、赤穂城断絶から討ち入りまでの630日を「仁義なき戦い」の深作監督らしく実録ふうに描くことに徹し、萬屋錦之介らの好演を得ていい仕上がりになった。

  • 錆びた炎

    制作年:

    とある総合病院から5歳児の血友病患者が誘拐されたことに端を発する、推理サスペンス。病院のお手伝いが見えない犯人の指示で、地下鉄を乗り継いで身代金を届けるシーンが見どころ。思わぬどんでん返しが待ち受けている。

  • 切腹

    制作年:

    武家社会の非人間性、権力者の体面を取りつくろう偽善を“切腹”という形で鮮烈に描いた作品。小林正樹監督にとっては初の時代劇である。彦根藩邸で津雲半四郎と名乗る男が、生活に困窮し、いっそ武士らしく切腹して果てたいので玄関先を借りたいと申し出る。どこの武家屋敷でも玄関先を血で汚されてはかなわぬと、いくばくかの金を与えて追い返す。つまりこれは当節流行のたかりであった。井伊家の家老はこれを聞くと、しばらく前に同じような申し手をした若い武士のことを思い出し、半四郎に話して聞かせる……。物語はふんだんに回想形式を取り入れ、半四郎の真の目的を明らかにしていく。

  • 地獄に真紅な花が咲く

    制作年:

    拳銃の名手とトランプを操る賭博師、この瓜二つの顔を持つ男二人が、巨大な陰謀に挑んでいくさまを描いたギャング・アクション。鶴田浩二が巧みにそれぞれのキャラクターを使い分けて、一人二役をさっそうと演じている。

  • 怪談〈1965年〉

    怪談〈1965年〉

    制作年:

    日本に帰化したイギリスの文学者・小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが書いた有名な日本怪談の連作の中から、4編を選んで映画化したオムニバス作品。恐怖よりも、この世のものならぬ耽美的な美しさを描くことに主眼が置かれ、実に美しい幻想的な作品に仕上がっている。「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の4話構成で、それぞれにオールスター・キャストが配されている。もと飛行機の格納庫だったという巨大な建物の中にセットを組み、人工の美を追求しているが、特に「雪女」で、ダリの絵を彷彿させる巨大な目が夜空に浮かんで見えるシーンなどは妖しいまでの美しさを出すことに成功している。

  • 網走番外地

    制作年:

    石井輝男監督が新東宝時代から温めてきた題材を高倉健を得て映画化。貧農出身のヤクザ者・橘真一は、母恋しさに網走刑務所からムショ仲間と手錠につながれたまま脱獄するが、二人の行手には大雪原が待ちうけていた……。原作はいちおう伊藤一になっているが、石井輝男は“原作は自分だけが二枚目になったような辛気臭い内容なんで、僕がずっと温めてきたオリジナルでやりました。原作から使ったのはタイトルだけです”と語っている。添え物のモノクロ映画として鶴田浩二主演の「関東流れ者」とともに封切られたにもかかわらず、受刑者の間に流布していた歌を採譜した独特の哀愁に満ちた主題歌と、チンピラの臭いを残す高倉健が予想外の人気を博した。急きょ続編が製作されるが、この時点ではまだシリーズ化される予定はなかった。

  • 豚と軍艦

    制作年:

    社会の下層を生き抜く人間たちの欲望のエネルギーを賛嘆し、かつ笑い飛ばす、ふてぶてしい作風で異彩を放った今村昌平監督初期の秀作。米軍基地に隣接する横須賀を舞台に、チンピラの欣太がヤクザ組織にほんろうされ、機関銃を乱射するに至るさまを、重厚に辛らつに描き出す。美も醜も共々にかみ砕く今村演出の力業は充実のきわみを見せ、いわゆる“重喜劇”のスタイルを本作で確立した。ヤクザ組織の子分・人斬り鉄次役の丹波哲郎が、虚勢ばかり張る小心者を快演。胃病をガンと思いこんで鉄道自殺をはかるが果たせず、保険会社の大看板にしがみつくという抱腹絶倒の名シーンを残した。欣太の恋人役・吉村実子はこれがデビュー作。重要な役どころに捨て身で挑み、清新な演技を見せた。

  • 昭和最大の顔役

    制作年:

    鶴田浩二主演の現代ヤクザもの。昭和27年、関西の藤政組の東京進出を嫌う大嶋組によって藤政親分が刺殺された。ムショ帰りの緒形は親分の遺言に従って土木工事に全力を注ぐ。やがて昭和40年……。初々しい大原麗子の姿も見逃せない。

  • 博徒解散式

    制作年:

    8年ぶりにシャバに戻った岩崎組の幹部・黒木は堅気になった組長から、運輸会社の経営をまかされる。しかし、昔の仲間の唐沢も運輸会社を経営しており、黒木の会社を潰して仕事を独占しようと企てる。

  • ひとごろし

    ひとごろし

    制作年:

    コント55号の「初笑い・びっくり武士道」(1972)と同じ原作の映画化。前回、無頼剣豪に坂上二郎、臆病な旗本に萩本欽一が扮したのに対して、今回はそれぞれ丹波哲郎、松田優作が演じる。誰もが恐れた上意討ちを、臆病者が特異な方法で成し遂げる。

  • ならず者〈1964年〉

    制作年:

    石井輝男監督と高倉健のコンビによるアクション映画。殺し屋、南条は仕事先の香港で麻薬の密輸に巻き込まれて香港の裏街を逃げまわる。前作「東京ギャング対香港ギャング」で香港の裏街を活写した石井輝男が、ここではさらに裏街へと踏み込んでいく。

  • 実録外伝 大阪電撃作戦

    制作年:

    “仁義なき戦い”シリーズの大ヒットによって火がついた東映実録路線の異色作。ひたすら暴力的でエネルギッシュな深作欣二に対し、中島貞夫の狂暴さの中に秘めたシニカルな視線が、この作品に奇妙な味を残している。

  • 新幹線大爆破

    新幹線大爆破

    制作年:

    新幹線に爆弾を仕掛けた犯人と警察、国鉄の息づまる駆け引きをテンポ良く見せる一流のサスペンス映画。フランスでも劇場公開され、大ヒットした。走行中のひかり109号に爆弾がセットされており、その爆弾は時速80キロ以下になると自動的に爆発する。そんな脅迫電話が国鉄に入った。犯人は500万ドルを要求。警察は取引に応じるが失敗、犯人の一人を死亡させてしまう。止まることのできないひかり109号は、何も知らずに終点・博多に向かって疾走していた……。カット・バックにより犯人、警察、国鉄、車内のそれぞれを見せる演出とトリッキーな魅力にあふれるシナリオがうまくマッチした最高の娯楽作。英語・仏語音声を収録したDVD「海外版」もリリースされた。

