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イッセー尾形「遊びの余地のある役は大好き」 55年の活動を支える「誰かを楽しませたい」という思い

ドラマ

◆「今までの時代劇とは違う時代劇」を作ることができた


BS時代劇『浮浪雲』場面写真 (C)NHK
 雲を演じる佐々木とは今回が初共演だ。共演してみての感想を尋ねると「自在っていうのかな」と振り返る。

 「勝手に硬いイメージがあったんですけども、ジョージ秋山さんの『浮浪雲』っていうのは着物を着てフラフラした男でしょう。言ってみれば軟体ですよね。佐々木さんも硬くないんですよ。僕が勝手に作ったイメージとの落差にびっくりしましたね。あと、舞い方がきれいです。美として説得力がありました」。

 さらに欲次郎とともに厳しくも愛情たっぷりに雲を支える妻・かめを演じる倉科について聞くと、「倉科さんは本当にプロフェッショナル」と絶賛の言葉が。

 「かめという役にもちょっとダブるんですけども、とても自分を律しておられました。撮影の合間にも正座をして、この役に身を捧げてましたね。その覚悟たるやすごいものがありました。妻に『カナさんを見習いなさい! ダラダラするんじゃない!』と怒られるくらいでした(笑)」。


 真夏に撮影された本作。「40度の暑さ対策とか、日々の目の前のことに追われ、俯瞰して見ることができなかった」と仕上がりに心配もあったというが、出来上がりを見ると、杞憂だった様子。

 「(プロデューサーの)佐野(元彦)さんの狙っている、今までの時代劇とは違う時代劇というのがよく分かりました。今までの時代劇だったら、ふらふらしていたのが『実はおまえらより俺は強いんだ』ってなって、みんな驚く。そこで終わりなんですよ。でも本作はそうじゃなくて、ふらふらしていて、またふらふらに戻る。いくら強かったって、僕やかめさんにとってはそれがどうしたってもんで甲斐がないんですよね。現代というもう答えが分かりきっちゃってる時代に、答えがないものをぶつけているような気がします。なぜふらふらしてるのか、なぜ強いのか、そんな謎を残す。現代に答えは出ないっていう問いかけをこの番組でやりたかったんじゃないかと思いますね」。

 欲次郎が取り仕切る「夢屋」は今でいうところの宅配便のような仕事が生業だ。

 「夢屋には、大阪までの宿場の地図があるんです。籠とかで日本を横断する仕事じゃないですか。でも僕らは横断しないで固定点でずっとあの町にいるでしょう。物語の中に清水次郎長や坂本龍馬、新選組が出てきたりと、自分たちの知らないところで時代はダイナミックに動いている。でも僕たちはやることはずっと同じ。この落差を視聴者の方が俯瞰で見て何か感じるところがあるんじゃないかな。こじつけかもしれないですけど、そう思いますね」。

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◆芸歴55周年 74歳を迎え今後挑戦したいことは「若い奴をやりたい」

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