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アンソニー・ホプキンス、アン・ハサウェイ共演、監督の実体験を元にした自伝的物語『アルマゲドン・タイム』本予告解禁

映画

 アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンスが共演する映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』場面写真より、本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】アンソニー・ホプキンス、アン・ハサウェイと少年が紡ぐ、苦くて優しい時間―映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』予告編

 本作は、『エヴァの告白』(2013)『アド・アストラ』(2019)など社会派からSFまで精力的に新作を世に送り出し続けるジェームズ・グレイが、自身の実体験をもとに製作・監督・脚本を務めた自伝的エモーショナル・ドラマ。差別と格差が根付く80年代ニューヨークを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。

 グレイ監督が舞台に選んだのは、ニューヨークの中でも、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる長屋。グレイ監督は「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが一番いい」と想いを寄せる。

 1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育ったポール(バンクス・レペタ)は、公立学校に通う12歳。PTA会長を務める教育熱心な母エスター(アン・ハサウェイ)、働き者でユーモラスな父アーヴィング(ジェレミー・ストロング)、私立学校に通う優秀な兄テッド(ライアン・セル)と不自由なく過ごしているが、近ごろは家族に対していら立ちと居心地の悪さを感じる毎日。そんなポールにとって、祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)はただ一人の心を許せる良き理解者であった。

 想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのもの。そのため周囲との集団生活にうまくなじめずにいたが、クラス一の問題児である黒人生徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)だけは唯一の打ち解けられる友人だ。しかしある日、ポールとジョニーがやらかしたささいな悪さが、2人の行く末を大きく分けることになる。

 「今こそアメリカの理想を実現させる時です」─解禁された映像は、冷戦の緊張がさらに高まる1980年代当時のアメリカの空気感を象徴するレーガン大統領の演説から始まる。続いて映し出されるのは、アメリカン・ドリームに夢を馳せるある一家の日常風景。「芸術家になりたい」と無邪気に将来の夢を語る子供ポール、それを応援する祖父アーロン、どこか呑気な2人に対して「大学だけは行って」と小言をいう現実的な母エスター。それはどこにでもある家族の日常風景だったが、ある日親友との些細な“悪さ”がバレたことをきっかけに、当たり前だったポールの日常が少しずつ変化していく。

 本ポスターは、少年ポールと彼を取り巻く家族や親友との関係を切り取ったもの。アン演じる母親がポールに額を合わせて愛を伝える写真や、アンソニー演じる祖父がポールに語りかける写真が、対照的な不穏さも感じさせるちぎり絵のようなコラージュデザインで配置されている。

 映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は、5月12日より全国公開。

映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』予告編

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