  • 解散式

    制作年:

    深作欣二の任侠映画第1作。刑期を終えて出所した沢木は、石油コンビナートの利権をめぐる組の争いに巻き込まれ、ついに堪忍袋の緒が切れて敵地に殴り込んでいく。コンビナートを背景にした、着流しヤクザの対決というコントラストがきわだっている。

  • 不毛地帯

    制作年:

  • 新網走番外地・嵐呼ぶダンプ仁義

    制作年:

    刑務所で殺された兄弟分の妻の窮地を救うために、末広勝治は悪徳ボスと死闘を演ずる。結局この作品が最終作となり、7年間続いてきたロング・シリーズはここに終わりを告げたが、有終の美は飾れなかった。

  • 丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!

    丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!

    制作年:

    霊界のガイドブック的要素の強かった前作に対し、ドラマ的趣向が盛りだくさんの応用編ともいえるシリーズPART2。無実の罪で死刑になった男が霊界に着いたら、そこがあまりにも素晴らしかったので、真犯人にお礼を言いに行こうとする驚くべきストーリー展開!? ハイビジョン駆使のSFXが大いに見どころだ。

  • 無警察

    制作年:

    “無警察”と呼ばれるある地方都市。町のドン、松崎とキャバレーで会見した市会議員、今泉は、松崎からゴルフ場建設を持ちかけられる。市民の生活を考えた今泉は申し出を拒絶するが、その直後、彼は何者かによって殺害されてしまった。事件を不審に思った新聞記者の浩一は、独自の調査を進めていくが、その背後には複雑な陰謀が絡み合っていた。ある意味で無法地帯の場所に展開するサスペンス・ミステリーの快作。主演は新東宝の看板スター、天知茂。

  • 七人の野獣 血の宣言

    制作年:

    「七人の野獣」の続編。丹波扮する元刑事が、5人の仲間を集めて競馬場の売上金を強奪しようと画策する。前作では悪役だった宍戸錠が、逮捕された6人が出所してくるラストにちょっと出てきて、初めてタイトル通り“七人の野獣”になるあたりなかなか人を食った作品である。

  • 御用金

    制作年:

    五社英雄監督、仲代達矢、中村錦之助、丹波哲郎の三大スター共演による時代劇の大作。天保年間の越前鯖江藩を舞台に、佐渡の御用金をめぐって様々な思惑を持った男たちの激闘がダイナミックなタッチで描かれる。フジテレビの劇場用映画第1作で、日本初のパナビジョン作品。

  • 砂の小舟

    砂の小舟

    制作年:

    砂の中に埋もれていた古い小舟に導かれて洞窟の奥深く入った17歳の少女と、口がきけない16歳の少年が体験する妖幻な世界を描いたメルヘン・タッチの作品。のちの丹波の活動を示すかのように、作品のなかに冥府への関心が現れている。別題「丹波哲郎の地上より大霊界」。

  • 砂の小舟

    砂の小舟

    制作年:

    砂の中に埋もれていた古い小舟に導かれて洞窟の奥深く入った17歳の少女と、口がきけない16歳の少年が体験する妖幻な世界を描いたメルヘン・タッチの作品。のちの丹波の活動を示すかのように、作品のなかに冥府への関心が現れている。別題「丹波哲郎の地上より大霊界」。

  • 砂の小舟

    砂の小舟

    制作年:

    砂の中に埋もれていた古い小舟に導かれて洞窟の奥深く入った17歳の少女と、口がきけない16歳の少年が体験する妖幻な世界を描いたメルヘン・タッチの作品。のちの丹波の活動を示すかのように、作品のなかに冥府への関心が現れている。別題「丹波哲郎の地上より大霊界」。

  • ポルノ時代劇 忘八武士道

    制作年:

    劇画界の雄・小池一雄の原作を基にしたカルト時代劇の名作。鬼才・石井輝男による過激なバイオレンスと迫力のエロティシズム満載で描き出す。丹波哲郎扮する非情の剣客・明日死能は、大名に気に入られ用心棒兼刺客に登用される。大名の目的は個人営業の娼婦グループを潰すことにあった。そこで大名は由緒ある大刀を死能に与え、娼婦の巣窟を襲うように仕向け……。

  • 丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!

    丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!

    制作年:

    霊界のガイドブック的要素の強かった前作に対し、ドラマ的趣向が盛りだくさんの応用編ともいえるシリーズPART2。無実の罪で死刑になった男が霊界に着いたら、そこがあまりにも素晴らしかったので、真犯人にお礼を言いに行こうとする驚くべきストーリー展開!? ハイビジョン駆使のSFXが大いに見どころだ。

  • 軍旗はためく下に

    軍旗はためく下に

    制作年:

    結城昌治の直木賞受賞作を、のちに“仁義なき戦い”シリーズを撮る深作欣二が自費を投入して描いた作品。ストーリーは後年、原一男監督のドキュメンタリー「ゆきゆきて、神軍」の中でも取り上げられた、第二次世界大戦末期のニューギニア戦線での飢餓を主題に進行。新藤兼人の書いたシナリオは原作に従って、戦後、戦地で銃殺された夫の死について、その未亡人が生き残った人々を訪れて真相を聞き出そうとする構成となっている。だが会う人ごとに言うことが食い違い、そのなかで人肉を食べた事実、軍隊のヒエラルキーのなかでの上官の卑劣さが浮かび上がっていく。謎解きにも似た展開の底に、戦争の凄惨さが強烈に焼きついてくる。

  • 誇り高き挑戦

    制作年:

    鉄鋼業界紙の記者・黒木は、ある大企業が東南アジア某国の反動政府に武器輸出を行っていることを嗅ぎつける。さらに戦後GHQの諜報部員として黒木にリンチを加えた男・高山が大きく関与していることも知る。大新聞も警視庁も沈黙を守るなか、高山を追い詰めることに成功する黒木だが、高山は危険を感じた背後の組織に消されてしまう……。テンポの良いサスペンス・ドラマに兵器産業の復活やCIAの暗躍などの社会問題を折り込んだ、深作監督の出世作。戦後民主主義への幻想と失望が色濃く出ていて、鶴田浩二が終始サングラスをかけたまま、ニヒルな絶望に沈んでいるのが強い印象を残す。

