七海ひろき&美弥るりか、似た性格の宝塚同期は受験スクール以来25年超の仲 それぞれが感じたお互いの転機とは?
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(左から)美弥るりか、七海ひろき
――先ほど、お二人ともマイペースだというお話がありましたが、同期で、同じ茨城県出身で、共に組替え経験があり、退団も同じ年。さらには入団前に憧れていたのが、涼風真世さん、天海祐希さんとあの時代の月組という共通点も。そんなお二人ですが、初めて会った時の印象は覚えていますか?
美弥:私たちはスクールが一緒で、受験前からお友達だったんです。今は“スタイリッシュ七海ひろき”ですけど、初めて会った時は眼鏡をかけていて、素朴さも残った“スタイリッシュカイちゃん”の生まれる前、エピソード0のころでした(笑)。
ホワホワしていて、みかんが大好きで、喋ると今よりゆっくりで、安心してしょうがなかったんですよね。というのも、東京の人たちのバチバチ感というか、絶対受かるぞ!みたいところにゆるゆるしたまま行ってしまったので。カイちゃんは唯一の心のよりどころで、同じ茨城の子がいてめちゃくちゃうれしい!って思いました。
七海:私は、同じ茨城とは思えないぐらい、美弥ちゃんはお人形みたいだったんですよ。キレイなロングヘアで、今でも覚えているんですけど赤のコートを着ていて。
美弥:なんで赤のコートなんか着てたんだろう? 東京に負けない!って気合い入ってたのかな?(笑)
七海:その姿がとても洗練されて私には見えて。しかも、バレエを長年やっていたから、「すごいバレリーナが来たぞ!」とその受験スクールがザワついたんです。なので私にとってはその時からずっと憧れの対象だったし、同じ茨城出身で私の方が先にその受験スクールに入っていたので仲良くなるぞ!と思い、いっぱい話しかけに行っていろいろと教えたりして仲良くなろうとしました。
――そんなお二人が89期として一緒に合格されたときのお気持ちは?
七海:美弥ちゃんは絶対に受かると思ってたんです。第一印象から「もう絶対にこの人は受かる」と。「受かると思うから仲良くしておこう!」という計算があったぐらいだったんですけど(笑)、まさか自分が!と思ったので、すごくうれしかったです。
美弥:宝塚での最終試験の時に撮った写真がまだ残っているんです。仲良くしていたから本当にうれしかったですね。しかも宝塚音楽学校に入ってからはお掃除場所も一緒だったんですよね。
美弥るりか
――音楽学校入学が2001年なので、今年で25年。この25年変わったところ、変わらないところはどんなところですか?
美弥:根の部分の優しさや穏やかさは全く変わらないです。でも私が明確に「カイちゃんが変わった!」って覚えているのは、研6くらいの時に劇団の1階の廊下ですれ違ったんですね。それまでは同期からすると「カイちゃん、大丈夫?」って感じだったんですけど、その時は向こうから歩いてくるカイちゃんが一皮むけていたんです。すぐに隣にいた子に「カイちゃんがめちゃくちゃカッコよくなった!」って言った覚えがあるくらい。その後に新人公演で大きな役を任されたりし始めた時期だったので、自分の中で何かきっかけや意識改革があったんだと思うんです。それを私はパッと会った時に強烈に感じたんですよね。
七海:美弥ちゃんも同じで根底の部分はたぶん全然変わっていなくて。一緒にいつもホワホワして、ゆっくり喋って、マイペースにやってるんですけど。
でもなぜかクールだとかあまり熱くならないっていうイメージが音楽学校のころからみんなに定着していたんですよね。同期にも「熱い血を流して!」みたいに言われたり。
美弥:「青い血が流れてる」って先生に注意された時があったんです。それを同期がその後もずっといじって。
七海:でも受験時代から本当に本気で目指して、一生懸命やって、宝塚に対する愛もめちゃくちゃあるって私は知っていたから、なんでそんなことをみんな言うんだろう?と思っていたんです。舞台で放つものもクールで青い炎みたいなところがあったんですけど、ある時すごく赤い時があって。何かを燃やしている時期があったんです。美弥ちゃんの中で熱い情熱を燃やしていけるように安心して委ねられる状況になっているんだろうなと感じました。今もそれがずっと続いてる感じです。
――今回初めてお芝居を交わされることがとても楽しみですね。
美弥:稽古場が一緒になるのも初めてなので、近くで観られるのがうれしいです。しかもこの愉快な皆さんとご一緒できるのも楽しみですね。
――シットコムということでコメディ部分にも期待してもいいですか?
七海:大丈夫です。笑える要素にも期待してください。
――美弥さんはゲラではないですか?
美弥:ゲラです!(キッパリ)
七海:私は結構我慢できるタイプなんですけど、このメンバーだとちょっと怪しいなって思います(笑)。
美弥:私の役どころはちょっと笑っても大丈夫そうなんです。でもカイちゃんの役は…。
七海:難しい! 前回は唇をグッと噛んで我慢しましたけど、今回も耐えるしかない(笑)。
(取材・文:田中ハルマ 写真:上野留加)
QQカンパニー公演第2弾 舞台『MISSDIRECTION』は、5月28日~31日大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月17日~21日東京・シアターHにて上演。

