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映画でも、ドラマでも、アニメでも! 今、なぜ悪役が注目されるのか?

映画

 また、別の業界関係者は、こう話す。「人々の役に立つことをし、失敗してもくじけず、どこまでも正義を貫くなど、そんなヒーローに共感する点は多いでしょう。ただ、誰もがダークやグレーな部分を持っており、だからこそ、悪役に惹かれる部分はあると思います。それに、演じる側にしてみても、ふり幅が大きく、無茶ができる悪役は楽しいのではないでしょうか。『クリーピー 偽りの隣人』の香川照之しかり、『ミザリー』のキャシー・ベイツしかり、『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスしかり、悪役に芸達者な俳優が配されているため、強烈な印象を残すのはもちろんですが、演じることの面白さが伝わってきます」

 インパクト、演技力、キャラ設定の三拍子が揃って、悪役はより魅力的に。ゆえに、作品内で輝きを放ち、単なる悪役では終わらない印象を残す。考えてみれば、『ダークナイト』でオスカーを受賞したのは、クリスチャン・ベール演じるバットマンではなく、ヒース・レジャーふんするジョーカーであり、前述のアンソニー・ホプキンスもそうだ。

 一方、テレビシリーズにおいては、「様々なヴィランとの対決が魅力であり、シリーズが長続きする理由でもあるので、ヴィランに話題を呼ぶキャスティングをする傾向は続くと思われます」と、映画関係者は口にする。「いま、『ARROW/アロー フィフス・シーズン』にドルフ・ラングレンがヴィランとして登場し、『GOTHAM/ゴッサム』ではペンギンの父親役に、映画『バットマン・リターンズ』で同じ役を演じたポール・ルーベンスがキャスティングされています」。

 どのような物語にも悪役は欠かせず、ヒーローより複雑な何かを抱えた悪役を愛する人も多い。となると、需要と供給のバランスから、悪役フィーチャーの流れはしばらく続くと言えるだろう。とはいえ、この流れを確固たるものにするには『スーサイド・スクワッド』の大ヒットは欠かせない。今後を占う意味でも、『スーサイド・スクワッド』は要チェックだ。

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