  • 疑惑

    疑惑

    制作年:

    死者に3億円の保険金がかけられていたという実際の事件にヒントを得た、松本清張の同名小説の映画化。野村監督作品の傑作の一つ。清張自身が脚色を施し、容疑者も弁護士も女性に変えて、女同士の感情の葛藤という要素を付加している。桃井かおりと新聞記者役の柄本明が好演。

  • 鬼龍院花子の生涯

    鬼龍院花子の生涯

    制作年:

    土佐・高知の侠客、鬼政こと鬼龍院政五郎の奔放な半生と、彼が溺愛した妾の娘・花子の生涯を、義父への侮蔑から敬慕へと揺れる養女・松恵の目を通して描いた作品。昭和9年、土佐電鉄の労働争議で労組支援にまわった高校教師・田辺の気っぷに惚れ込んだ鬼政は、彼を娘・花子の婿にして一家を継がせようとする。しかし、養女の松恵が田辺を愛し始めており、二人は土佐を出て大阪で暮らすことにしたが……。夏目雅子のタンカ“なめたらいかんぜよっ”のセリフが有名になった五社リアリズム映画の代表作。鬼龍院家の権勢を物語る、広壮な邸宅などの美術セットが質感あふれる。

  • 事件

    事件

    制作年:

    犯罪事件の中に、骨太の人間ドラマをカット・バックを多用して構築するという、野村芳太郎監督の手腕がさえる1本。単純な刺殺事件と思われた犯行の裏に、ひと組の姉妹の葛藤が激しく渦を巻いていた。回想を的確に取り入れて事件の真相を観客とともに解明していく。各映画賞で助演賞を総ナメした大竹しのぶの体当たりの演技も秀逸だ。19歳の工員がスナックのママを刺殺する事件が起きた。動機は? 殺意はあったのか? 公判が進むうちに、工員の青年をめぐって、ママとその妹が激しい争いをしていたことが明るみに出る……。

  • 0課の女・赤い手錠

    制作年:

    篠原とおるの人気劇画の映画化。女刑事・零は、大物政治家の一人娘を誘拐犯人たちの手から極秘裡に救出するという特殊任務を命じられる。巧みに一味のなかへ潜り込むが、凌辱された娘を見限った政治家は、犯人たちもろとも、娘も刑事も抹殺することを命じ、警察と犯人たちを交えた三つ巴の戦いが始まる……。想像を絶する暴力の世界で犯されても、殴り蹴られても、表情一つ変えず冷ややかに受けとめる杉本美樹に圧倒される。実の弟を殴り殺して血の海に沈めてしまう郷英治の悪役ぶりもすさまじく、ゴミで埋まった空き地を舞台に繰り広げられる銃撃戦は、今までの日本映画にはない迫力に満ちている。

  • 女奴隷船

    制作年:

    大本営に向かう途中遭難、上海に帰るという得体の知れない貨物船に救われた須川中尉。その船は、日本の女たちを上海に売り飛ばす“お唐さん船”と呼ばれている女奴隷船だった。小島でセリにかけられた女たちを救うため須川は悪の首領らに果敢に挑む。舟崎淳の『お唐さん』をもとにした海洋アドベンチャー。

  • 柳生一族の陰謀

    柳生一族の陰謀

    制作年:

    徳川二代将軍秀忠の死後、次期将軍の座をめぐり、幕府内部、柳生一族、浪人、朝廷など様々な人間の策謀が交錯するという大型時代劇。本編が時代劇初演出となる深作欣二監督は、跡目争いを骨子に据え、ある大きな流れの渦に飲みこまれていく人々の姿を、「仁義なき戦い」と同様、群集抗争劇として捉えている。三代将軍に家光を擁立しようとする柳生但馬守を演じた萬屋錦之介は、大時代がかって重々しいながらも、腹黒く権力に執着する男を怪演。息子・十兵衛を演じた千葉真一の奔放さと好対照をなす。千葉にとっては一世の当たり役といえるだろう。ラスト、権力争いに勝ったと思った但馬守の前に、十兵衛が家光の首を投げ捨て、これを拾った但馬守が“夢じゃ、夢でござる”と叫ぶ、凄絶なシーンは衝撃的。

  • 将軍家光の乱心・激突

    将軍家光の乱心・激突

    制作年:

    東映が久々手掛けた大型集団時代劇。徳川三代将軍の家光は、我が子・竹千代を亡き者にしようと刺客を送った。しかし竹千代には強者の用心棒7人が護衛につき、命を懸けて江戸へ連れ上ろうとする。千葉真一率いるJACのハード・アクションが全編に満載。千葉はアクション監督も務めている。用心棒の長を演じる緒形拳の好演が光る作品。時代劇に挑んだ織田裕二の怪演にも注目したい。

  • 智恵子抄〈1967年〉

    制作年:

    詩人・高村光太郎とその妻・智恵子との愛と死別を、中村登が叙情的に描いた作品。油絵画家を目指す智恵子が文選に落選、実家が倒産するなど不幸が続き、精神に変調をきたしていく様を、智恵子役の岩下志麻が巧演。彼女を一途な愛情で見守る光太郎を丹波哲郎が演じている。

  • アラスカ物語

    制作年:

    明治中期、単身アラスカに渡って、飢餓に苦しむエスキモーのため、新天地ビーバー村を築いた日本人・フランク安田の波乱に富んだ半生を描いたもの。大規模なアラスカ・ロケが敢行され、原作のイメージを裏切らないスケールの大きな作品に仕上がっている。

  • 零戦燃ゆ

    制作年:

    太平洋戦争のさなか、兵器技術の精華として戦艦大和と並ぶ伝説的な存在となった帝国海軍の“零式戦闘機“。その試作された時から戦後に飛行場で燃やされてしまうまでを、零戦にかかわった人たちの様々なドラマを織りまぜて描いた作品。

  • 若き日の啄木 雲は天才である

    制作年:

    怪奇映画監督としてよく知られる中川信夫であるが、彼はまた若かりし時、啄木・朔太郎・新感覚派に心酔した文学青年でもあった。本作はそんな中川の長年の念願の企画で、新東宝も芸術大作としてこれを遇した。進歩的な教育を行い、故郷の学校を追われた啄木の北海道における記者生活、文学と現実の相克、芸者小奴とのかかわりが描かれるが、あまりに啄木に傾倒しすぎたためか、真面目すぎるきらいも。後年、中川自らも“苦しい。苦しい酒みたいだね“としか言及していない。なお、彼はほかにも「虞美人草」と「三四郎」という、2本の明治文学ものを撮っている。

