早乙女太一「携わる人たちが楽しめる場所にしたい」 「劇団朱雀」二代目座長としての思い

――ゲストの皆さんとの絡みも楽しみですが、もちろん、弟の早乙女友貴さんとの絡みにも期待が高まります。
早乙女:僕と友貴でしっかりと朱雀の軸というものを残しつつ、さらに土台を広げて、出演者の皆さんにどれだけ遊んでもらえるか、どれだけ暴れてもらえるかと考えているので、軸としてしっかり立っていたいなと思っています。もちろん、僕も友貴もガンガン攻めていくつもりです。
――お二人の殺陣も楽しみです。
早乙女:最近、友貴はどんどん絶頂期に近づき、体が利く年齢に入ってきて、僕はちょっと衰退していく年齢なので、そういった意味では友貴よりも僕の方が、若さに打ち勝つ、立ち向かっていくというチャレンジになるかもしれないですね。
――舞踊ショーの見どころはどんなところになりますか?
早乙女:いつもの劇団朱雀は残しつつも、ゲストが加わったことで幅が広がり、今までやったことがない趣向のショーになります。新しいことにもチャレンジしているので新鮮な感じで楽しんでいただけると思います。

――3年ぶりの本公演ですが、この3年で大きく変わったなと感じられるのはどんなところですか?
早乙女:ちょっと余裕が出てきたなという感じがありますね。前はやりながらもちょっと不安が大きかったりしたのですが、どんどん自分が作るものを信じる力が強くなってきたような感覚があります。
――劇団朱雀は今年誕生から25周年を迎えます。一番の思い出はどんなことでしょう。
早乙女:いくつかあるのですが、一番近いもので言うと、やっぱり復活公演、自分が新たに劇団を作り直した時のことはすごく大きいですね。
ここに携わる人たちが楽しめる場所にしたいというのがまずあって。お客さまはもちろんですけど、一緒に仕事をする人たち、一緒に舞台に立つ人たちがいかに楽しめて、いかにチャレンジできて自分と向き合えるかという場所にしたいと思って作ったんですよね。
もともと僕は大衆演劇にすごく反発をしました。嫌いでしたし、抜け出したいっていう思いがすごく強くあった。楽しくない時間の方が多かったですね。そんな環境だったからこそ、自分が作るとなった時に、自分が楽しめる場所にしたいなっていうのもそうだし、出てくれる人たちにも何よりも楽しんでもらいたいなと思いました。楽しむだけじゃなくて、毎回役者として、表現者としていかに向き合える場所を用意できるかと考えたんですよね。
――そうして続けてこられて25周年。早乙女さんご自身は昨年舞台生活30周年を迎えられました。これまで続けてこられた原動力はどんなことだったのでしょうか。やはりお芝居が好きだという思いが…
早乙女:いや、芝居は嫌いでした。踊りは好きだったんですけど。
ありきたりですけど、やっぱり観てくれる人たちがいるからできることだし、あとはここまでやってきたからこその意地みたいなものもあります。自分のルーツであるこの劇団をどこまでやっていけるんだろうかというチャレンジ精神も。そういったものが原動力になっていると思います。

