MEGUMI「やりたい仕事が1つも来ない」出産後に当たった壁 “もがき期”を経て得た今
近年は、カフェの経営や映画・ドラマのプロデュース、女性支援プロジェクトに携わるなど、精力的に活躍の場を広げているMEGUMI。『零落』もプロデューサーとして、企画の始動から関わってきた。
「ドラマでご一緒した時に、竹中さんが『零落』の原作を持っていて『この漫画を映画化したいんだよ』と熱い思いを語ってくださって。それを聞いて、私は『絶対にやりましょう! お金集めます!』と言ったんです」と一緒に山を乗り越えながら、公開までたどり着いた。「大人になって、本気で何かをやろうとしている人が大好き。“ステキじゃん!”と全力で応援したくなる」と大きな笑顔を見せるなど、プロデューサーとしてもやる気に満ちている。
現在41歳となったMEGUMIは、今後のモットーとして「前のめり」と行動派で突き進むことを宣言。チャレンジを続けている姿がまぶしいほど美しいが、若い頃とは「チャレンジの仕方が変わってきた」と打ち明ける。
「デビューしたての頃は、“目立ちたい、売れたい、負けてられない”という思いでしたね。ひな壇に並ぶグラビアという、女の世界でしたから。でも子育てをして、年齢を重ねる中で、女性という生き物への理解が深まってくると、改めて“大変な生き物だな”と感じるようになって。ホルモンバランスが乱れたり、愛情が深すぎて重いと言われたり、女性ならではの悩みもありますよね。今は、そういう女性に寄り添った作品に向き合うのが、自分の役目なのかなと勝手に思っています。女の人も頑張っていかなければいけない時代。世の女性たちに、“野心を持って、もっとやっちゃってください!”と応援できるようなお仕事ができたらうれしいなと思っています」と目を輝かせる。「大きな目標のために、“今年はこうしていこう”と年の初めに事業計画を作っている」というMEGUMI。躍進を誓う彼女から、これからも目が離せない。
(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)
映画『零落』は公開中。