  • オーロラの下で

    制作年:

    3年の月日をかけ、オール・シベリアロケで作られた日ソ合作。1925年に極寒のアラスカで伝染病の血清を届けた犬ゾリのリーダーのオオカミ犬と人間との友情を描いたもの。舞台をシベリアに置き換えた本編では、オオカミ犬の“ブラン“と、日本人・源蔵の熱い友情が綴られる。極寒の零下50度のなか、演技をした役所広司の熱演が見もの。

  • 風雲天満動乱

    制作年:

    天保8年、数年来続いた飢饉にあえぐ、摂河泉大阪三郷の住民は、為政者の非道な弾圧によって死の直前まで追い込まれていた。この圧政に、公正を尊ぶ陽明学を身をもって実践する男、大塩平八郎が立ち上がる。豊国観音教と名乗る邪教の存在や火あぶりの刑など、娯楽作品としての見せ場もたっぷり。

  • 天使のウィンク 日光猿軍団

    制作年:

    日光猿軍団の猿の良太は、ある夜、神様から“本当は人間に生まれるハズだったが、天使のミスで魂が入れ替わった。今は10歳になっている少年を探し出せ“と告げられる。いったい、誰が僕なんだ? 猿の良太の人間世界への冒険、見ること聞くこと初体験の旅が始まる。ユーモアと感動あふれる冒険ファンタジー。

  • ノストラダムスの大予言 Catastrophe-1999

    制作年:

    先祖から3代にわたってノストラダムスの『諸世紀』を研究してきた若い科学者が、その予言通りの人類最後の日の状況のなかに投げ出され、娘や恋人とともに苦悩する姿を、特撮を駆使してSF的に描く。取り分け大豪雨と鉄砲水の大襲来のシーンは圧巻。

  • 暴力街

    制作年:

    安藤昇・小林旭・丹波哲郎・菅原文太の4大スター顔合わせによるヤクザ映画。関東の東菊会と、関西の西日本連合。抗争を続ける二つの組織の間で、カタギの生活を送っていた元東菊会の江川は、平穏な日々を破壊される。監督は、骨太の演出で知られる五社英雄。

  • 江戸城大乱

    制作年:

    江戸城を舞台に徳川五代将軍の座を狙う争いを描いた娯楽色の強い時代劇。1680年。大老・酒井雅楽守は、四代将軍・家綱が病弱で子供がないことから五代目継承の人選を進める。家綱の弟・綱重か、綱吉か? それとも尾州、紀州、水戸御三家から出すか? ところが、そんな時に綱重が襲撃され暗殺されたことから事態は二転三転する。

  • 愛欲

    制作年:

    麻井食品の宣伝課長・江崎は銀座の高級バーのマダム奈津子を愛していたが、京都に出張した時に知り合った未亡人の由喜と、にわかに相愛の仲となる。仕事と愛に悩み、江崎は行きづまるが……。タイプの違う女を演じる佐久間良子と三田佳子が美しい。二人の美女の間で苦悩する男を三國連太郎が好演。

  • 愛・旅立ち

    制作年:

    近藤真彦と中森明菜の初共演で話題になった青春メロドラマ。不治の病におかされ、死の恐怖におびえる薄幸の美少女に、けなげな青年が生きる希望と勇気を与え、一度は愛の力で死をも乗り越えてしまうのだが……。砂浜で歌う二人の姿が印象的。

  • 御金蔵破り

    制作年:

    大川橋蔵と片岡千恵蔵共演による石井輝男監督初の時代劇。牢内で知り合った旗本くずれのヤクザ・半次と老盗賊・富蔵は、江戸城内の御金蔵破りを計画するが……。ジャン・ギャバンとアラン・ドロン共演の「地下室のメロディー」を下敷きにした作品で、石井監督お得意のハッタリのきいた趣向も用意されている。

  • 戦雲アジアの女王~ 悲運のラストクイーン

    制作年:

    棋本捨三原作の『或る女の終幕』を新人・高倉みゆき主演で映画化したスペクタクル映画。清朝の王族・粛親王の第14王女として生まれた川島芳子の波乱の生涯が描かれる。“東洋のマタ・ハリ“と呼ばれた男装の麗人・川島芳子を高倉みゆきが演じる。

  • 潮騒〈1985年〉

    制作年:

    南の小島で芽ばえた、少女と青年の愛を描く三島由紀夫原作の5度目の映画化。青山京子、吉永小百合、小野里みどり、山口百恵に次ぐヒロインには、堀ちえみを起用。時代をあえて原作の発表時(昭和29年)に戻し、当時のヒット曲を流している。

  • 四月の魚 Poisson d'avril

    制作年:

    7回目の結婚記念日を迎えた売れない映画監督と女優夫婦の家に、かつて世話になった南の島の酋長がやって来た。南の島での最高の接待は、ワイフを一晩提供することだというのだが……。そこから始まるてんやわんやの家族騒動を描いたラブ・コメディ。

  • 実録安藤組・襲撃篇

    制作年:

    元安藤組組長・安藤昇が主演した彼自身の実録もの第3作。昭和33年、興行関係と賭場で手広く商売していた安藤昇が、借金の取り立てを頼まれた中江産業の社長から侮辱を受け、これを襲撃。ついには愛人宅で逮捕されるまでを、リアルに描いている。

  • やくざ番外地 抹殺

    制作年:

    丹波哲郎主演の“やくざ番外地“ものの第2作。関東に勢力を伸ばそうとする関西ヤクザ組織・銀誠会に組をつぶされた早川。彼は、銀誠会々長の首を狙うが、果たせず高見組にかくまわれる。銀誠会のやり方は横暴をきわめ、ついに高見も早川とともに立ち上がる。

  • 明治大帝と日清戦争

    制作年:

    劇場公開タイトルは「天皇・皇后と日清戦争」。朝鮮の独立を助けるべく(?)清国に宣戦を布告した日本が見事に大勝利を収めたあと、露・仏・独3ヵ国の干渉により、遼東半島の領有権を放棄するまでのお話。平和主義者として描かれる明治天皇を中心に、講談調で進められていく、大スペクタクル映画の珍品である。

  • 第七の暁

    制作年:

