柚香光、宝塚退団から2年 幅広い役どころにチャレンジ「新たな一面に気付くのが面白い」

――演出のルヴォーさんと初めてお会いになった時の印象はいかがでしたか?
柚香:「どういう風に思う?」と思っていることを聞き出しそこから導いてくださる包容力を感じて、本当に大きな方だなと思いました。でも、私は一体この方に何を見抜かれて、何を引き出されるんだろうという緊張感もやっぱりあって。ドキドキしながらも穏やかにお話させていただきました。
その時に「ただ聞いているだけでいいんだよ」とおっしゃったんです。ガートルードは全編を通してそんなにセリフ量は多くなくて、ほかの方のセリフを聞いていることが多いんですね。「何かをしようと思うんじゃなくて、本当にそこに立って聞いてるだけでいいんだ」とおっしゃったんですけど、「本当にその通りだな」と思うと同時に「聞くって難しいな」と、その言葉の深さにドキドキしました。柚香として聞くのではなくガートルードとして聞くというのは、本当に役を理解していないとできないことなので、「聞くだけでいいんだよ」という言葉は強く印象に残りました。

――ハムレット役を務められる市川染五郎さんとはどんな化学反応が起きそうでしょうか。
柚香:舞台を拝見すると、染五郎さんの存在感や醸し出す雰囲気がずっと年上の方に感じるぐらいの安心感があって、舞台ではこんなに大きく見えるんだというのがすごく印象的だったのですが、実際にお会いしてもその印象のままでした。目に色気があって、涼やかで、でもとても純粋な目をされていて…。ご一緒できることがうれしいです。
染五郎さんの母親役ということで、ちょっと母親には若いんですけど、宝塚歌劇で女性だけの中で男役としてやってきた自分と、歌舞伎の世界で次世代のエースの染五郎さんがどういう親子関係をできるのか自分としてもすごく楽しみですし、有名な寝室のシーンの生々しいぶつかり合いもあるので、見どころになるんじゃないかなと思います。
――ガートルードが嫁ぐクローディアスは石黒賢さんが演じられます。
柚香:ずっと映像で拝見していたので、「わぁ!石黒賢さんだ!」と思いました(笑)。石黒さんの力強くてエネルギーに満ちたクローディアスの横にガートルードとして立たせていただくことで、皆様の想像力を刺激するような2人の関係性を作り上げられたらいいなと思っています。
素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できることが本当に楽しみですし、背筋がピンと伸びる思いがあります。それぞれの方が芝居に対して真剣でいらっしゃるのを感じます。私も誠実に真っ直ぐ向き合うぞ!っていう思いが熱く盛り上がっています。

