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妻夫木聡×安藤サクラ×窪田正孝共演 平野啓一郎のベストセラー『ある男』を映画化

映画

 芥川賞作家・平野啓一郎のベストセラー小説『ある男』の映画化が決定し、俳優の妻夫木聡、女優の安藤サクラ、俳優の窪田正孝が出演することが発表された。

【写真】原作者・平野啓一郎、監督・石川慶 映画『ある男』フォトギャラリー

 原作は、福山雅治主演で映画化もされた『マチネの終わりに』(2016年刊行)に続く作品として、2018年に平野により発表された、「愛」と「過去」をめぐる感動ヒューマンミステリー。常に「現代」を直視し、その最先端で思考し続けてきた著者の小説家デビュー20年目の到達点となる作品だ。

 メガホンを取るのは、『愚行録』(17)でベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、『蜜蜂と遠雷』(19)では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など多くの賞を受賞し、国内外で高い評価を得る石川慶。脚本は、『リアリズムの宿』(03)、『リンダリンダリンダ』(05)、『マイ・バック・ページ』(11)、『聖の青春』(16)など、数々の話題作を手掛けてきた向井康介が担当する。石川監督とは『愚行録』に続き2本目のタッグとなる。

 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から里枝の亡くなった夫・大祐の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経験後、子供を連れて故郷に戻り、やがて大祐と再婚。新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日突然、夫の大祐が不慮の事故で命を落としてしまう。

 悲しみに暮れる中、大祐の法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が訪れ、遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言い放つ。愛したはずの夫「大祐」は、まったくの別人だったのだ…。城戸は、“ある男”の正体を追う中で様々な人物と出会い、衝撃の事実に近づいていくと、いつしか城戸の中にも他人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―。

 主人公の弁護士・城戸章良を演じるのは、シリアスからコメディまで多種多様な役を演じ、邦画界に欠かせない存在として話題作への出演が途切れない妻夫木。石川監督とは映画『愚行録』、ドラマ『イノセント・デイズ』(WOWOW)に続き、本作で3度目のタッグとなり、今回は初の弁護士役に挑む。妻夫木は、「人生に正解はない。かといって間違いもない。どんな答えであってもいいと思う。だから恐れずに向き合って欲しい。観てくださった方にとって、この作品が人生の道標のような存在になるのであれば僕は幸せです」とコメントした。

 城戸に夫の身元調査を依頼する谷口里枝にふんするのは、『0.5ミリ』『百円の恋』『万引き家族』など数々の作品で異彩を放ち、国内だけに留まらず海外でも高い評価を得る安藤。映画への本格出演が『万引き家族』以来4年ぶりとなる安藤は、「石川監督のもと、たくさん笑ってたくさん泣いて、苦しみながらも楽しく撮影させていただき、あ~わたしは現場が好きだ!と再確認しました」と語った。

 そして、里枝の夫となる谷口大祐役を演じるのは、映画だけでなく、NHK連続テレビ小説『エール』で主演を務めるなど幅広く活躍し、人気・実力とも兼ね備える窪田。共演の安藤について「とても刺激的で、芝居の面白さ、やりがい、その答えをどこまでも追求していきたい衝動に駆られました」という窪田は、「『ある男』が、観て頂く方々にどんな感情を残すのか、今から楽しみでなりません」とメッセージを寄せた。

 なお、本作にはそのほか、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、そして柄本明といった、日本を代表する豪華俳優陣が顔を揃えることも発表された。

 映画『ある男』は2022年全国公開。

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