    「フレンズ/ポールとミッシェル」や「007」シリーズなどの監督として知られる娯楽派、L・ギルバートの演出による戦争ドラマ。第二次大戦終結後のマラヤ。ゴム園を経営するフェリスと、元抗日ゲリラとして活躍し、今は共産軍のゲリラとなったヌーとの友情、そして揺れ動く政情を描く。主演はW・ホールデンと、後に「007は二度死ぬ」で再びギルバート監督と組むことになる丹波哲郎。

  • 恋のカウントダウン

    制作年:

    香港に遊びに来ていた日本の社長令嬢は、街のディスコでユニークなバンドマンたちと知り合う。一方日本ではその令嬢の父親が死亡、4日以内に令嬢がサインしないと会社は悪どい副社長のものになってしまうことに。副社長は殺し屋を雇い、令嬢を監禁するため香港に向かわせるのだが……。日本と香港の二大アイドル歌手が共演した青春歌謡映画。

  • 戦後秘話 宝石略奪

    制作年:

    闇屋の大原を助けたことから彼の相棒となった山田慎一。大原は政界の黒幕、岡村に政治献金を流して、製鋼会社の社長におさまる。ひょんなことから時価50億のダイヤ“大蒙古“を手に入れた岡村は、彼の理想とする大アジア主義のために使おうと、“大蒙古“をシンガポールに届けるよう、山田に頼むのだが……。戦後の動乱を背景に描く、色と欲に目がくらんだ人々の、ドロドロとした人間ドラマ。

  • 銃殺 2・26の叛乱

    制作年:

    1954年の「叛乱」と同じ立野信之の『叛乱』を原作とした昭和史問題作。丹波哲郎扮する相川中佐の軍務局長暗殺から2・26事件の勃発、そして青年将校たちの処刑までを描いていく。慎重派の安東大尉を鶴田浩二が熱演。撮影の仲沢半次郎は、のちに同テーマの「動乱」も手掛けている。

  • RIKI-OH 力王(RIKI-OH)

    制作年:

    恋人を襲った暴漢を誤って死なせてしまい、刑務所に入れられたリキオウ。刑務所内でもその正義感ぶりを発揮して、囚人たちにいじめられている老人を助けるが、それが狂暴な囚人管理部長の怒りをかって……。近未来の刑務所内を舞台に、リキオウと冷血非道の殺人鬼らが繰り広げるスーパー・アクション。

  • 修羅の群れ〈2001年〉

    制作年:

    【豪華キャストで蘇る壮絶な実録任侠ドラマ】 '84年の松方弘樹主演「修羅の群れ」を、松方以外のキャストを一新して撮り上げた任侠映画。ひとりの若衆が関東一帯を牛耳る巨大組織の頭へと上り詰めていく激動の半生を描く。

  • やくざ刑事〈デカ〉

    制作年:

    野田幸男監督と千葉真一がコンビを組んだ“やくざ刑事“シリーズ。八城会は横浜、東京を拠点とする日本最大の暴力組織で、資金ルートである阿久津商事社長は、八城組の屋台骨を背負っていた。秘密捜査官・隼田は潰滅作戦の使命を受け組織に潜入する。

  • 東京ギャング対香港ギャング

    制作年:

    麻薬取り引きをめぐり、東京ギャングと香港ギャングが香港~東京を股にかけて死闘を繰り広げていく。東映初の香港ロケ作品で、徹底した盗み撮りで香港の街を活写した画面は思いのほかに迫力がある。

  • 大空のサムライ

    制作年:

    太平洋戦争で戦闘機乗りとして活躍、戦後その経験を書いてベストセラーになった坂井三郎の原作による空中戦映画。ラバウルでの米空軍との消耗戦のなか、坂井軍曹は自分自身と配下の列機の損傷を少しでも食い止めるべく、慎重かつ勇敢に戦い続ける。戦争映画というより、坂井三郎の人間的魅力が光る。

  • 怪異宇都宮釣天井

    制作年:

    時は江戸時代。三代将軍・徳川家光は日光東照宮参拝の折、宇都宮城に一泊することになった。しかし、宇都宮藩の城主と家老は、豪商と結託して家光の暗殺を目論んでおり、その不穏な空気を察知した将軍家の隠密・利根は独自に暗躍を始める……。史上名高い宇都宮釣天井事件を、怪談映画の巨匠・中川信夫監督が描いた時代劇。

  • 天皇・皇居と日清戦争

    制作年:

    「明治天皇と日露大戦争」の大ヒットによって息を吹き返した新東宝が、二匹目のドジョウを狙って製作した姉妹編的戦争絵巻スペクタクル。日清戦争がどのようにして勃発し、そして終結していったのかを、明治天皇と昭憲皇后を主軸に据えながらパノラマティックに描出。浪花節的な語り口で、戦前ではおなじみだった様々なエピソードが披露されていく。別題「明治大帝と日清戦争」。

  • 伊能忠敬・子午線の夢

    制作年:

    【前人未到の偉業を達成した偉大な凡人の第二の人生】 初めて日本地図を作成した人物として、教科書などで誰もが一度は目にしたことのある伊能忠敬。その彼の後半生にスポットを当てた時代劇巨編。18年にも及んだ彼の壮大な事業の足跡を辿る。

  • 闇の処刑人・Dジャッジ

    制作年:

    【血塗られた罪は血で裁く…法を超えた裏組織が悪を葬る!】

  • 続・道場破り 問答無用

    制作年:

    人格者の武人・大炊介高央は、ある日妹の許婚を無礼討ちにし、以来人が変わったように乱暴狼藉を繰り返すようになる。息子の乱心を嘆いた父は、ついにその命を奪う決意をし、高央の親友・柾木兵衛がその役を買って出るが……。「道場破り」が好評だったため、その主演コンビを再度起用して内川清一郎監督が撮りあげた時代活劇だが、前作とはまったく話の共通項はない。原作は山本周五郎の『大炊介始末』。

  • BE FREE!ビー・フリー

    制作年:

    『コミックモーニング』に連載された江川達也の劇画の映画化で、脚本の一色伸幸はこれでデビューを飾った。舞台となる高校はABC……Z組と能力別にクラス編成されているが、さらにその下に落ちこぼればかりを集めて隔離した“さくら組“が作られる。そこにドジで助平で、おまけにおっちょこちょいの教師・笹錦が左遷されてきたことからトラブルが始まる。化粧のうまいオカマの少年、色情狂の女生徒、すぐ自殺したがるブスなど問題児が入り乱れて目茶苦茶な物語が展開。学歴社会を皮肉った作品だが説教じみたところが微塵もなく、主人公たち

  • 釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!

