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小林聡美が思う家族や友人との心地よい形「距離感を持ちながら味方でいてくれる」

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◆さまざまな世代の後輩から憧れられる小林聡美が憧れた存在とは?



――小林さんご自身が大好きだった昭和のドラマはありますか。

小林:『時間ですよ』や『寺内貫太郎一家』といった久世光彦さんのシリーズはすごく斬新な感じで好きでした。あの時代にはいろんなタイプのドラマがあったんですよね。「赤いシリーズ」などフィルムで映画のように撮っているドラマもあったし、久世さんがやってらっしゃった作品みたいにその場のハプニングもドラマの中に落とし込んでいくもの、山田太一さんがやってらした、きちんと物語を作ってがっちり作っていくものもあったり。今も実験的なドラマと言われる作品はたくさんありますけど、この時代のドラマはまさにそういういろんなタイプの面白いドラマがいっぱいあった時代でしたよね。

――近年、ドラマでは『春になったら』『団地のふたり』『法廷のドラゴン』『ゴールドサンセット』『塀の中の美容室』、映画でも『まる』『2126年、海の星をさがして』と出演作が続き、ファンとしてはうれしい限りです。何か心境の変化などがあったのでしょうか?

小林:あまり深く考えずにって言ったらあれですけど、一緒にお仕事をやりたいっておっしゃってくださる方がいたら、難しく考えずに飛び込んでみようかなっていう感じになっていますね。

――お仕事を選ばれる際に1番大事にされてることや、これだけは譲れないみたいなものはあったりされますか?

小林:やっぱり誠実にいい作品にしたいという熱意だったりをお仕事をいただくときに感じると、ご一緒したいなっていうような気持ちになります。

――いろんな俳優さんにお話を聞いていると、小林さんを憧れの存在と挙げる方がたくさんいらっしゃいます。小林さんご自身が憧れた先輩を挙げるとするとどなたになりますか?

小林:すごく軽やかで素敵だなと思ったのは、岸田今日子さんかな。ものすごく引き出しの多い味のある俳優さんでありながら、なんかこうふわふわしていて、自由な感じがして、とても素敵だったんですよね。おしゃべりも楽しいですしね。きっと仕事以外のところで豊かな時間をたくさん過ごしてらっしゃるから、こういう感じの人なんだろうなっていう味わいが感じられる方でした。

昔はみなさん先輩ですから失礼なことがないようにと緊張して現場にいましたけど、若者の目から見てもすごく個性的な先輩がたくさんいて面白かったですね。


――以前お話を伺った時に、ピアノを始められたとお聞きしました。ピアノの楽しさはどんなところに?

小林:ピアノは、楽譜に向かうのが嫌いっていう方もいるんですけど、私は逆に向かい合って全然できないところから音楽が出来上がっていくという過程が編み物にも似ているというか、ちょっと無になれる時間なんです。すごく辛いんですけど(笑)、音符が曲になっていく段階がすごくうれしいんですよね。

――ほかにプライベートでハマっていることなどはありますか?

小林:新しいことっていうのは特にないんですよ。もうね、いろいろやりすぎると本当に時間がないんです(笑)。あ、最近ちょっと麻雀をやりたいなと思っています。お年を召した方たちが集まって麻雀をやってる姿が楽しそうだなと。そういうおばあちゃんも楽しいかもと思ったりしてますね。

――昨年還暦を迎えられて、これからどんな小林聡美を見せていきたいと考えられていますか?

小林:見せていきたいものは別にないです。自然にもうどんどんおばあちゃんになっていくので、その姿を面白がっていただければ。

(取材・文:渡那拳 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])

 舞台『岸辺のアルバム』は、東京・東京芸術劇場シアターイーストにて4月3日~26日、大阪・松下IMPホールにて5月1日~4日上演。

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