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早乙女太一「携わる人たちが楽しめる場所にしたい」 「劇団朱雀」二代目座長としての思い

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◆『座頭市』、劇団☆新感線との出会いが分岐点に



――この30年の中で大きかった出会いはありますか?

早乙女:自分にとって最初の分岐点は、『座頭市』という映画に出させてもらったこと。それをきっかけに環境が目まぐるしく変わっていったんですね。それこそお客さま3人の前でやっていたのが、急に1500人になるというような、目まぐるしい時期でした。

それから17歳の時に初めて劇団☆新感線の作品に出させてもらいました。最初にメディアに取り上げられたり、お客さまが観に来てくれるようになったきっかけは女形だったんですけど、その女形というものに僕は反発をしていたんです。男でなにかできることをやりたいというところから、劇団☆新感線で殺陣を考えるようになって今に繋がっていった。その2つの出会いは大きかったと思っています。

多感な時期だったので、最初の分岐点のころは戸惑いしかなかったんですけど、劇団☆新感線との出会いにはまったく戸惑いがなかったです。自分が初めて観た舞台、初めて見た外の世界が劇団☆新感線なので、自分の憧れの場所というか、それこそ仮面ライダーやウルトラマンに憧れるように、ヒーロー的な存在でしたね。

今では、自分の劇団ではないけど自分の劇団のような感覚になっているというか、育ててもらった感覚があります。年齢を重ねるごとに感覚は変わっていくんですけど、自分の青春時代に憧れたものは大事にしたいなと思うし、青春を迎えている若い人たちが観たときにかっこいい場所であってほしい、自分が憧れたものは憧れたままでいてほしいみたいなところがあったりするんですよね。


――今年35歳になられますが、30代のうちに挑戦しておきたいことはありますか?

早乙女:それこそ女形であったり殺陣であったり、自分の体を使う表現というものはもう年齢的にピークを迎えてはいるんですけど、あとはどこまでこれを続けられるかというところでの挑戦が続いていくと思うんです。だから、30代のうちにできることはとにかくやっておきたいというのはあります。

あとは、30代って20代の延長線上で生きているような感覚があるんですけど、多分40代って30代の延長線上ではあまり生きていけないように感じていて。40代の自分にいかにバトンタッチできるか、今までやってきたこともそうだけど、新たに活きる何かを見つめ直す時期でもあると思うんです。そうしたことを30代のうちになるべく固めておきたいなと思っています。

――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

早乙女:劇団朱雀の土台を組みつつも、また新しい櫓が立っていくような舞台になっていると思います。まだ観たことがない方は、歌、踊り、殺陣、お芝居がある公演は想像がつかないかもしれないですけど、お祭りに行くような感覚で気軽に来ていただいても楽しめる内容になっていると思います。

日本の大衆娯楽の全て、エンターテインメントの色々なジャンルが1つに集まった舞台になっているので、ぜひ遊びに来ていただけたらうれしいです。

(取材・文:渡那拳 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])

 劇団朱雀『OMIAKASHI』は、東京・サンシャイン劇場にて4月10日~26日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホールにて4月29日~5月10日、福岡・キャナルシティ劇場にて5月13日~17日上演。

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