    制作年:

    【真夏の富山湾をお騒がせ! 人気喜劇のシリーズ最新作】 夏恒例の人気喜劇シリーズの新作。富山湾を舞台に万年ヒラ社員の浜ちゃんと社長、スーさんの釣りバカ・コンビが騒動を繰り広げる。ヒロイン、鈴木京香のコメディエンヌぶりも見逃せない。

  • 11’09“01/セプテンバー11

    制作年:

    【私たちにとっての「9・11」とは?11分9秒1に込めたそれぞれの真実】

  • 花の特攻隊 あゝ戦友よ

    制作年:

    太平洋戦争末期、戦火の中に消えた特攻隊の悲劇を描く。若き杉良太郎の主演作で、彼が演じる特攻隊員の死をめぐって、その母との絆、悲恋など、悲壮な青春を映し出した一編である。杉にとっては日活入り15本目の作品で、これを最後にフリーとなり、TV時代劇のスターとしての道を歩んでいく。

  • 千年火

    制作年:

    【そこに行けば“生“を発見できる】 福岡県新宮町とその周辺の自然を舞台にした、心温まるヒューマン・ストーリー。父親を失ったショックで口がきけなくなった11歳の少年が祖父母の下で人情の数々に触れ、魂の復活を遂げていく姿を描き出す。主演は青山真治監督作品『レイクサイド マーダーケース』も待機中の村田将平。

  • 石井輝男FANCLUB

    制作年:

    【映画よりもさらにカルトな舞台裏】 昨年逝去した石井輝男監督の遺作『盲獣VS一寸法師』の舞台裏を追いかけた異色ドキュメンタリー。石井監督が主宰する映画塾「CINEMA21」に集う若者たちが多数参加し、熱気あふれる現場を同塾の講師でもある熊切和嘉監督が撮影。

  • 人間革命

    制作年:

    創価学会の誕生をドキュメンタリー的に描いた作品。札幌から上京した戸田は、友人に紹介された小学校校長の牧口の考え方に感銘を受ける。その後、牧口は日蓮正宗に入信し、続けて牧口と戸田は“創価教育学会“を創設する。時は昭和5年であり、時局柄、当局は二人の活動を制約、ついには特高警察に逮捕される。牧口は獄中で仏教に打ち込み、日蓮の教えを理解するまでに至るが、栄養失調のため亡くなってしまう。昭和20年7月に出獄した戸田は、牧口の教えを継ぐべく、努力を続ける。事業も上手いき、仏教の勉強会も会員を増やしていく。そし

  • 続 人間革命

    制作年:

    創価学会の誕生を描いた「人間革命」の続編。創価学会を大きくしようと努力を続けていた戸田は、勉強会で熱心に戸田の話を聞いていた山本伸一を経営する正学館に採用、『少年日本』の編集長に抜擢する。しかし、事業はうまくいかず、営業停止になってしまう。会員でヤクザの組長である島谷が資金援助を申し込むが、戸田は断る。数日後、島谷は抗争により死亡してしまい、そのことがもとで、戸田は宗教の道に専心することを決意するのだった。

  • 博徒斬り込み隊

    制作年:

    新宿淡野組幹部・相羽雄作が7年振りに出所した時、組はすでになく東日本最大の暴力団組織・盟友会傘下の陣野組が仕切っていた。相羽は死んだ子分の遺骨を持って故郷・飯坂を訪ねるが、ここでも盟友会の魔手が迫っていた……。

  • 五人の軍隊

    制作年:

    1914年、独裁政治に対する自由主義者や農民の革命運動が盛んだったメキシコを舞台に、脱走米軍人、剣の達者な旅芸人の日本人、銀行ギャングや家畜泥棒など5人のグループが、莫大な軍用金の輸送列車を襲い、革命運動に一役買う。

  • 大霊界3~死んだら生まれ変わる

    制作年:

  • マルサの女2

    制作年:

  • 日本暴力団 殺しの盃

    制作年:

    鶴田浩二扮する主人公のヤクザは、戦中派の臭いが全身から漂い、生き方よりも死に方を常に考えている。鶴田浩二が、疲労感に満ちた戦中派ヤクザを熱演する。

  • ひばりの三役 競艶雪之丞変化 正編・続編

    制作年:

    江戸に初舞台お目見えでやって来た雪之丞一座。雪之丞は客の中に父母の仇の姿を見つける。一方で舞台をこなし、他方で父母の仇をうっていく美空ひばりの立ち回りが見もの。しかもタイトル通り、美空ひばりは三役かけもち! 監督は「明治天皇と日露大戦争」で配収新記録樹立後の渡辺邦男。

  • はいからさんが通る〈1987年〉

    制作年:

    同名人気マンガの映画化。南野陽子が女学校を出たばかりのおてんばなハイカラ娘をいきいきと好演。大正ロマンも華やかな、恋と冒険の青春映画。南野の恋人の少尉役は、当時『メンズ・ノンノ』で大人気の男性モデルだった阿部寛が演じている。

  • 毒婦高橋お伝

    制作年:

    とかくスキャンダラスな面が強調されがちな高橋お伝を、中川信夫が正攻法で描いた意欲作。低予算で黒沢治安が苦心した美術も見事だが、特筆すべきはお伝に扮する若杉嘉津子の好演で、彼女としては名作「東海道四谷怪談」と並ぶ代表作である。

  • 姿三四郎〈1977年〉

    制作年:

    1943年黒澤明、1955年田中重雄、1956年内川清一郎、1970年渡辺邦男に続き、5度目の映画化。今回は姿三四郎が矢野正五郎に弟子入りしてから、桧垣源之介を倒す正編と、源之介の弟・鉄心と源三郎を倒すまでの続編が、オールスターキャストで一挙に描かれる。

  • 組織暴力

    制作年:

    利権をめぐって激しい対立をする赤松組と矢東組。関西から、赤松組のバックアップをうけた新生会も乗り込んできた。連合軍に対抗すべく矢東組は武器集めを始めていく。そこに組織解体を求め警察が介入してくるのだが……。拳銃密売をめぐる暴力団同士の闘いと警察の暗闇をリアルなタッチで描いた作品。黒幕に扮して月形龍之介が貫禄をみせる。

  • 続組織暴力

    制作年:

    一匹狼のヤクザ・兵頭五郎は、表向きは正当な法の手続きをとって銀座商事を設立。手広く仕事を始め、古くから銀座を縄張りにしているヤクザと何度か流血事件を起こす。北川警部は兵頭を逮捕するが、彼のバックには政界の大物がついていた……。刑事もまた暴力団ぽく、逆にそれがリアルさを増している。

  • 超能力者 未知への旅人

    制作年:

    平凡なサラリーマン、タカツカヒカルは、危篤の母の回復を祈るうち、自分の手から強力なエネルギーが放射されているのに気づく。母の回復に驚いたタカツカは、自分が不思議な“癒“の力を身につけたことを悟り、次々と難病を治していくようになるが……。実在の超能力者をモデルに未知の世界を探る異色作。

  • 昭和極道史

    制作年:

    この年の3月に藤純子が引退。翌年1月に「仁義なき戦い」が封切と、時期的に任侠から実録路線への転換期に作られた、東映の現代ヤクザもの。物語は、新興暴力団・大関組に組を潰された、元・吉井組の幹部、沢木が、舎弟の神谷や、同じく大関組に怨みを持つ女胴師・夜桜の美佐とともに、大関たちを倒すというもの。

  • 日本敗れず

    制作年:

    第二次世界大戦末期。沖縄戦での敗戦、米・英・ソのポツダム会談、そして広島・長崎への原爆投下と敗戦の色合いが濃くなった日本で強引に本土決戦を訴える陸相の川浪と天皇の玉音版を亡きものにしようとする将校たちの姿を描く敗戦裏面史。岡本喜八の「日本のいちばん長い日」同様、動乱の人間たちの姿を描いている。

  • 北の螢

    制作年:

    明治初期の北海道・石狩原野を舞台に、夢と野望に命を賭ける男たちと、燃えたつ女たちの愛と憎しみを描いたスペクタクル・ロマン。北海道開拓にかかわる残酷物語で、高田宏治のオリジナル脚本。岩下志麻の熱演が作品に幅をもたせている。2004年の「北の零年」へのヒントにもなった1作。

  • 牛頭〈ごず〉

    制作年:

  • 恐喝こそわが人生

    制作年:

    深作欣二が松竹へ出張して監督したチンピラ映画。新宿のチンピラが、ふとしたきっかけから恐喝屋としてのし上がっていくが、図にのって政財界のボスを恐喝し、殺し屋に殺される。この頃低迷していた松方弘樹が、イキのいいチンピラを好演して注目された。

  • 極道の妻〈おんな〉たち 三代目姐

    制作年:

    関西を中心とする大暴力団・坂西組三代目組長の妻・葉月。三代目が死に、空席となった組長の座をめぐって幹部たちが争い始めた。全国に1万5千人の構成員を擁する大世帯の“姐“である葉月は内部抗争を収めんと懸命に努力するが……。家田荘子の原作をベースに、今回も様々な妻たちの苦悩の日々を描く。

  • 誘拐報道

    制作年:

    “さそり“シリーズなどで華麗な様式美を定着させた伊藤俊也が、本作では犯人側に視点を置いて、犯人とその家族、被害者の家族、報道関係の姿を、誘拐を通して重厚に描く。原作は1980年1月に宝塚市で起きた誘拐事件を取材したドキュメント。萩原健一がエキセントリックな犯人役となり好演。誘拐した子供に情を移すシークエンスは感動的。

  • 金融腐蝕列島・呪縛

    制作年:

    【ベストセラーを映画化経済の腐敗をえぐり出せ!】 産経新聞に連載された高杉良の小説に基づく経済ドラマ。大手銀行の改革に挑んだ男たちの奮闘が力強く描かれる。金融の腐蝕構造を一蹴しようとする主人公を役所広司が熱演。

  • 空海

    制作年:

    日本で最初に密教を学び、宗教を体系化した偉大な宗教人、弘法大師・空海の人生を描いた超大作。難解と思われる宗教映画を、佐藤=早坂のコンビが、実物大の遣唐船を作るなど映画的スペクタクルをとり入れてわかりやすい映画に仕上げた。壮大な中国ロケも圧巻。

  • やくざ番外地

    制作年:

    丹波哲郎主演によるヤクザ映画。野見組は、多摩市の高瀬組を傘下に入れるべく、大幹部・村木に高瀬組壊滅を一任する。村木は愚連隊を手下に高瀬組をいためつけるが、高瀬組の代貸・塚田はかつて村木と兄弟の盃をかわした仲だった……。

  • 闇の狩人

    制作年:

    金権汚職の田沼意次の時代を背景に、勢力の拡大を図る殺しの組織を率いる五名の清右衛門と、それにかかわる人々との愛憎劇、人間模様を現代的なドラマの感覚で描いた時代劇映画の佳作。殺陣に次ぐ殺陣の激烈なチャンバラ・シーンと、舞台美術が見もの。

  • ザ・ヒットマン 血はバラの匂い

    制作年:

  • 民暴の帝王

    制作年:

    地上げ、不正融資、政治献金と巧妙な手口で法の目をくぐり抜け、バブル経済下の政財界を暗躍する大物ヤクザ・江田。そんな彼の生き様を、対立する武闘派との抗争の中に描く。「修羅の伝説」の和泉聖治監督と小林旭が2度目のコンビを組み、息の合ったところを見せている。

  • 007は二度死ぬ

    制作年:

    ジェームズ・ボンドが日本に乗り込んで活躍するシリーズ第5作。米・ソ両国の直接対決を画策するスペクターの陰謀を、日本側の諜報部員の協力を得て打ち砕く。ボンドガールには浜美枝。日本ロケの場面が作品の内容とは別に楽しめる。

  • 網走番外地 決斗零下30度

    制作年:

    サガレン炭鉱をタコ部屋同然にして悪どくもうけている支配人・関野のやり口に、怒った橘真一は、網走刑務所のムショ仲間とともに関野を叩きつぶす。レギュラー陣が総出演するが、マンネリの感はぬぐえず、少々かげりが見えてきた。

  • 波止場の鷹

    制作年:

    佳作「夜霧よ今夜も有難う」に続く裕次郎とルリ子のコンビによるムード・アクション。横浜を舞台に、主人公の経営する会社を悪玉が麻薬の密輸に利用しようとするが、主人公は真っ向から立ち向かう。ムード・アクションの事実上の最終作となった。

  • 帝都大戦

    制作年:

    荒俣宏原作の『帝都物語』第11巻“戦争(ウォーズ)篇“を映画用に大胆にアレンジ。ハリウッドから“超現実視覚効果“としてスクリーミング・マッド・ジョージが招かれ、SFXの現場を指揮している。戦争末期の帝都・東京の崩壊をたくらむ加藤保憲と二人の霊力者とのサイキック・ウォーズが展開されていく。

  • 「みな殺しの歌」より 拳銃よさらば!

    制作年:

    大薮春彦のハードボイルド小説を「野獣死すべし」に続いて須川栄三が監督した銃撃アクション。兄を殺された主人公が、その裏に銀行強奪によって得た大金の分け前をめぐる争いがあることを知り、兄の遺品ワルサーP-38で復讐を開始する。

  • 軍神山本元帥と連合艦隊

    制作年:

    新東宝お得意の戦争大作。山本五十六長官と、彼が率いる連合艦隊の第二次大戦中における活躍と凋落を描いていく。“1年間は随分と暴れ回るが、その先は……“という名セリフを吐き、戦争の行く末を憂いていた山本長官の人物像を映し出している。

  • 激動の1750日

    制作年:

    日本最大の暴力組織の三代目組長および若頭が相次いで急死。組長の残した“組織“という巨大な遺産をめぐり、組は現状維持を望む古参幹部と、現状に飽き足らぬ若手武闘派の真っ二つに分かれる。ヤクザ映画の集大成ともいえる実録タッチの集団抗争劇。本格的ヤクザに初挑戦の中井貴一が迫真の演技。

  • 影狩り

    制作年:

    『週刊ポスト』に連載されていた、さいとうたかをの同名劇画の映画化。財政難の江戸幕府が、地方の弱小藩をとり潰そうと放った公義隠密“影“。かつてその犠牲となった3人の刺客は“影狩り“となって幕府の陰謀に立ち向かう。

  • 剣聖 暁の三十六番斬り

    制作年:

    柳生流指南、荒木又右衛門の有名な“三十六人斬り“を描いた時代劇。柳生十兵衛から柳生新陰流の秘伝を授かり、江戸へ旅立った又右衛門。途中危機を救った渡辺靭負の住居に旅装を解くが、靭負が日ごろ江戸で乱暴を働いていた河合又五郎に斬られたことから、その子、数馬とともに仇討ちの旅に立つ。

  • やくざ非情史 刑務所兄弟

    制作年:

    安藤昇が原案を書き主演した。飯沢組大幹部・岩本直治は、黒川組と私闘し5年の刑を終えて出所。その矢先に何者かに襲われて傷を負い、兄弟分の誠の家に身を隠す。その頃、関東を一手に握る敷島会から、合併話が持ちあがるが……。

  • 妻と女の間

    制作年:

    瀬戸内晴美の同名小説をもとにした、豊田四郎と市川崑という異色の組み合わせによる共同監督作品。京都の紙問屋に生まれ育った4人姉妹のそれぞれの生き方を優しく描いている。物語の中心となる4姉妹には三田佳子、大空真弓、酒井和歌子、仁科明子といった女優陣が配されている。和服デザイナーの長女は年下のテレビ・ディレクターと関係を持っている。次女は婿をとって家業を継いでいるが、夫の女性関係に悩みが尽きない。結婚して団地住まいの三女はアルバイト先の雑誌編集者と関係を持っている。四女は独身で長女の家に暮らし、それとは知らずにテレビ・ディレクターに恋心を感じている。以上、4人4様の恋愛模様が艶やかに展開される。

  • 影狩り ほえろ大砲

    制作年:

    “影狩り“ものの第2作。ある藩が幕府に内密に大砲を作るが、影一味が暗躍し始める。そこで影狩り3人衆が招かれ大砲をめぐって影一味との間に大攻防戦が行われる。太りすぎで動きのにぶい裕次郎を尻目に、ニヒルな成田三樹夫とコミカルな内田良平が場面をさらう。

  • 怪談累が淵〈1957年〉

    制作年:

    中川信夫の本格的怪談映画(毎年お盆の時期に封切られた)の第1作。死んだ父親同士が遺恨の間柄とは知らない、羽生屋の番頭・新吉と三味線の師匠・豊志賀は、情を交わす。やがて、豊志賀の顔が傷ついて新吉の心は羽生屋の娘・お久に移り、豊志賀は嫉妬にかられていく……。本作以後、中川信夫は「亡霊怪猫屋敷」「憲兵と幽霊」「女吸血鬼」「東海道四谷怪談」「地獄」と、経営不振の新東宝の末期を飾る傑作、佳作、話題作を連発することになる。

  • 大陸流れ者

    制作年:

    香港の水の欠乏を解消すべく、浄水場建設工事を進める関東若松会・国分銀次郎。だが水を高く売って利益を得ている香港の不良外人グループ・和合会に工事を妨害され、銀次郎の弟・勝治も殺される。身の危険を顧みず殴り込みをかける銀次郎だが……。ヤクザ映画の名手、山下耕作の佳編。

  • 修羅の群れ〈1984年〉

    制作年:

    父の仇をとるため横浜の親分の門下に下った一人の若い衆が、戦後の混乱期を経てやがて巨大組織の首領になっていく過程を、ヤクザ社会の義理人情、道義などを交えて描いた実録任侠映画。北島三郎が主題歌を歌い、松方の子分・モロッコの辰役でも好演。

  • 山口組三代目

    制作年:

    山口組三代目組長・田岡一雄の自伝をもとにして作られた“山口組“ものの第1作。実話としての生々しさはなく、ちょっと性急な任侠ものに仕上がっている。若き日の田岡一雄を演じる高倉健が、菅原文太と対決する雪のシーンは特に印象的。

  • ザ・ゴキブリ

    制作年:

    新岡勲の劇画を映画化した、ダーティな手口で暴力団(ゴキブリ)をせん滅する刑事・鳴海涼が活躍するアクション編。コンビナート臨海工場地帯で、公害企業と結託するヤクザや政治家と鳴神が戦う。「ゴキブリ刑事」の続編だが、結局この2作で打ち止めとなった。

  • 砂の器

    砂の器

    制作年:

    監督・野村芳太郎、脚本・橋本忍のコンビによる松本清張原作の傑作社会派サスペンス。迷宮入りと思われた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、暗い過去を背負うために殺人を犯してしまう犯人の宿命を描く。後半、二人の刑事がすべてを明らかにする捜査会議と、犯人である天才音楽家が自ら指揮する交響曲の発表演奏会、そして彼の暗い過去である、北陸、若狭、出雲と巡る父と子の道行きの回想シーンが、人形浄瑠璃にヒントを得たカット・バックで描かれる構成は見事。また、そこで演奏される交響曲『宿命』は、四季折々を捉えた映像と相まってたぐいまれな感動を生んでいる。2005年にデジタルリマスター版が公開された。

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